皆さんこんばんは。
今日は対米国の輸出が過去最高になったとのことで調べてブログ記事にまとめてみました。

まさに直近で相互関税の交渉をしており、個別銘柄への投資については注意が必要ですね。
早速見ていきましょうましょう!
目次
1. まず結論:数字だけ見ると「円安+駆け込み需要」で最高値
2025年3月、日本の対米輸出額は1兆8,762億円と過去最高を更新しました。前年同月比+3.1%。内訳のトップは自動車関連(輸送用機器)で、輸出全体の 約3割 を占めています。Reuters
→ 円安(1ドル=149円前後)で“円換算”が膨らんだことと、25%追加関税を警戒した**「駆け込み出荷」**が大きな要因です。
2. 輸出サマリーをグラフで確認
区分 | 金額(億円) | 構成比 | 前年同月比 |
---|---|---|---|
輸送用機器 | 6,377 | 34.0% | +1.0% |
└ 乗用車 | 5,018 | 26.7% | +4.1% |
└ 自動車部品 | 1,001 | 5.3% | −10.7% |
一般機械 | 4,311 | 23.0% | −5.3% |
電気機器 | 2,702 | 14.4% | +6.1% |
化学製品 | 1,347 | 7.2% | +12.4% |
素材 | 1,262 | 6.7% | +0.3% |
その他 | 2,443 | 13.0% | +22.2% |
合計 | 18,762 | 100% | +3.1% |
図表の読みかた
乗用車+部品で32%超。関税が乗ればここが一番痛む。
電気機器&半導体素材が2割を占める点も近年の変化。
“その他”の伸びは二次電池や医薬中間体の滑り込み出荷が影響とみられます。税関総合情報
3. セクター別リスク一覧
セクター | 主な品目 | 政策リスク*¹ | 景気リスク*² | 円高リスク | ★総合 |
---|---|---|---|---|---|
乗用車・部品 | HV・SUV | 高 | 中 | 中 | ★★★★★ |
建設・農業機械 | 建機・トラクター | 中 | 高 | 中 | ★★★★☆ |
半導体製造装置 | エッチング装置 | 中 | 中 | 高 | ★★★☆☆ |
電気・電子部品 | 車載電池ほか | 高 | 中 | 中 | ★★★★☆ |
医薬・化学 | 医薬中間体 | 低 | 低 | 中 | ★★☆☆☆ |
*¹=関税・補助金・規制 *²=米景気の振れ幅
ポイント解説
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乗用車は “ダブルパンチ” 予備軍(関税+円高)。
-
建機・農機は米インフラや農業投資の景気感応度が高い。
-
半導体装置は「投資ブーム終了+円高」で振れ幅大。
4. 企業別“対米依存”ヒートマップ
企業 | 米州売上・台数比率 | ココが弱点 | ★リスク |
---|---|---|---|
SUBARU | 約77%(台数) | 輸出主体で関税直撃 | 極大 |
トヨタ | 北米販売台数16% (FY24) | 収益では4割近い依存 | 大 |
ホンダ | 米販売好調で利益牽引 | SUV比率が高い | 大 |
日産 | 約4割が米市場(各種報道) | Rogue集中 | 中〜大 |
デンソー | 北米部品46%(FY24) | OEM減産が即影響 | 中 |
コマツ | 売上の1/4超を北米で稼ぐ | 建機サイクル依存 | 中 |
クボタ | 約5割(業界推計) | 農機は金利敏感 | 中 |
図表メモ
“極大”=北米7割超、ほぼ一蓮托生。
トヨタは台数比率こそ低いものの、販売単価と金融子会社で利益ウェートが高い点がポイント。
コマツはカナダ反撃関税にも警戒。
5. ここがキモ!図表にない“語りどころ”
-
輸出=稼ぎ頭 というより「国内雇用の命綱」
→ 自動車・部品は地方の雇用を支えるため、関税インパクトは“株価”以上に“地域経済”に直撃。 -
「関税25% × 円高125円」の最悪シナリオ
→ 価格転嫁は難しく、数量も減少。表の★5企業ほど 利益感応度が2倍以上 に膨れ上がる。 -
現地生産が万能ではない
→ IRAの電池原産地規定など「“米国で作ればOK”では済まない」条件が増加中。部材調達が中国→メキシコへシフトするなど、コスト再編が続く。
6. 投資ビギナー向けチェックリスト📋
やること | ねらい |
---|---|
① 保有株の“北米売上%”を付箋に書いて貼る! | リスク可視化 |
② 40%超え銘柄には“円高+関税”の2段階想定 | ダメージ幅を試算 |
③ ディフェンシブ株(食品・インフラ)でクッション | ポートフォリオの安定化 |
④ 6月のFOMC&大統領討論を必ずウォッチ | 為替と政策が動くタイミング |
まとめ
本当の見どころは “どこ国・地域偏っているか” を知り、
自分のポートフォリオを点検するチャンスにすること!
本日は対米輸出が過去最高になったと言うニュースを見て、米国への輸出額を業界別に整理してみました。やはり自動車関連はリスクが高いことがわかりますね。個別銘柄に投資するときは地域国に偏りがないかどうかとかもポイントになりますね。
以上です。
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