2025年9月、SBIグローバルアセットマネジメントから新たに「SBI日本高配当株式ファンド(年1回決算型)」が登場します。
※従来は四半期配当がありましたが、今回は年1回になってますね。
この記事では、人気のオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)やS&P500ファンドと比較しながら、どんな人にこのファンドが向いているのかをやさしく整理してみます。
不労所得を目指す人、高配当株投資に興味がある初心者や若手社会人にもピッタリの内容です!
目次
■ SBI日本高配当株式ファンドの特徴まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ファンド名 | SBI日本シリーズ – 日本高配当株式(成長) |
| 設定日 | 2025年9月26日(予定) |
| 投資対象 | 日本国内の高配当株(東証プライム中心) |
| 運用方針 | 配当利回りと値上がり益のトータルリターンを追求 |
| 決算頻度 | 年1回(12月) |
| 信託報酬 | 年率0.099%(税込) |
| 特徴 | アクティブ運用×低コスト、分配金が期待できる |
低コストながら配当収入を狙えるのが魅力。特に国内株式をベースにしているので、為替リスクを避けたい人にも向いています。
■ オルカン・S&P500・グローバル高配当ETFとどう違う?比較してみた
| ファンド名 | 投資対象 | 信託報酬 | 配当 | 為替リスク | 分散性 | 投資対象国 | |||||
| SBI日本高配当 | 日本株(高配当) | 0.099% | 高め | 無し(円建て) | △(国内のみ) | 日本 | |||||
| オルカン | 全世界株式 | 約0.057% | 中程度 | あり | ◎(50ヵ国以上) | 全世界 | |||||
| S&P500 | 米国500社 | 約0.094% | 中〜高 | あり | △(米国集中) | 米国 | |||||
| グローバル高配当ETF(例:HDV, VYM, 2849) | 世界の高配当株(主に先進国) | 約0.2〜0.3% | 高め | あり | ◎(地域・セクター分散) | 米国中心+他先進国 |
■ 積立NISAで選ぶならどれ?
積立NISAは長期的に資産形成を目指す制度。3つのファンドは方向性が異なります。
- 安定収入を重視するなら… SBI高配当ファンド
- 世界に分散して着実に増やしたいなら… オルカン
- 米国の成長性に期待するなら… S&P500
配当金を再投資して「複利」を最大化したい人には、無分配型のオルカンやS&P500が有利。
ただし、今の生活費の足しにもしたい場合はSBIの高配当型も選択肢になります。
■ 個別株 vs ファンド:どちらがいい?
高配当株投資といえば個別株を買うイメージがありますが、ファンドにも魅力があります。
【ファンドのメリット】
- 複数銘柄に自動で分散できる
- 配当のタイミング管理が不要
- 銘柄選定に時間がかからない
【個別株のメリット】
- 配当月を自分で調整できる
- 企業応援の楽しさがある
- 増配・優待などもピンポイントで狙える
“初心者や副業に時間を取られたくない人は、まずはファンドから始めるのもあり”です。
■ どれくらい配当がもらえる?月1万円積立のリアル試算
仮にSBI日本高配当株式ファンドの想定配当利回りが**年3.5%(税引前)**だった場合、どのくらいの不労所得が得られるのでしょうか?
【前提条件】
- 月1万円を20年間積立(合計240万円)
- 年利回り:3.5%(トータルリターンとして)
- 複利運用(分配金を再投資)
【シミュレーション結果】
- 20年後の資産総額:約344万円
- 年間配当金(3.5%換算):約12万円(=月1万円の配当収入)
つまり、「月1万円の積立」を継続することで、将来的に月1万円の不労所得が得られる水準に近づけるということになります。
これは、生活費の一部を“配当でまかなう”未来を目指すうえで、非常に現実味のある目標設定です。
■ 補足:試算の前提と目論見書に基づく注意点
本記事の試算は、毎月の積立に年利3.5%の複利運用を仮定して算出しています。これは配当収入と値上がり益を含むトータルリターンとしての仮定であり、元本や将来利回りを保証するものではありません。
また、SBI日本高配当株式ファンドの交付目論見書においては、以下の点が重要事項として明記されています:
- 分配金は保証されない:運用成績や市況によって分配されない場合があります。
- 元本保証はない:株式等の価格変動により、元本を下回る可能性があります。
- 運用方針は「高配当+値上がり益」重視:利回りの安定を目指しつつ、中長期の成長も取り込みます。
→ 投資信託はあくまで「期待値に基づく運用商品」であり、確定利回り商品ではない点に注意が必要です。
■ まとめ:どんな人に向いている?
| 投資スタイル | おすすめファンド |
| 配当生活を意識したい | SBI日本高配当株式ファンド |
| 全世界に分散したい | オルカン(全世界株式) |
| 米国成長一本勝負 | S&P500ファンド |
| 為替リスクを取ってでも世界の高配当を狙いたい | グローバル高配当ETF(HDV, VYM, 2849など) |
投資のゴールに応じて、商品を選び分けるのがコツです。とくに「高配当×積立NISA」の掛け算は、新しい資産形成のカタチになるかもしれません。
【補足】筆者のひとこと
私自身は、「日本株の個別高配当株」と「オルカン積立NISA」の二刀流で運用しています。
日々の配当金を通して小さなうれしさを感じたいという思いから、円建てで機動的に動ける個別株投資を活用し、配当を直接受け取っています。特に高配当というテーマは話題にもなりやすく、企業を応援しながら投資する楽しみもあります。


一方で、積立NISAではドル建てでオルカン(全世界株式)を一択で購入しています。これは、自分のポートフォリオが日本株に偏りがちなことを意識し、為替を含めたグローバル分散を意図した戦略です。

“日本円の配当でうれしさを味わい、ドル建て資産で世界とつながる”──そんなバランスを大事にしています。(笑)。今回のファンドは、そういう小さな幸せを積み上げたい人にとっても魅力的かもしれません。
(※本記事は投資を推奨するものではなく、個人の見解に基づいて作成しています)
以上です。



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