2018年の日経平均終値はなんとか20,000円をキープできたものの、年明け2019年の相場はどうなるのでしょうか。
今回は2019年の日経平均株価の予測をしている記事をまとめてみました。
目次
【SBI証券】2008年と同様正念場になる
SBI証券は具体的な日経平均株価予測は出していませんが、日経平均株価を「年足」でみたときのパターン、原油価格がピークアウトからの下落が本格化していることを指摘しており2008年から2009年のパターン同様下落する可能性を指摘しています。
SBI証券 日経平均株価(年足)の長期推移
【マネックス証券】2019年3月に30,000円
マネックス証券の予測はもっとも強気で、2019年3月に30,000円を予測しています。
根拠として、直近10年間の日経平均株価がNYダウと同様、右肩上がりの成長を遂げていることをあげています。
日経平均(赤)とNYダウ(青)
Bloombergより
日経平均が3万8915円の史上最高値をつけた時の平成元年末と現在の平成30年末を比較すると、
PERは
■平成元年は、およそ60倍。
■平成30年末は、10倍台。
PERの逆数である株式益利回りだと、
■平成元年末は1%台
■平成30年はおよそ10%台
というように確実にバブル絶頂期の企業体質よりも稼げる体質に改善したことを指摘しています。
この点、SBI証券も日経平均株価は割安を示す下記の指標が出ていることを指摘しています。
* 1)日経平均株価の25日移動平均線からのかい離率がマイナス10.87%(12/25)に達し、反転の目処となるマイナス7~8%を超えてきたこと
* (2)RSIが20.21%(12/25)に達し、反転の目処となる30%を下回ってきたこと
* (3)東証1部の騰落レシオが65.6%(12/21)に達し、反転の目処となる70%をすでに下回ってきたこと
* (4)12/21(金)の予想EPSで計算した日経平均株価の予想PERは10.69倍で、2012年の最低水準に接近していること

【野村證券】2019年年央に24,000円へ上昇
野村證券は、2019年年央に日経平均株価は24000円へ上昇するものと予想しています。
根拠として、
■中国の景気対策により今後経済が復調に向かう確度が高いものと予想される点
■日本政府が12月に発表した老朽化した重要インフラを補修するため2018年度から3年間で3兆円超を投じる方針
■1ドル=110円程度の為替レートを前提にすると日本企業の「稼ぐ力」の改善継続が見込まれる点
により、景気を押し上げる効果として期待されます。
また、一方、過去最高ペースの自社株買いなど株主還元強化策も株価の支援材料になることも期待されしています。

【ニトリ会長】19年末は20,000円前後
ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長は、同社が相場の読みが業績を左右するため、年末年始に予想を示すのが恒例となっています。
昨年2017年末に行った2018年末の日経平均株価予測は19500円とほぼ的中でした。
今回。日経新聞の取材に応じた似鳥会長は、2019年末の株価予測を20,000円前後としました。
ここから数ヶ月は、米住宅関連の指標、足元の原油安をもとに鈍化するとしています。
一方で、景気後退は、前回の1964年の東京五輪終わりから不況になったことから、20年以降の21〜22年がそこになるとみています。

まとめ
2019年の日経平均株価予測をまとめてみましたが、あくまで予測です。
参考にする程度にとどめ、臨機応変に投資を行いたいですが、SBI証券・似鳥会長の過去の株価変動をもとにした予測は現実味を帯びており参考になります。
私は、直近では様子見に徹して、持ち株の整理を行なっていきたいと思います。
以上です。
コメント