沖縄の人気ビールメーカー「オリオンビール」が、2025年9月25日に東証プライム市場へ上場予定です。
沖縄発の製造業として初の上場であり、注目度の高いIPO案件です。
▼2025年9月17日水曜日追記

今回は、オリオンビールのIPOの具体的な流れや株主優待株価予測などを整理してみました。
▼目論見書
https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/connect/ipo/202508212101.pdf
▼解説動画
※2025年3月期の売上上昇は不動産売却による特殊要因です。
目次
2. IPOスケジュールと流れ
IPO(新規公開株)は「申し込みの流れ」を押さえることが大事です。
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仮条件決定日:9月8日
(株価の目安レンジが決まる日) -
ブックビル期間:9月9日 0:00 ~ 9月12日 11:00
→ 投資家が「この価格なら買いたい」と需要を申告する期間。抽選参加のために必須の手続きです。 -
抽選結果発表:9月16日 18:00 ~
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購入意思表示:9月17日 0:00 ~ 9月19日 12:00
→ 抽選に当たったら「実際に買います」と意思表示が必要です。これを忘れると当選が無効になります。 -
上場日:9月25日
用語解説
ブックビルディング(Book-building):証券会社が需要を集めて「公開価格」を決める仕組み。株の値段を一方的に決めるのではなく、需要を聞いて決める方式です。
オーバーアロットメント(OA):人気が集中して株が足りないときに、追加で売り出す仕組み。需給の安定化を狙います。
- IPO(Initial Public Offering):未上場企業が株式を証券取引所に公開(上場)し、広く一般の投資家へ株式を売却することで、資金調達を行うことです。
3. 想定株価と時価総額
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想定売出価格は770円前後。
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発行済株式総数から逆算すると、時価総額は約1,670億円規模が見込まれます。
→ 地域企業としてはかなり大きな案件です。
4. 売出株数と規模感
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売出株数:21,672,400株
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オーバーアロットメント:3,250,800株
合計約2,490万株が市場に出るため、大型IPOに分類されます。
5. 株主優待の内容
オリオンビールは株主優待制度を上場前から導入する点が大きな特徴です。
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1,000株以上 2,000株未満
①オリオンビール6缶セット または ②オリオンTシャツ(スタンダード) -
2,000株以上
③オリオンビール12缶セット または ④オリオンTシャツ(プレミアム)
条件:**1年以上の継続保有(2027年3月以降)**が必要。
6. 必要な投資金額をシミュレーション
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想定価格770円 × 1000株 = 77万円
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優待を受けるには最低77万円程度の投資が必要になります。
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2,000株の場合は約154万円。初心者にはやや高めですが、ビール好きには魅力的な優待内容です。
7. 配当方針
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配当性向50%(利益の半分を配当に回す方針)
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DOE7.5%(株主資本に対する配当の水準を重視)
上場初年度から中間配当(9月末基準)を予定。安定した株主還元姿勢が示されています。
⒏配当試算(配当性向50%の場合)
EPS=133.9円 × 50% = 約67円/株
👉 想定株価770円で計算すると、**配当利回りは約8.7%**と非常に高い水準に見えます。
ただし、2025年3月期の売上には、ホテル等の不動産売却益の特殊要因が含まれているため、来期以降もこの水準を続けられるかは要注意です。
**実力ベース(EPS60〜80円程度)**なら、
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60円 × 50% = 30円配当
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80円 × 50% = 40円配当
→ 利回りは**3.9〜5.2%**程度
9. 初心者向けチェックポイント
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IPO参加には証券口座が必須(複数口座で申込むと当選確率アップ)
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77万円規模からの投資で優待が狙える
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配当+優待を組み合わせると、実質利回りは2〜3%を視野に入れられる可能性あり
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大型IPOのため、初値の動向は読みにくい。成長性と還元姿勢の両面から長期保有を検討すると安心
まとめ
オリオンビールIPOは、
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沖縄ブランド × 大型IPO
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初年度から配当+優待あり
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実質的に「応援投資」として楽しめる案件
という特徴を持っています。投資初心者にとって、IPO体験をしながら株主優待でオリオンビールを楽しめるのは魅力的ですね。
以上です。





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