みなさん、こんばんは!
先日、日産自動車からショッキングな開示情報がありましたね。。
2024年度通期連結業績を見直す内容で、純損失は最大7,500 億円となるらしいです。。

私は日産株を600株保有しており、状況を見守りたいところです。
早速、詳細を見ていきましょう!
目次
日産の今回修正ポイントをざっくり整理
売上高については微増であり、営業利益本業の儲けも出ていることが一応わかります。
ただ構造改革のために大きな減損処理をしたため、営業外収益は大きくマイナスになって赤字決算になってますね。
また販売台数も50,000台とじりじりと下げている印象です。
前回予想 | 今回予想 | 変化幅 | |
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売上高(モノを売った総額) | 12.5 兆円 | 12.6 兆円 | +0.1 兆円 |
営業利益(本業のもうけ) | 1,200 億円 | 850 億円 | ▲350 億円 |
当期純損失(最終赤字) | ▲800 億円 | ▲7,000〜7,500 億円 | 大幅悪化 |
販売台数 | 340 万台 | 335 万台 | ▲5 万台 |
日産の数字が悪化した3つの理由
(1) 減損損失って?
作った工場や設備が「今後あまり稼げない」と判断されたとき、その分を“特別損失”として一括で費用計上します。日産は北米・欧州などで5,000 億円超の減損を決断しました。要するに“未来の赤字を先に吐き出した”イメージです。
(2) 構造改革費用600 億円
早期退職や工場縮小に伴う費用。体質改善には痛みが伴うということですね。これも短期的には利益を押し下げます。
(3) インセンティブ競争の激化
クルマを売るための値引き・販促費(=販売奨励金)が増え、1台当たりの利益が薄くなりました。北米市場では価格競争が熾烈で、ここが営業利益▲350 億円の主因です。
日産のキャッシュは枯れないのか?
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フリーキャッシュフロー(FCF):本業と投資・税金を差し引いた「自由に使えるお金」。通期で▲2,500 億円のマイナス予想ですが、
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流動性資金(現金+銀行枠)は社債償還を賄える水準をキープ。
つまり今すぐ倒れるわけではないけれど、大型赤字が続くと投資余力が削られるという不安は残ります。
600株ホルダーの私の状況
上記の通り、私は日産株を600株保有しております。
取得平均 | 現在値 | 含み損 |
---|---|---|
約833 円 | 335 円 | ▲298,800 円(▲59.8 %) |
日産株は高配当株ということで7年前ぐらいに購入しておりました。
ただ、あっという間に業績悪化で無配当に陥ってます。
今回の減損は織り込みつつも、純損失7,500 億円は想定外でしたね。。
「配当を待てば報われる」のシナリオがさらに先延ばしになりました。
とはいえ底値確認前にナンピン(買い増し)も損切りもできず、静観を選択するのみです。
今後日産ウォッチすべき内容
今後日産に投資する上で見ていく内容は下記だと思います。まずは5月に発表される決算ですね。
時期 | イベント | 観るべき指標 |
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5/13 | 通期決算 | ①2025 年度営業利益ガイダンス ②キャッシュフロー改善策 |
夏〜秋 | 新経営計画“The Arc”続報 | 原価低減のペースと新車効果 |
年末 | 上期決算 | インセンティブ競争が落ち着く兆しがあるか |
まとめ
今回の日産の減損は「先に痛みを出す治療費」として仕方ないものだと思っています。。
長期的にはプラスを目指すためには、構造改革が必要であり、現実に見合った生産体制にすべきだと思います。
ただ、、キャッシュはまだあるが、来期も苦戦すれば再び資金調達を迫られる公算となると思いますので、状況は注意して見ていきたいですね。
補足:チャットGPTに今後、日産が取るべき行動を分析
補足としてChatGPTの有料プランで、今後日産が取るべきな行動を分析してみました。
参考に掲載させていただきます。
1.“赤字を出さない体質”づくり:売れない工場を畳み、値引きを絞る
具体策 | 初心者向けポイント | 根拠 |
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① 北米・欧州の余剰設備をさらに圧縮 | 稼働率が50%を切る工場は、固定費だけが垂れ流し。縮小・売却で“穴の空いたバケツ”をふさぐ | 減損5,000億円超は“序章”。さらなる削減余地あり |
② 販売奨励金(値引き)のルール化 | 「台数至上主義」から脱却し、利益の出るモデル・地域に集中。粗利率の下限を社内 KPI に | 営業利益▲350 億円の主因はインセンティブ膨張 |
2.“The Arc”を本当に動かす:3年で30車種を時間通りに
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計画の骨子:2024〜26年度に新型車30車種(EV16/ICE14)を投入し、年間販売+100万台・営業利益率6%へNissan Motor Corporation Global Website日産ニュース
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実行の鍵
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モジュール化で開発コスト25%削減──遅延の常連だったプラットフォーム開発をシンプルに
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地域別ポートフォリオ──欧州は100%電動、北米はSUV/ピックアップ+e-POWER、日本は軽・ミニバンEVを迅速投入
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初心者メモ:計画倒れに終わりがちな自動車大手。“予定通りに出るか”が株価の最大チェックポイント。
3.“手堅いEVシフト”:コア技術を絞り、パートナーで補完
項目 | 行動案 | 参考情報 |
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バッテリー | ①2024 年度稼働の全固体電池パイロットラインで早期に量産歩留まりを確認 ②パウチ型/円筒型の二本立てでリチウム系の価格下落にも備える |
全固体電池ラインを横浜で公開済みMONOist |
車種 | 欧州向けに新型リーフ/マイクラ EV、北米向けに電動ピックアップを2025-26 年までにローンチ | 2025年内に欧州で3車種EV投入計画日産ニュースレスポンス(Response.jp) |
パートナー | ① ルノー傘下 Ampere との次世代EVプラットフォーム共有 ② 三菱と軽 EV・PHEV を共同開発し国内シェア維持 |
「The Arc」で“スマートパートナーシップ”明言日産ニュース |
4.“ソフトとサービスで稼ぐ”:1台売って終わりのビジネスから脱却
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コネクテッド月額課金:北米・日本でテレマティクス+OTA(無線アップデート)の有料会員比率を 2026 年度に 30%へ
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バッテリー二次利用:EV 退役電池を定置蓄電へ再販、長期で粗利 20% の新収益源
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サブスク販売・リース:残価リスクを自社で管理し、中古 EV 価格を下支え
初心者メモ:アップルやテスラが示した「ハード+サブスクリプション」モデル。自動車会社の PBR(株価純資産倍率)を引き上げる鍵になる。
5.“財務の安全マージン”を死守:投資と配当のバランス
財務ガードレール | 目安 | 意味 |
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自動車事業ネットキャッシュ | 1 兆円超を維持 | 7,000 億円赤字でも資金ショートを防ぐ水位 |
設備投資+研究開発費/売上高 | 7〜8%に抑制 | EV投資期でもキャッシュバーンを制御 |
復配条件 | 営業利益率3%超+FCF黒字化が2期続くこと | 株主還元よりまず黒字化の再確立 |
まとめ:3段ロケットでしか再生はない
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①リストラで“止血”
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②新車ラッシュで“血を巡らせる”
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③ソフト&サービスで“筋肉を付ける”
順序を飛ばせば失敗する――日産のこれまでが示しています。今回の巨額減損は**“治療の第一段”**。投資家としては、**次の2段目(予定どおりの車種投入)**を数字で確認できるまでは、大きなポジションを張らない慎重さが必要だと感じています。
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