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はじめに:配当株は本当に「一生持てる」のか?
長期で資産形成を考えるうえで、配当株投資は非常に魅力的な選択肢です。
・株価の上下に一喜一憂せず、
・着実にインカムゲイン(配当)
を受け取れるこのスタイルは、時間を味方にした投資の王道とも言えます。
そんな中、ダイヤモンド・オンラインで紹介されていた「長期株式投資さん」の選んだ“本当に一生持ちたい高配当株”10選が非常に参考になりました。
配当利回りの高さだけでなく、業績や財務の安定性、将来性といった長期投資において欠かせない要素も加味されたリストです。
そこで今回は、私自身が保有している日本株・米国株の現物ポートフォリオと照らし合わせながら、
保有銘柄の振り返りと未保有銘柄の検討を行ってみたいと思います。
話題の「一生持ちたい配当株」10選とは?
2025年3月時点で、長期株式投資さんがピックアップしたのは以下の10銘柄です。

銘柄名 | コード | 配当利回り | コメント |
---|---|---|---|
三菱商事 | 8058 | 3.89% | 資源・食料・再生エネなど幅広い分野に展開 |
NTT | 9432 | 3.47% | IOWNなど次世代通信インフラに期待 |
東京海上HD | 8766 | 2.67% | 保険業界のトップランナー、配当も安定 |
JT(日本たばこ) | 2914 | 4.79% | 高利回りの代表格、政府系株で安定感あり |
三井物産 | 8031 | 3.86% | 商社株の代表格、分野バランス良し |
三井住友FG | 8316 | 3.01% | 銀行株の中でも株主還元姿勢が強い |
伊藤忠商事 | 8001 | 2.71% | 増配を続ける高成長商社 |
花王 | 4452 | 2.38% | 配当貴族の代表だが近年は業績停滞気味 |
ブリヂストン | 5108 | 3.74% | 世界的タイヤメーカー、収益安定 |
コマツ | 6301 | 4.12% | 建機最大手、インフラ需要に支えられる |
利回りだけでなく、業界トップクラスや世界展開といった「持ち続けるに値する理由」がはっきりしている企業ばかりです。
私の保有銘柄と照らし合わせてみた
実は、この記事で紹介された10銘柄のうちJT・ブリヂストン・コマツの3社はすでに保有しています。

以下に私の評価をまとめてみます。
✅ JT(日本たばこ産業/2914)
300株を保有しており、すでに受け取った配当総額も多く、利回りも約5%と高水準を維持。株価も堅調で、現状は「最も頼れる高配当株」の一つ。

✅ ブリヂストン(5108)
200株保有。配当利回りと株主還元姿勢が好感触。海外比率も高く、為替の影響は受けるが、全体として安定したキャッシュ創出力を持つ企業。

✅ コマツ(6301)
建機分野では世界上位。200株保有しており、配当性向は抑えめだが、景気回復時の上昇余地に期待。特に米国・アジアのインフラ投資との相性が良い。

未保有の注目銘柄と今後の検討方針
続いて、記事内で紹介されていながら未保有の銘柄について、購入を検討する価値があるかを整理します。
◎ 三菱商事(8058)
現状、住友商事(8053)を保有していますが、商社分散としては三菱商事が最有力候補。事業ポートフォリオのバランスと財務健全性は商社の中でも屈指。景気後退局面でも持ちこたえる力がありそうです。
○ 三井住友FG(8316)
銀行株はボラティリティが高いものの、安定的に配当を出している点に注目。特に配当性向の高さと累進配当方針を明言している点は評価に値します。
△ 東京海上HD(8766)/NTT(9432)
利回りはやや控えめですが、「持ち続けられる安心感」があります。NISAでの非課税恩恵を活かしてコツコツ保有する選択肢としては十分魅力的。
× 花王(4452)
かつての“配当貴族”ですが、業績にやや陰り。新規購入は慎重に見極めたいところ。
長期保有で見えてきた、配当株の本当の魅力
配当株を長期で保有していると、株価の短期的な上下よりも「毎年入ってくる配当金の積み上げ」がどれほど大きな意味を持つかに気づかされます。
特に、私のポートフォリオではJT、KDDI、オリックスといった安定配当株がコアになっており、実際に数十万円規模の配当収入を得ています。再投資や生活防衛資金としても活用でき、心理的にも非常に安定します。
また、米国株では**エクソンモービル(XOM)**を筆頭に、高配当の外貨インカム源も育っています。
まとめ:自分だけの「一生持ちたい株リスト」を作ろう
今回紹介された10銘柄の中で、私の保有と合致したのは3社でしたが、それ以外にも魅力的な企業が多く、自分のポートフォリオに取り入れる価値は十分にあります。
中でも三菱商事・三井住友FGは今後の購入候補として前向きに検討したい銘柄です。
NISAを活用しながら、インカムと安定成長のバランスを意識した銘柄選定を続けていきたいと思います。
以上です。
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