【2020年5月】日産の財務諸表を5分で解説。

日産

こんにちは!本日、日産自動車は2020年3月期の連結決算を発表しました。
最終損益が6712億円の赤字(前の期は3191億円の黒字)と2009年3月期以来11年ぶりの赤字となりました。

私も日産株を400株を保有しており、戦々恐々とした思いです。

今回は、日産自動車の財務諸表を確認してみました。

※この記事は私個人が同社の決算資料から算出したためご参考程度にご覧ください。

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日産の財務概要

日産自動車の各財務諸表をまとめてみました。

▼日産の2020年3月期決算発表

売上高・利益の推移

日産自動車の2016年3月期から2020年3月期実績の売上高・各利益の推移は以下の通りです。

日産自動車 売上・利益の推移

▼昨年との比較は下記です。

2020年3月日産決算資料より

・売上高 9兆8,789億円
・営業損失 405億円
・親会社株主に帰属する当期純損失 6,712億円

日産自動車の2019年度のグローバル販売は493万台となりました。

■2019年12月時点の予測

※単位:百万円

2016年3月期・2020年3月期予測を比較すると
売上高:12兆1895億円 → 10兆6000億円
当期利益:5238億円 → 1100億円
となっています。

貸借対照表の推移

次に日産自動車の2016年3月期、2020年3月期の貸借対照表を比較してみます。

規模としては、17兆3736億円→16兆9767億円4000億円程度減少しています。

利益を吐き出し自己資本が目減りしており、負債が増加しているのが見てわかります。
また、固定資産を減損処理をしており、バランスシートは減少しました。

日産の貸借対照表


※単位:百万円

キャッシュフロー計算書

次にキャッシュフローの推移をみていきます。
営業活動で得た現金を投資・財務に回さずに、現金を積み増していることが見て取れます。
現金をしっかり保持しており、ぱっと見のキャッシュフローは悪くないように見えます。

日産キャッシュフロー推移


※SBI証券より引用

日産自動車の財務分析

上記で見てきた財務諸表をもとに2016年3月期、2019年3月期で
・成長性
・収益性
・安全性

の3つの観点で比較・分析していきます。

成長性の分析

まずは成長性の分析してみます。
売上は-5.05%とマイナス成長となっています。

販売台数493万台と全盛期に比べて大きく目減りしており、②ROA、④売上利益率も約半分になっており経営不振であることがわかります。

①売上高の増加率
-5.05%

②ROA(総資産利益率)
3.02% → 1.88%

総資産利益率(ROA:ReturnOnAssets。略称の読み方はアールオーエー)とは、総資産に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す、財務分析の指標です。負債を含めたすべての資産をいかに効率的に運用できているかを表しています。

③総資産回転率
70.16% → 68.18%

「総資産回転率」とは、事業年度において会社の資産をどの程度生かせているかを表す財務諸表上の指標のことである。 回転率は、財務諸表上の売上高を総資産で割ることで求められ、事業年度内に総資産が何度にわたり、全て使われ売上をもたらしたかを示す。 総資産回転率が高いほど会社の資産が効率的に活用されていると判断される。

④売上高利益率
4.30% →2.76%

売上高利益率とは、売上高のうち何%を利益として残すことができたのかを示す指標をいいます。 定 義:売上高に対する売上総利益の割合。 粗利とも呼ばれます。 売上高売上総利益率が高い方が、競争力があることになります。

図解すると下記の通りです。

◾️2016年3月期(単位:百万円)

◾️2020年3月期(単位:百万円)

収益性の分析

次に収益性を見ていきます。

①ROA 【総資産】利益率
3.02% → 1.88%

②ROE 【自己資本】利益率
10.19% → 7.21%

バランスシート全体=自己資本がそもそも小さくなっているおり、また収益性についても減少しまっていることがわかります。

安全性の分析

最後に安全性を見ていきます。

①自己資本比率
29.59% → 26.06%

自己資本比率はじわじわと下がっていますが、20%超を維持しています。

自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%あるかを示す数値であり、<自己資本÷総資本(自己資本+他人資本)>の式で算出します。 自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。

②流動比率
158.89% → 132.37%

1年以内に返済が必要な負債に対して換金性の高い資産でまかなえているかですが、132.37%を維持しており十分賄えていることがわかります。

流動比率とは、1年以内に返済が必要な負債(流動負債)に対して換金性の高い資産(流動資産)でまかなえているかを確認する指標です。100%以上であれば賄えているといえます。

③固定比率
128.89% → 142.40%

土地や建物などの固定資産を自己資本だけでまかなえているかどうかですが、
引き続き142.40%と負債の力を42%程度借りている状態です。

固定比率とは、土地や建物などの固定資産を自己資本だけでまかなえているかを確認する指標。低いほど良い。

④固定長期適合率
62.45% → 70.70%

固定資産を自己資本と長期負債でまかなえているかですが、70%と少し悪化したものの十分に賄えており安全です。

固定長期適合率とは、固定資産を自己資本と長期負債でまかなえているかを確認する指標。低いほど良い。

⑤手元流動性比率
90.45% → 143.33%

現金を積み増しているので、月商1.4か月分の現金を持っており、数字上は安全と言えます。

手元流動性比率は、換金性の高い流動資産を一月当たりの売上高で割ったものです。手元流動性比率が高いほど資金に余裕があり、低いと資金繰りがきついことになるから短期的な支払余裕度を示す指標である。資金繰りの良し悪しを見る指標とも言えるだろう。

まとめ

今回は、今後の経営がどうなるか注視される日産自動車の財務分析をしてみました。

コロナの影響や直近の経営状態の不安定化により、資産、現金は持っているもののうまく利益が出せる体制が整っていないことがわかりました。
今後どのような方針で連合内で連携を取り、相乗効果を産めるかがキーになります。
2021年度の予測はコロナの影響で開示しておらず、また需要も20%程度減ることを予測しており苦しい状況が続きます。

日産決算資料より

直近の株価は、449.4円と私が購入した時点からおよそ50%減になっています。

日産自動車の直帰の株価推移

もともと配当金目的で購入していましたが、完全にあてがはずれた状況です。
ただ、復活を祈りつつ、ホールドしていきます。

補足:100分でわかる!決算書「分析」超入門2020

今回の記事は、100分でわかる! 決算書「分析」超入門2020をもとに分析を行ってみました。2時間程度で読めて全体感がつかめるため、おすすめです。

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