オリックス株式会社:8591の銘柄分析−ふるさと優待が人気の総合金融サービス会社。配当利回りは3.6%+株主優待

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オリックス

8591:オリックスは、イチロー選手のCMでおなじみですが、実際何を行なっている会社かご存知でしょうか?
今回は、そんなオリックスの銘柄紹介を行なっていきたいと思います。

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オリックス(8591)の概要・事業内容

オリックスの事業│オリックス株式会社
オリックスのリースから始まった事業展開をご紹介します。

オリックスはオリエント・リースとして大阪で創業し名前の通りリースを行う会社でした。
創業以来様々な関連事業に展開を進めており、現在では法人金融、メンテナンスリース、不動産、事業投資、リテール、海外事業の6つの事業セグメントを行う多目的金融サービス業を展開する会社となっています。
また、世界38カ国・地域に拠点を設け、グローバルに展開しています(2018年3月末)。

オリックスは業績は?

オリックスは創業初年度を除き毎年黒字です。2018年3月期で53年間連続黒字となり、直近では、4年連続で最高益を記録しています。

事業ごとの内容と状況は?

上記の6つのセグメント別の営業利益・資産は以下の通りです。

オリックスの決算資料では、6つの事業セグメントをリスク別に3つ分類したポートフォリオでも分析を行なっています。
・ファイナンス:低リスク(リース、貸付などの信用リスクのみ)
・事業:中程度のリスク(事業の運営リスクなど)
・投資:高リスク(マーケットリスク)
の3つに分類しています。

各セグメントにおける直近の3ヵ年の決算でも各事業とも黒字をキープしており好感が持てます。

株主優待は人気の「ふるさと優待」と各所で利用できる「株主カード」

オリックスは下記の株主優待を提供しています。

株主優待について│オリックス株式会社
オリックスの投資家情報に関するページです。個人投資家の皆さまに向け、ふるさと優待や株主カードによる優待についてご紹介します。

◼︎ふるさと優待(3月のみ)
「ふるさと優待」は、オリックスグループのお取引先が取り扱う商品を厳選してカタログギフトにしたものです。
ギフトカタログの中から1点選択したものがいただける株主優待です。
100株以上の株主で3年以上保有か3年未満保有かで、Aコース・Bコースの2パターンがあります。
※下記画像は2018年度ふるさと優待カタログから抜粋

カタログギフトですが、内容はかなり豪華なものです。
これを目当てにオリックスの株を購入される人いるくらい人気のある株主優待です。

◼︎株主カード(9月・3月)

株主カードはオリックスグループが提供する各種サービスを割引価格で何度も利用できます。
※株主カードは、半期ごとに送られる株主通信「悠」に同封されます。
例えばオリックスが運営する京都水族館・すみだ水族館・新江ノ島水族館に10%OFFで入場できるなどのサービスを受けることができます。詳細はオリックスの株主優待紹介ページで確認できます。

オリックスの配当利回りは、3.6%

オリックスはその中期経営計画の中で、株主還元を下記のように示しています。

・ 配当性向は27%
・ 自社株買いを機動的な株主還元として位置付ける

2018年度の配当は上期27円、下期39円の合計66円の配当金が配当されました。
今期も同程度を見込んでおり、配当利回りは3.6%程度です(税引き前)。

現在株価:1,778.5円(2018年8月13日現在)
予想1株配当:66円
予想配当利:3.6%
実績PBR:0.85倍
実績BPS:2095円

BPSの数値の通り割安な水準です。

オリックスの今後

オリックスは 2015年に3ヵ年の経営方針を示しましたが、2018年度決算では達成を果たしました。
また、今後も2021年度までの中期的な経営目標(2019年3月期〜2021年3月期)として下記を掲げており、
引き続き今期以降も継続達成を目指しています。

・利益成⻑ 当期純利益 年間成⻑率4〜8%
・資本効率 ROE 11% 以上
・健全性 信用格付A格

◼︎2018年度までの目標は達成を果たしました。

 

オリックスの株価

オリックスは金融関連銘柄のためマーケットの状況により割と大きく値動きします。
リーマンショックがあった2009年時点では170円まで株価が低下しています。
現状ここまで下がることはないと思いますが、中止していく必要があります。

 

オリックスのリスク

オリックスは様々な事業を複合的に行なっていることから多方面でのリスクがあります。
配当金や株主優待は魅力ですが、リスクを理解した上で投資を行いましょう。
また、バランスシート上、有利子負債が多くあることも注意が必要です。

▼主なにリスク
・米国、欧州、中東、アジアなどで事業を行なっているため、各国・地域での景気変動リスクを受ける可能性があります。
・金融事業を行う上で、信用リスク、市場性リスクがあります。
・不動産事業について、不動産の価格変動リスクがあります。
・有利子負債の割合が高いことから、資金調達上のリスクがあります。
・生命保険事業を行なっているため、大規模な事故や災害があった際、生命保険の支払増加リスクがあります。

まとめ

以上の通りオリックスは多方面で金融関連事業を行なっており、リターンも大きいですが、様々なリスクを持った銘柄です。
ただし、オリックス自体高い格付け評価を受けておりまた、毎年度継続して黒字決算を出していることは安心材料に値します。
また毎年数千億円規模で事業投資・ポートフォリを入れ替えを行なっており、勉強になる銘柄でもあります。

私は現在オリックス株を保持していませんが、株価が1750円程度を目処に購入を検討しています。
投資をしずらい局面ではありますが同社の株価・ニュースに注意していきたいと思います。

追記

18年6月第1四半期決算で経常利益799.47億円と前年比10.9%減となりました。
まだまだ1Qの決算ですが今後の動向に注意が必要です。

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