ぐるなび(2440)の2019年3月期第一四半期決算と楽天の40億円出資

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日本株

株式会社ぐるなび が2019年3月期第一四半期を発表しました。
一方で楽天株式会社がぐるなびに40億円の出資を発表し、発行済み株式の1割を握る第2位の株主となるようです。

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楽天が出資した理由は、オフライン飲食店データ

楽天とぐるなびは、2018年5月に楽天が運営するグルメサイト「ラクー」とぐるなびの管理画面を連動させると発表しており、今回の出資によりこうした連携をさらに深化させることに加え、楽天はぐるなびの利用者データを自社の経済圏に取り入れたサービス開発などに生かせるようになります。

資本業務提携契約の締結に関するお知らせ|株式会社ぐるなび
株式会社ぐるなびの「資本業務提携契約の締結に関するお知らせ」をご紹介します。

具体的な目的として発表された内容は以下です。

①ぐるなび会員及びぐるなびポイントの、楽天会員及び楽天スーパーポイントへの段階的統合
②楽天のユーザーに対するぐるなびのネット予約の利用促進に向けた施策の実行
③ぐるなび及び楽天それぞれのサイト上の広告枠の販売における協業
④ぐるなびの加盟飲食店においてユーザーが利用できる決済方法のPRにおける楽天カード及び楽天ペイの表示
⑤ぐるなび及び楽天の運営するサービスについてのそれぞれの顧客及び加盟店への販売促進

楽天ユーザーは、ぐるなびでの予約がかなり便利になりそうですね。
ぐるなびの加盟飲食店も楽天ユーザーへのアプローチが見込めるため、相乗効果が見込めそうです。

ぐるなびの株価への影響

今回楽天はぐるなび代表取締役会長である滝久雄の保有する株式4,677,600株を相対取引で取得する方向で調整をしており、ぐるなびの27日終値862円×4,677,600株=4,032,091,200円程度での取得と思われます。

ぐるなびの直近の株価は業績の悪化、配当金の削減で低迷しておりましたが、今回の発表でやや株価が改善すると思われます。

今回の発表は30日の取引終了後に行われており、7月31日の取引で明らかになりますが、すでにSBI証券の私設取引所では150円ほど高値がついており、30日21時時点で1,008円まで上昇しています。

現在・今後のぐるなびの業績は

今回発表のあったぐるなびの決算は、決して良いものではありません。
昨年と比較して、売上高は6%程度減少しており、営業利益・経常利益は50%も低下しており業績の悪化が続いています。

また業績の内訳をみても、ストック型の業績が10%程度で縮小している点も気になります。
飲食店からしてみると、人手不足による人件費の高騰と食材費の高騰に苦しめられ、販促への投資が進められないようです。

ぐるなびではそのような状況に提供し、より使いやすい管理画面や人材面をフォローするぐるなび台帳を提供しておりますが、今後は楽天との提携によりシナジーを生み出し、よりよいサービスを提供できるかがキーになります。

まとめ

現状では、
・楽天&ぐるなび
・KDDI&食べログ
・Yahoo&Retty
3陣営に大きく分かれており、各社とも飲食店の持つデータと掛け合わせた自社のサービス圏の拡大・優良化を睨んでいます。

ぐるなびは株価が低下しており、今後の提携シナジーによっては買いかなと思いますが、現状は業績が低迷しており買いづらい状況が続きそうです。

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