こんなにポイント還元してメルカリさん大丈夫?/メルカリの業績をチェック

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最近、私ごとですが断捨離にはまっており、フリマアプリのメルカリをはじめました。

読み終わった本や雑貨など20点ほど出品して全て売り切ることができて、とてもスッキリしました。

メルカリやってて思ったのですが、ものすごくポイントをもらうことができるんですよね。
実際にはじめて以来、「3800ポイント」もらうことができました。

ポイントはメルカリ内での商品購入に使ったり、メルペイというQRコード決済として実店舗で使ったりできます。1ポイント=1円なので、私の場合「実質3800円」ということになります。

メルカリさん、こんなにポイント還元して大丈夫なの?

今日は、昨年IPOで上場を果たしたメルカリについて調べてみました。

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メルカリの業績は?

過去3年の売上・利益の推移は以下の通りです。メルカリの認知度向上に合わせて売上高が上昇していますが、各利益は赤字になっています。

昨年2018年6月期決算では、
売上高:357億円
営業利益:▲44億円
経常利益:▲47億円
当期利益:▲70億円

となっています。

▼過去3カ年の決算

※SBI証券より

売上は、メルカリ内の販売手数料10%

メルカリの売上は、メルカリ内での販売された金額の10%となっています。

▼販売代金の10%

※メルカリアプリ内より

2019年6月期第二四半期累計では、
・流通総額:2,459億円
・売上高:237億円

となっており、手数料の10%がほぼそのまま売上になっていることがわかります。

※メルカリ決算資料より

開発費先行で、営業利益は赤字

一方で原価・販管費として、
・ポイント原資
・広告費
・人件費
・業務委託費用、採用費

など先行投資によるコストが嵩んでいます。


※同社決算資料より

メルカリの従業員数ですが、1,639名もいるとのことで意外でした。積極的なシステム開発に投資していることが伺えます。

※同社決算資料より
※2019年6月期第二四半期末時点。

実際に使ってみた結果は?

以上の通り、メルカリの業績を見てきました。
それでは私が実際に使って、支払った手数料と還元されたポイントを比較して、得をしているのかを調べてみます。

もらえたポイント

上記の通り、3800ポイント=3,800円がもらえました。
はじめた時期にもよると思いますが、内訳は以下の通りです。

3月25日:500ポイント付与
3月27日:1,000ポイント付与
3月28日:1,000ポイント付与
3月29日:500ポイント付与
3月29日:500ポイント付与
4月1日:300ポイント付与
========
ポイントの合計:3800円分

メルカリに支払った販売手数料

20商品を販売して、私がメルカリに支払った手数料は1,964円でした。
上記の通り、手数料は送料にかかわらず、売上金額の10%です。
※送料は出品者負担の場合、売上金額から減算されます。

▼販売した商品
スケボー 売上4,500円→手数料450円
書籍 売上1,000円→手数料100円
書籍 売上350円→手数料35円
書籍 売上980円→手数料98円
書籍 売上950円→手数料95円
書籍 売上560円→手数料56円
書籍 売上600円→手数料60円
書籍 売上1,000円→手数料100円
コップ 売上900円→手数料90円
コップ 売上2,000円→手数料200円
書籍 売上1,200円→手数料120円
書籍 売上700円→手数料70円
書籍 売上400円→手数料40円
書籍 売上300円→手数料30円
書籍 売上400円→手数料40円
書籍 売上400円→手数料40円
書籍 売上750円→手数料75円
書籍 売上650円→手数料65円
書籍 売上800円→手数料80円
バック 売上1,200円→手数料120円
========
手数料の合計:1,964円

1,836円の得をすることができました。

ポイント3,800円ー手数料1,964円=1,836円の得をすることができました。
いらないものの処分ができて、ポイントももらえて大満足です。
ポイント全てメルペイで松屋の牛丼代に充てることになります。

メルカリ側からすると、私単体では赤字です。

売上:1,964円
販管費:3800円
====
営業利益:▲1,836円

私のようなライトユーザーではなく、
・メルカリ内に購入→売却を繰り返すユーザー
・付与されるポイント以上に出品・販売できるユーザー

が多くいることが売上・利益の増加につながりそうです。

ただ、売り手がいてこそのフリマアプリなので、ライトユーザーも商品を提供・流通させるという意味での役割があり、単純に営業赤字になっている点が悪いというわけではないと思います。

メルカリの今後は?

メルカリユーザーの拡大

メルカリの決算資料では国民1人あたり約28万円のかくれ資産があるとしており、特に「60代以上の女性」のメルカリへの取り込みを目指しているようです。


※同社決算資料より

メルペイなどエコシステムの展開

QRコード決済の仕組みであるメルペイでリアル店舗から決済手数料などの収益も今後入ってくる見込みです。
加盟店の手数料はクレジットカードが通常3%程度なのに対して、1.5%と低コストで導入しやすいものになっています。

※同社決算資料より

またメルカリでの評価情報をもとにシェアサイクルや後払い決済などの提供も開始しており、メルカリ経済圏の構築を目指している点も面白いです。

メルカリの株価は?

2019年04月26日時点で3,435円です。
上場時に6000円を記録して以降、下落が続いています。


※SBI証券より

ただ、各指標としては割高な水準ではないでしょうか。先行投資段階にあるため判断しづらいです。

予想EPS -60.5
実績PBR 8.4倍
実績BPS 408.94
予想配当利 0%
予想1株配当 0円

まとめ

実際にメルカリを使ってみて、とても簡単に匿名で売買ができる点が便利でした。
またAIが活かされているのか、メルカリ内で検索や閲覧した商品に関連する商品がアプリ内で表示されやすくなるなど、ついつい見てしまう作りになっていました。

現時点で赤字であり、配当金もないため、株式を購入する予定はありません。

ただし、メルカリのアプリ自体がCtoCの仕組みで基本的にメルカリ側の作業なしで、手数料によるキャッシュフローを生む仕組みとなっている点が魅力です。

この完全にCtoCビジネスである点が、ブックオフなどの従来の自社で買取を行う業態との大きな違いであり、大きな利益の源泉になるのではないでしょうか。

以上です。

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