コマツ2020年3月期決算を発表。16円減配で年間94円に。

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コマツ
コマツの直近の株価

昨日2020年5月18日に建設機械大手のコマツが、2020年3月期決算を発表しました。
結果として、コロナの影響で売上高・営業利益ともに前年減となり配当金も前年比16円減配の年間94円となりました。

早速、詳細を見ていきましょう。

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コマツの2020年3月期の実績は?

コマツの2020年3月期の決算では、ご覧の通り売上高・営業利益ともに減収減益となりました。
詳細は下記の通り、厳しい結果ですね。。

コマツの2020年3月決算資料より 単位:百万円

売上高:前年比▲10.3%減収の2兆4,448億円。
営業利益:前年比▲37.0%減益の2,507億円。
売上高営業利益率:▲4.3ポイント減の10.3%。
純利益:前年比▲40.0%減益の1,538億円。

コマツのセグメントごとの実績は?

コマツのセグメントごとの実績は以下の通りです。

コマツの2020年3月決算 セグメントごとの実績 単位:百万円

建設機械・車両部門

売上高:前年比▲10.8%減収の2兆2,112億円。
セグメント利益:前年比▲37.8%減益の2,273億円。
セグメント利益率:▲4.4ポイント悪化し10.3%。

メインの事業である建設機械・車両部門を深掘りすると、
コロナの影響で圧倒的に販売量が減少したことが要因であることがわかります。

昨年比での状況

リテールファイナンス部門

売上高:前年比+11.5%増収の709億円。
セグメント利益:前年比▲27.6%減益の126億円。

産業機械他部門

売上高:前年比▲12.6%減収の1,775億円。
セグメント利益:前年比▲26.5%減益の137億円。

コマツの2021年3月期の予測は?

コマツはコロナの影響で不確実性が大きいとして、今期2021年3月期の決算を開示していません。

コマツ決算短信より

コマツの配当金について

2020年3月期の配当金は、上記実績のため16円の減配となり年間で94円の配当予定となりました。
配当性向は前期同程度を維持して配当はされましたが、今後の事業展開が気になるところですね。

コマツの今期配当金

コマツの株価は?

コマツの株価はコロナショックの影響を受け、大きく下落しました。
直近では営業所の稼働も再開しており、やや戻しています。

コマツの直近の株価

コマツの今後は?

上記の通り、コマツは欧米を除きコロナの影響から回復しているとのことです。
ただ、復興に向けて投資を続ける中国では、販売シェアを中国企業の三一重工に奪われており、現在は4%程度になっているそうです。

日経新聞の報道によると、三一重工が安値で建設機械を販売しているのに対して、コマツは安売りをせず苦戦しているようです。

コマツ、中国回復乗り遅れ コロナ一服もシェア低下 - 日本経済新聞
新型コロナウイルスの感染から立ち直りつつある中国で、コマツが需要回復の波に乗れていない。政府の景気刺激策で建機の需要が急回復しているが、三一重工など中国勢との競争激化でかつて首位だったシェアは4%程度に低下。頼みの北米事業などは2021年3月期も不振が続く見通しだ。反転攻勢のためにはあらゆるモノがネットにつながる「Io...

今期100周年を迎えるコマツは、安売りをせず、Iotの活用を強化しより付加価値のある建設機械の販売を目指しています。

具体的には、測量用ドローンや半自動の建機を活用して施工を効率化するサービス「スマートコンストラクション」を販売し、
・建設機械の販売
・サービス利用料

で稼ぐビジネスモデルで欧米での提供を進めています。

コマツ決算資料より

これが実れば、建設現場の仕組みが変わり、大きな利益・競争優位性をもたらしてくれそうです。

まとめ

今日は私も100株持っているコマツの決算状況を見てきました。
スマートコンストラクションによる提案がどれだけ欧米にはまるか、付加価値をもたらせるかを引き続き注目していきたいと思っています。

以上です。

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