日経平均先物が急落し、「ブラックマンデー再来」の声がマーケットに広がっています。3月末の東京株式市場では、日経平均株価が1,500円超の大幅安となり、半年ぶりの大幅下落を記録。これにより、月曜以降の株式市場に対する不安感が一気に高まりました。
こうした局面では多くの銘柄が売られますが、一方で堅実な高配当株にとっては絶好の買い場とも言えます。
株価が下落したことで、配当利回りがさらに上昇しており、冷静に見極めれば長期投資にうってつけのタイミングが訪れているのです。

本記事では、そんな中でも配当利回り3.5%以上、かつ業績安定・長期保有に適した5銘柄を厳選して紹介します。なぜその銘柄が買いなのか、どの株価水準で買えば良いかもわかりやすく解説します。
目次
1. ソフトバンク(9434)
予想配当利回り:約4.3%(2025年4月時点)
参考株価:200円台前半(※10分割後)
ソフトバンクは、通信3強の一角。2024年に1株を10株に分割し、1株あたり200円台前半と手頃な価格に。にもかかわらず、1株あたり年間配当は8.6円を維持しており、配当利回りは4.3%前後。さらに2025年から**株主優待(PayPayポイント)**も新設予定です。
なぜ買いか?
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通信インフラという不況に強い業種
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配当性向80%以上で高い還元姿勢
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株主優待の導入
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小額から投資可能(1単元約2万円)
買いの目安
配当利回り5%を狙うなら株価190円前後。とはいえ、現時点でも長期保有前提で十分魅力的です。
2. MS&ADインシュアランスグループ(8725)
予想配当利回り:約5.2%
参考株価:2,800円台
三井住友海上などを傘下に持つ国内最大級の損害保険グループ。2024年度は大幅増益で過去最高益を更新見込み。これを受けて年間配当145円と増配し、配当利回りは5%超に。
なぜ買いか?
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景気に左右されにくい保険業
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PER6倍台、PBR1倍以下で割安感あり
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増配傾向+財務健全(自己資本比率38%)
買いの目安
株価2,700円台以下は配当利回り5%以上が期待でき、買いのチャンス。下落時に拾いたい銘柄です。
3. 日本たばこ産業(JT / 2914)
予想配当利回り:約4.8%
参考株価:4,000円前後
国内で唯一のたばこメーカー。紙巻たばこの縮小はあるものの、海外市場拡大や加熱式たばこの伸長、医薬品・食品事業の強化により、業績は安定。2024年も連続増配予定。
なぜ買いか?
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安定的なキャッシュフロー
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政府が大株主(減配リスクが低い)
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海外展開による成長余地
買いの目安
利回り5%が視野に入る株価3,800円以下が理想的。押し目を狙って少しずつ積み立てたい銘柄です。
4. 三菱商事(8058)
予想配当利回り:約3.9%
参考株価:2,500円台(※3分割後)
日本最大の総合商社。多角化されたビジネスモデルで景気変動を吸収。資源価格の変動を受けやすい一方で、食品・インフラ・金融など幅広い収益源があり、長期的に安定成長を続けています。
なぜ買いか?
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バフェット銘柄としても注目
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自社株買いや増配など株主還元に積極的
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PER10倍台、PBR1倍と割安圏
買いの目安
2,400円以下なら配当利回り4%以上に。安定感が高く、分散投資の中心に据えるのも良い選択です。
5. キヤノン(7751)
予想配当利回り:約3.7%
参考株価:4,200円台
カメラ・複合機から、医療・産業機器まで手掛ける技術系メーカー。近年は構造改革が進み、利益体質が改善。2025年度も5期連続増配予定で、1株配当は160円見込み。
なぜ買いか?
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増配の継続=企業の自信
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自己資本比率50%以上の堅実な財務
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半導体や医療機器など成長領域にも注力
買いの目安
利回り4%となる株価4,000円前後を意識。業績連動のため、決算後の調整局面はチャンス。
まとめ|暴落時こそ、落ち着いて「高配当・安定成長株」を選ぶ
市場全体がパニックに陥っているときこそ、冷静な視点で価値ある企業を選ぶ力が求められます。

今回紹介した5銘柄は、
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安定した業績・財務基盤
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3.5%以上の高配当利回り
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長期的な成長も期待できる
という3拍子揃った優良銘柄ばかり。株価下落時には利回りが上昇するため、むしろ今が仕込み時と言えるでしょう。
下落局面では一括購入ではなく、少額ずつ買い増す「分散投資」が効果的です。
時間を味方に、着実にインカムと資産形成を積み上げていきましょう。
株価はどこが底値かわからないのでなかなか不安ですが、
配当利回りや企業業績安定性をもとに判断していきましょう。
以上です。
この記事は私の個人的な意見ですので、投資はあくまでも自己判断でお願いします。
投資によって生じた損害など一切責任を負えませんのでご了承くださいませ。
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