こんにちは、皆さんは餃子の王将は好きですか?
私は少なくとも週1回は王将で食べてます!
そんな安くて美味しい餃子の王将ですが、原価はどのくらいでしょうか?
気になって決算書から読み解いてみました。
早速みていきましょう。
また、私が独自に概算したものですので、実際と異なる場合があります。ご了承ください。
目次
餃子の王将の直営店全店舗/月の売上高は、約122億円
まず、餃子の王将の全直営店の1ヶ月の売上高を調べてみました。
2022年3月期2Q決算資料より、
直営店の売上高は、約367億円ということがわかります。
・店内飲食:208億円
・テイクアウトなど:159億円
=====
367億円
これは7月、8月、9月の3ヶ月の売上高合計になるため、3で割ります。
367億円÷3=
直営店全店舗/月の売上高:約122億円
餃子の王将の直営店全店舗/月の原価は、約37.8億円
次に原価を見ていきます。
売上原価126億円÷3ヶ月=
1ヶ月あたりの売上原価:約42億円
ただ、この売上原価:約42億円には、FC店の加盟店手数料の売上にかかる原価もあると思われます。
上記決算書から、餃子の王将の売上は、
・直営店の売上高
・FC店の加盟店手数
の2つからなっていることがわかります。
FC店の加盟店手数料は、王将のWebサイトから下記のような取り決めになっていることがわかります。
こちらにも原価が掛かっているとは思いますが、決算資料から読み解けなかったため、
売上原価を
・直営店の売上高
・FC店の加盟店手数
の売上高の比率に応じて計算すると下記になります。
367億円÷35億円=
だいたい90%が直営店の売上
この比率で売上原価を計算すると、下記になります。
42億円×90%
=直営店全店舗・1ヶ月当たり売上原価:37.8億円
餃子の王将の直営店の売上原価率は、約30.98%
上記の直営店全店舗・1ヶ月あたりの数字から、
・売上高:122億円
・売上原価:37.8億円
=====
原価率は、約30.98%ということがわかります。
※この原価は、食材などのみと思われます。
飲食店の原価のセオリー通り、売上減価率は30%となっていました。
餃子の王将の直営店の営業利益率は、約8.52%
ただ、ここには従業員や販促費など(販管費)が含まれておりません。
決算書から、販管費は82億円/直営店全店舗・1ヶ月当たりということがわかります。
246億円÷3ヶ月
=82億円
販管費についても、上記の
・直営店の売上高
・FC店の加盟店手数
の売上高の比率に応じて計算すると下記になります。
全社販管費:82億円×90%
直営店全店舗・1ヶ月当たり販管費=73.8億円
この73.8億円から、全直営店・1ヶ月の本業の利益(営業利益)を計算すると、下記になります。
・売上高:122億円
・売上原価:37.8億円
・販管費:73.8億円
=====
直営店全店舗の1ヶ月当たり営業利益:10.4億円/月
上記より営業利益率は、8.52%となります。
直営店1店舗あたりの売上高は、2,300万円/月
それでは1店舗当たりでどのようになっているかを以下で見ていきます。
2022年3月期2Q決算時点で餃子の王将の直営店は、531店舗です。
上記直営店全店舗の1か月あたりの売上高から計算すると、1店舗あたりの売上高は2300万円になります。
122億円÷531店舗=
1店舗あたりの売上高2300万円/1ヶ月
餃子の王将の客単価・客数は?
次に、餃子の王将の客単価・客数について、調べてみました。
こちらは決算書からすぐに調べることができました。
餃子の王将の客単価は、1,069円
下記の通り餃子の王将の客単価は、1,069円です。
だいたい、
・回鍋肉
・炒飯
を合わせて頼んだぐらいですね。
餃子の王将の客数/月は、21,613人
餃子の王将、直営店全店舗の3ヶ月での客数は、3443万人であることがわかります。
ここから1店舗/月あたりの客数を求めると下記になります。
3443万人÷531店舗÷3ヶ月
=21,613人/1店舗1カ月あたり
餃子の王将の客数/日は、720人
さらに1店舗1日当たりで計算すると下記になります。
21,613人÷30日
=720人1店舗1日あたり
720人を1店舗で捌いているのは、すごいですね。
餃子の王将の1食当たりの原価は、331円
1食当たり、1,069円ですが、原価はどうなっているでしょうか?
上記で計算した原価率、営業利益率から求めてみます。
営業利益率:約8.52%
1食当たりの売上原価は、
1,069×30.98%=約331円
1食当たりの営業利益は、
1,069×8.52%=約91円
1食当たりの販管費は、
1,069-331-91=647円
まとめると下記になります!
1人のお客さんを対応して、91円しか利益が出ないと考えると、
飲食店は簡単でないことがよくわかりますね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今日は、王将フードサービス・決算書の会社全体・全直営店の数字から、1店舗あたりの数字・1顧客、1食あたりの数字まで落として考えてみました。
材料費だけ考えるのではなく、販管費まで考えると、美味しい中華料理が安く食べられる点にありがたみを感じますね。
以上です。
補足①:餃子の王将の配当金・株主優待は?
餃子の王将を営む王将フードサービスは、配当金・株主優待を実施しています。
餃子の王将の配当金は、年間100円
餃子の王将の配当金は、年間100円です。
株価は、現在6020円なので1.6%の配当利回りとなっており、高くはないです。
餃子の王将の株主優待は、割引券など
餃子の王将はさらに、株主優待を実施しています。
100株持っていれば、
・年間4000円分の割引券
・5%OFFの会員カード
がもらえます。
年間1万円使うとしたら、
4500円の還元です。株価の0.7%の還元のため大きくはないですね。
ただ、王将大好きな人には間違いなくおすすめです。
補足②:私の餃子の王将おすすめメニュー
最後、補足となりますが、私の餃子の王将のおすすめメニューをご紹介いたします!
第3位:回鍋肉
餃子の王将の回鍋肉はぜひ一度食べていただきたいです。
味噌の旨味、豆板醤で少し辛さが足されており、食欲をそそります。
豚肉、キャベツなど肉・野菜もバランスが良いため、おすすめです。
第2位:揚げそば
王将は脂っこいメニューが多い印象ですが、揚げそばは野菜もしっかり摂れておすすめです。
あんはとろみがしっかりしており、持ち帰りの場合は、揚げ麺と餡を別の容器に入れてくれるので、持ち帰りでも揚げそばのさくさく感が楽しめます。
第1位:天津炒飯 京風だれ(たれ少なめ)
天津飯は、いわゆる中華風オムライスですね。
天津飯の中身は通常白ごはんですが、天津炒飯はその名の通り、王将人気メニューの炒飯です!
美味しくないわけがありません。
たれは、甘酢・塩だれ・京風だれ(醤油)から選べますが、圧倒的に京風だれが美味しいです。
ただかなり味が濃い感じがするので、京風だれは「たれ少なめ」でオーダーするのがポイントです。
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