日産自動車(7201)2025年3月期決算を読み解く ~赤字転落でも「再建計画」に注目~

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日産

皆さんこんばんは。今日は日産自動車の決算発表がありましたね。

私も600株も保有してしまっており、大損銘柄の1つです笑

2025年3月期(2024年度)の決算は、予想通りの赤字転落となりました。。

以下、詳細を見ていきましょう。

日産自動車、2024年度決算を発表
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)は、2024年度通期および第4四半期決算を発表しました。
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日産自動車の決算概要(2025年3月期)

今回の決算発表

  • 売上高:12兆6,332億円(前年同期比 -0.4%)

  • 営業利益:698億円(同 -87.7%)

  • 純利益:▲6,709億円(前期は+4,266億円)

営業利益については下記でご説明しますが、販売パフォーマンスや仕入れ価格の高騰が影響しているようです。
純利益赤字の最大要因は減損損失です。特に北米や欧州などの設備で将来収益の見込みが立たないと判断され、4,949億円もの減損処理を実施しました。インフレや販売奨励金の増加、台数減も響いています。

セグメント別の利益動向(2025年3月期)

日産の事業は大きく分けて「自動車事業」と「販売金融事業」の2つ。

  • 自動車事業は▲2,158億円の営業赤字(前年は+2,600億円)

  • 販売金融事業は2,856億円の黒字(前年は+3,087億円)

自動車事業が大きく落ち込んだ一方、金融部門はある程度利益をキープしています。北米の販売は好調だったものの、中国や日本では販売台数が減少し、全体としてはやや厳しい状況でした。

中国の販売台数が100,000台減少

営業利益の下落要因

配当と株主還元

日産自動車の配当金は当然無し。。

  • 年間配当金:0円(前期は20円)

  • 配当性向:なし(赤字のため)

  • 自己株取得:実施なし

2024年度は大幅な赤字により、無配となりました。2026年3月期も配当予想は未定で、株主還元より財務健全性の確保を優先するフェーズに入っています。

2026年3月期 業績予想

今期の業績予測

  • 売上高予想:12兆5,000億円(横ばい)

  • 営業利益・純利益予想:未定(米国の関税政策が不透明)

米国の関税強化の影響で、最大で4,500億円のマイナス影響が見込まれる可能性があり、業績予想は出せないとのこと。第1四半期は赤字スタートが濃厚で、営業利益は▲2,000億円見込みとしています。

今後の注目ポイント

2026年度以降の黒字化に向けて、**構造改革「Re: Nissan」**を展開中。ポイントは以下の3つ:

規模を縮小して稼働率が上がることを目指すようです

  1. コスト構造の徹底改善
    2026年度までに固定費・変動費あわせて5,000億円のコスト削減を目指す。

  2. 開発・販売の選択と集中
    特に米国ではコアモデルに集中、日本では10万台以上の車種に絞り込み。開発リードタイムも短縮。

  3. グローバルでのパートナーシップ活用
    ルノーや三菱自動車、中国企業などと共同開発・生産を進めてリスク分散を図る。

この「自らを変革する力」が、今後の再成長につながるかが大きな焦点です。

私の日産自動車の保有状況

私の日産株の保有状況

  • 評価額:214,080円

  • 損益:▲285,720円(▲57.17%)

  • 保有株数:600株

2023年3月に購入した後、下落が続き、評価損がかなり大きくなってしまいました。ですが、構造改革の進展を信じて、長期目線で静観中です。

日産自動車の株価推移

まとめ

日産は今、歴史的な転換点に立っています。2024年度は大幅赤字となったものの、そこから目をそらさず、構造改革に本気で取り組んでいます。すぐに回復は難しいかもしれませんが、投資家としては「再生ストーリー」を信じるかどうかが問われます。

私は、「日産らしさを取り戻してくれる」と信じて、しばらくはホールドの方針です。株価も安値圏なので、もし今後の動きに確信が持てれば買い増しも検討したいと思っています。

以上です。

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