2025年3月14日、金(ゴールド)の価格が史上初めて1トロイオンス=3,000ドルを突破しました。
これは、投資家にとって大きな意味を持つ出来事ですね
金は古くから「安全資産」として知られ、世界経済の不透明感が高まると価格が上昇する傾向があります。過去には、リーマン・ショック(2008年)やコロナショック(2020年)の際にも金価格は急騰しました。
しかし、今の状況はどうでしょうか?
- 金価格の最高値更新は、今後も続くのか?
- 「インカムゲインのない金」と「配当が得られる高配当株」、どちらが有利なのか?
- SBI証券の金投資信託はどれを選ぶべきか?
こうした疑問をもとに、金の歴史や価値、SBI証券の金投資信託の特徴、高配当株との比較を通じて、どの資産が今の時代に最適なのかを考察していきます。
目次
1. なぜ金はこれほどまでに価値があるのか?
金は、何千年にもわたって価値を持ち続けてきた資産です。その理由は、希少性・耐久性・世界共通の価値にあります。
金の特徴
- 希少性:金の採掘量は限られており、新たに生産される量はごくわずか。
- 耐久性:腐食せず、劣化しないため、長期的な価値が保証される。
- 世界共通の価値:どの国でも通貨の代替手段として機能する。
金は「富の保存手段」として使われ、世界的な危機やインフレが発生すると、投資家は金を買い求めます。今回の3,000ドル突破も、その流れの延長線上にあると考えられます。
1オンス=3,000ドルの価値とは?
金の国際価格は「1トロイオンス(約31.1g)」単位で取引されます。今回、史上最高値の3,000ドルを記録したことで、具体的な金額感を計算してみましょう。
1ドル=150円で換算すると…
- 1オンス(31.1g)=約45万円(3,000ドル × 150円)
- 1gあたり約1.45万円(45万円 ÷ 31.1g)
つまり、たった1gの金が1万円以上する計算になります。これだけの高騰を見せる資産は他にはなかなかありません。
また、1kgの金インゴット(1,000g)なら…
- 1,450万円(1g × 1,000g)
1kgの金が家一軒分に匹敵する価格になるとは、まさに「重さ=価値」そのものですね。
金は長期的にインフレをヘッジし、購買力を守る資産として機能し続けていますが、この価格高騰が今後も続くのか、慎重に見極める必要がありそうです。
2. SBI証券の金投資信託を比較!為替ヘッジあり vs. なし
金に投資する方法のひとつが、**SBI証券の「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド」**です。この投資信託を利用すれば、現物の金を持たなくても、手軽に金価格に連動した運用ができます。
為替ヘッジあり vs. なしの比較表
項目 | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) |
---|---|---|
為替リスク | 低い(円高・円安の影響を受けにくい) | 高い(円安なら有利、円高なら不利) |
リターン | 金価格の値動きのみ | 金価格+円相場の影響 |
コスト | 年0.27%(ヘッジコスト込み) | 年0.22%(ヘッジコストなし) |
過去のリターン | +18.6% | +39.6%(円安の影響あり) |
為替ヘッジありは、金価格の値動きに純粋に連動するため、為替リスクを避けたい人向け。
為替ヘッジなしは、円安時に有利なため、円安トレンドが続くと考える人向け。
3. 金 vs. 高配当株 vs. SBI証券の金投資信託:どちらが有利か?
金に投資する方法はいくつかありますが、最も一般的なのは現物の金を購入する方法と、投資信託を利用する方法です。また、金と比較されることの多い「高配当株」も資産運用の選択肢の一つです。では、それぞれの投資手段を比較してみましょう。
投資方法別の比較表
項目 | 現物の金を購入 | SBI証券の金投資信託 | 高配当株 |
---|---|---|---|
インカムゲイン | なし | なし | あり(配当収入) |
流動性 | 低い(売買に手間) | 高い(すぐに売買可能) | 高い(市場で売買可能) |
為替リスク | あり | あり(ヘッジなしの場合) | あり(外国株の場合) |
管理コスト | 貸金庫などの保管コストが必要 | 信託報酬0.22%~0.27% | なし(NISAなら税制メリットあり) |
長期保有のメリット | インフレヘッジ・安全資産 | インフレヘッジ・手軽に投資可能 | 配当+値上がり益で資産成長 |
金は、「安全資産」としての魅力があり、不況時のリスクヘッジに適しています。一方で、高配当株は定期的な配当収入を得ながら資産を増やせるという強みがあります。
4. まとめ:私は高配当株を選ぶ!
金は、歴史的に見ても価値の保存手段として優れた資産です。特に、インフレが進行している時代では、資産の一部として持つ価値は十分にあるでしょう。
しかし、私は資産を「増やす」ことを重視するため、インカムゲインが得られる高配当株をメインに投資しています。
📌 金投資が向いている人
- インフレや金融不安から資産を守りたい人
- 株式市場の変動に左右されない資産を持ちたい人
📌 高配当株が向いている人
- 安定した配当収入を得ながら資産を増やしたい人
- 長期的なキャピタルゲイン(値上がり益)も狙いたい人
比較してみると、銀河最強の投資先と言うわけではなく、バランスが大切だなと言うことが理解できました。
私は無理に金への投資はしないかなと考えております。
以上です。
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