2025年2月、野村総合研究所が発表した最新版の「富裕層ピラミッド」によると、資産3000万〜5000万円の“アッパーマス層”は、わずか2年で20%も減少。金融資産の世界では、確実に「投資をする層」と「投資をしない層」で二極化が進行しています。

私は現在、純金融資産が約3500万円。統計上はアッパーマス層に位置するものの、この数字に安心感はありません。むしろ、ここから「富裕層(1億円以上)」を目指すには、投資戦略を再構築し、今この瞬間から行動する必要があると強く感じています。

この記事では、アッパーマス層が急減した背景と、自身の資産状況、そして今後の投資戦略についてまとめます。
目次
富裕層ピラミッドの変化──数字が語る現実
まずは、2023年から2025年にかけての変化を見てみましょう。
階層 | 資産額 | 2023年世帯数(万) | 2025年世帯数(万) | 変化率 |
---|---|---|---|---|
超富裕層 | 5億円以上 | 13.5 | 17.7 | +31.1% |
富裕層 | 1億円以上〜5億円未満 | 148.5 | 147.6 | -0.6% |
準富裕層 | 5000万〜1億円 | 325.4 | 403.9 | +24.1% |
アッパーマス層 | 3000万〜5000万円 | 726.3 | 576.5 | -20.6% |
マス層 | 3000万円未満 | 4218.3 | 4424.7 | +4.9% |
ご覧の通り、アッパーマス層の減少が顕著です。一方で、準富裕層や超富裕層は大きく増加しています。
この事実が示すのは、“投資によって上がった人”と“投資をしなかったことで下がった人”の差です。
なぜアッパーマス層が減少したのか?
報道によれば、この20%の減少は「上と下に分かれた」ことによるものです。
・堅実にリスク性資産(株・投信など)を保有し、資産を増やして準富裕層へ昇格
・現預金中心で運用を怠り、インフレや市場の伸びから取り残されてマス層へ転落
このような流れの中で、私自身もこの中間にいます。3000万円台の資産を持ちつつ、投資をしているものの、完全に自信があるわけではありません。
しかしだからこそ、今、しっかりと戦略を立てて富裕層に向かいたいと思っています。
今後の投資戦略──1億円の資産形成に向けて
私は、以下の2つの軸で資産形成を進めます。
【1】積立NISAで世界株を最優先に埋める
制度改正後の新NISAでは、積立枠(年間120万円)+成長投資枠(年間240万円)を活用できるようになりました。私はまずこの積立枠を最優先に使い、「全世界株インデックス(例:eMAXIS Slim全世界株式)」をベースに投資します。

理由はシンプルで、「世界経済の成長を信じるなら、広く分散された世界株で資産を増やせる」からです。これまでの実績でも、インデックス投資は堅実にリターンを生み出してきました。
長期投資を基本とし、年利5〜7%で運用できれば、20年で資産は倍以上に。コツコツと積立NISAを満額利用し続けることが、1億円への地道な近道だと信じています。
【2】個別株は「応援したい企業」を狙い撃ち
もう一つの軸は、個別株投資。私は高配当株や成長株の中でも、特に「応援したい企業」「社会的に価値ある企業」を中心に投資しています。
KDDI、JT、オリックス、キヤノン、ブリヂストンなど、いずれも事業内容が生活とつながり、安定感と配当利回りの両面で魅力的な銘柄です。ただし、これらは「下がったときに買う」が原則。焦って高値掴みをせず、日々ウォッチしてチャンスを待つ姿勢を大切にしています。
投資は「いつの間にか富裕層」への道
野村総研によると、準富裕層や富裕層になった多くの人は「普通の会社員」「年齢は40代後半〜50代」「地道にNISAや持株会で資産形成を続けてきた人たち」だそうです。
これは、私たちにも十分に届く可能性がある未来です。
いま富裕層でなくても、いまNISAで一歩を踏み出せば、「いつの間にか富裕層」になれるかもしれない。そのためには、資産額よりも、姿勢と習慣がすべてです。
まとめ──富裕層になる覚悟はあるか?
アッパーマス層は減少し、「上に行くか、下に落ちるか」の二択になりつつあります。
・3000万円を守るだけでは不十分
・「攻め」と「守り」を併せ持つ投資戦略が重要
・世界株×個別株で資産を積み上げ、1億円超えの富裕層へ
このピラミッドの中で、静かに上を目指す人がいる一方、変わらない生活で資産を目減りさせている人もいます。私は前者でありたい。数十年後、「気づけば富裕層になっていた」と言えるように、いまから日々の積み重ねを続けていきます。
以上です。
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