【書評】自我による苦しみと共存する方法【無(最高の状態)】

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コラム

こんにちは😃
今日は、AmazonのKindle unlimited無料で読める鈴木 祐 著の無(最高の状態)を読んで感じたことをまとめてみました!

無(最高の状態)
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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自我による苦しみと共存する方法が学べる本

私たちは普段の生活で、不安、ストレス、怒り、孤独、虚無、自責などに苦しめられながら生きています。
これらの苦しみから逃れる方法はあるのでしょうか?

本書は、これらの苦しみは生きていくために必要な機能=自我であり失くすことが難しいことを前提にした上で、それを受け入れ共存していくメソッドを紹介しています。

本書を読むことで、普段の生活の苦しみと向き合うことができ、より前向きに生きていくことができると思います。

自我が機能しているから苦しい

私たちは失敗したり、恥ずかしい思いをしたり、悩んだりなど、常に何かしら外部から苦しめられていると思います。
ただこれらは決して悪いものではなく、人間として生き残っていく上で、最悪の事態を想定したり、他人とうまく接渉して生きていくために備わった機能=自我です。
そのため、本書では失くすことはできず共存していく必要があると説いています。

私たちの「苦しみ」は、あなたに〝不足〟を知らせるメッセンジャーとして機能しています。

もしこれらの感情がなかったら、あなたは身に迫る危険を察知できず、大事なものを奪われても取り戻そうとすらしないでしょう。この意味でネガティブな感情は敵ではなく、私たちを守ろうと気を病む乳母のような存在といえます。

まずは自我=悪いものではないということを理解するだけでも、ありがたいと感じました。

自分がみている世の中は、ほぼ自分の脳内のシュミレーション

私たちが知覚しているこの世の中は、ほぼ自分の脳内でストーリーを組み立てられたもので、自己とは虚構に過ぎないという考え方は新鮮でした。

自分の社会的な位置付けを認識して、それに沿って振る舞うことは溶け込むために必要ですが、それによって苦しめられてしまうことは生き過ぎています。

現代の神経科学者や心理学者は、私たちが知覚する〝現実〟の大半は、脳が生んだ物語で構成された〝世界のシミュレーション〟だとみなしています。

・自己 =脳が作り出す物語から生まれ、「私は私である」との感覚を生む機能・自意識 =物語から生まれた自己に注意を強く向けている状態・アイデンティティ =自己をもとに「私はこういう人間だ」と規定した状態・自我(エゴ) =物語が形成する自己の輪郭をもとに、自分と他人を明確に分けた状態

知らず知らずのうちに自分の中で凝り固まった考え方に囚われてしまっていると、一向にそこから抜け出すことができず、同じ苦しみに毎回陥ってしまいます。

同じようなトラブルにも苦しむ人と苦しまない人がいるのは、あなたのメンタルが強いか弱いかの問題ではありません。脳内に作られた独自の〝ストーリライン〟が適応か否かの問題なのです。

そうならないように、自我と冷静に向き合っていくことが必要です。

無我になること=現実と向き合うこと

本書では、自我によって過度に苦しめられてしまうことを避けるため、無我になることを勧めています。

本書で言う〝降伏〟は、あなたが直面している現実を認め、それに正面から向き合うことを意味します。

ただ、無我になることは自分が直面している困難から逃げたり、無視してしたりすることではなく、それと冷静に向き合い感じることから始まります。

自分が負の感情に支配されてしまわないように、現状を認めることから始まります。

無我になるメリット

無我になることによるメリットととして、本書では下記を挙げています。

❶人生経験から得た知識を正しく利用できる
❷困難に直面しても不安が少ないまま行動できる
❸自分や他人の精神状態を注意深く考察できる

自分の感情に振り回されないため、冷静な判断ができます。
欲望がないのではなく、突発的に沸き起こる感情によって行動をしない状態です。

自己が消えたことで歪んだ思考と感情のくびきから外れ、理性・共感・判断などの能力が存分に発揮できるようになった状態です。

幸福な状態に対しても無我であること

著者は、苦しい状態からだけではなく、幸福な状態に対しても無我であり、感情に流されてはならないことを説いています。

幸福感を重視する者ほど孤独感に襲われやすく、鬱病になる確率も高い傾向が見られました

幸福は必ずしも継続するものではなく、一時的なものです。
それを自己の依代として依存してしまうと、それがなくなった時に大きく感情を揺さぶられてしまいます。
幸福な状態に感謝することは良いですが、それに依存してしまわないようにすることが大切ですね。

まとめ

この書籍を読んで、

・自我による苦しみは悪いものでないこと
・自我とどう共存するか
・幸福に対しても無我を保つ

ことなどを学ぶことができました。

一時的な感情に流されて正しくない判断・行動をしてしまわないように、自我と冷静に向き合うことを実践していきたいですね。

無(最高の状態)
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▼書籍情報

◎不安、ストレス、怒り、孤独、虚無、自責から自らを解放する科学的メソッド‼ 

(本書のまえがきより) 

この本で言う ”最高の状態”とは、あなたが生まれながらに持つ判断力や共感力、好奇心といった能力を存分に発揮できるようになった姿を意味します。私たちの目を曇らせる不安や思い込みが取り除かれた結果、意思決定力と他者への寛容さが上がり、いまネガティブな人は気持ちが安定し、ポジティブな人はさらに幸福度と判断力が高まる。そんな状態です。

なにやら眉唾物のようですが、かく言う筆者も幼いころから人生の辛さと格闘してきた人間のひとりであり、本書で取り上げる対策から多大な恩恵を受けてきました。

十数年ほど前から本書の技術を実践し続けたところ、興味深い変化が起きました。ある時からふと仕事や人づきあいのプレッシャーを覚えなくなり、いつも「失敗をしたらどうすべきか」を考えていたのが、「現状をより良くするにはどうすべきか」へ思考の方向がシフト。いつも浅い呼吸しかできないような感覚を抱いていたのが、少しずつ深く息を吸える感覚が生まれ、いまではかつてない落ち着きを得ています。

無論、私が持つ根っこの気弱さが変わったわけではなく、いまも内面に様々な負の感情と思考が渦を巻くことがしばしばです。その点ではまだ筆者も見習い坊主ながら、かつてとは「苦しみ」との付き合い方が変わったのは間違いありません。

 ■本書の目次■ 
序 章 苦
第1章 自己
第2章 虚構
第3章 結界
第4章 悪法
第5章 降伏
第6章 無我
終 章 智慧

著者紹介
鈴木 祐
1976年生まれ、慶応義塾大学SFC卒。16才のころから年に5,000本の科学論文を読み続けている、人呼んで「日本一の文献オタク」。

大学卒業後、出版社勤務を経て独立。雑誌などに執筆するかたわら、海外の学者や専門医などを中心に約600人にインタビューを重ね、現在は月に1冊のペースでブックライティングを手がける。

現在まで手がけた書籍は100冊超。科学論文で得た知識を仕事の効率アップに活かし、1日に2~4万文字の原稿を量産するいっぽうで、ライター界では珍しい「100%締め切りを守る男」としても知られる。

近年では、自身のブログ「パレオな男(http://yuchrszk.blogspot.jp/)」で健康、心理、科学に関する最新の知見を紹介し続け、現在は月間250万PV。近年は自著「最高の体調」(クロスメディアパブリッシング)や「パレオダイエットの教科書」(扶桑社)などを上梓し、ヘルスケア企業などを中心に、科学的なエビデンスの見分け方などを伝える講演なども行っている。

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