先日、日本ガイシから中間配当を受け取りました。
保有は200株、税引後の入金額は6,057円。
同時に株価が12月2日終値で+221円(+7.2%)の3,291円まで急騰し、年初来高値を更新。
評価損益も+256,000円(+63.6%)まで膨らみ、「配当+値上がり益」の両方を取れた、高配当投資の成功パターンになっています。
この記事では、
-
今回の配当と私の保有状況
-
直近の中間決算と通期予想の修正
-
株価急騰の背景(みずほ証の格上げだけなのか?)
-
今後の事業構造と投資スタンス
をまとめておきます。
目次
今回の配当金と私の保有状況
配当明細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | 日本ガイシ(5333) |
| 保有株数 | 200株 |
| 配当金単価(中間) | 38円 |
| 配当金総額(税引前) | 7,600円 |
| 源泉徴収税額 | 1,543円 |
| 受取額(税引後) | 6,057円 |
| 受渡日 | 2025年12月2日 |
今年の年間配当予定は1株あたり76円(中間38円+期末38円)で、前年の66円から+10円の増配です。中間配当も33円→38円と5円増えています。NGK
保有状況
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 取得日 | 2018年2月20日 |
| 保有株数 | 200株 |
| 取得単価(概算) | 2,011円 |
| 現在株価 | 3,291円 |
| 評価額 | 658,200円 |
| 評価損益 | +256,000円 |
| 損益率 | +63.65% |
現在株価ベースの配当利回りは約2.3%(76円÷3,291円)。
一方、私の取得単価に対する「取得時利回り」は約3.8%まで育っています。
値上がり益と配当の両方を取れているので、個人的には高配当投資の中でもかなり“当たり”銘柄だと感じています。
2026年3月期・中間決算のポイント
日本ガイシは2026年3月期第2四半期決算(4〜9月期)を10月31日に発表しています。Yahoo Finance+1
連結業績(中間期)
| 項目 | 数値 | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,262億円 | +9.3% |
| 営業利益 | 487億円 | +22.7% |
| 経常利益 | 467億円 | +21.6% |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 239億円 | ▲7.7% |
売上・営業利益・経常利益はそろって過去最高水準。
純利益だけ減っているのは、NAS電池の製造・販売終了に伴う事業構造改革費用(特別損失)を一括で計上したためです。Yahoo Finance+1
セグメント別の状況
-
エンバイロメント事業
自動車排ガス関連(ハニカム・GPFなど)が、関税引き上げ前の駆け込み需要もあって増収増益。Yahoo Finance+1 -
デジタルソサエティ事業
半導体製造装置向けセラミックスなどが好調。先端ファウンドリの新設計画は鈍っていますが、AI向け半導体需要と一部顧客の在庫積み増しが効き、売上+23%、営業利益は約2.6倍と大きく伸びています。NGK -
エネルギー&インダストリー事業
送電線向けがいしは堅調。一方でNAS電池撤退に伴う損失計上で、依然として営業損失です。Yahoo Finance+1
ざっくり言うと、
「環境規制+AI/半導体+送電インフラ」という今の相場が好むテーマを全部持っている会社で、その中で不採算のNAS電池は切りに行っている、という構図です。
通期業績予想と増配の背景
同時に会社は、2026年3月期通期の業績予想を上方修正しています。Yahoo Finance+2Yahoo Finance+2
通期業績予想(修正後)
| 項目 | 新予想 | 旧予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,500億円 | 6,300億円 | 6,195億円 |
| 営業利益 | 850億円 | 750億円 | 812億円 |
| 経常利益 | 820億円 | 700億円 | 782億円 |
| 当期純利益 | 550億円 | 550億円 | 549億円 |
売上高・営業利益・経常利益はそろって過去最高を更新する見通し。
純利益はNAS電池撤退に伴う特損と、政策保有株式の売却益を相殺する形で据え置きです。NGK
配当については、配当性向30%とDOE3%を目安に、年間76円(+10円)への増配を決定。営業キャッシュフローは前期からさらに増える見通しで、増配しても投資余力は十分という判断です。NGK+1
株価急騰の背景──みずほ証の格上げだけではない
株価急騰の直接のきっかけは、みずほ証券によるレーティング引き上げです。
-
みずほ証券:中立 → 買い、目標株価 2,400円 → 3,600円(12月1日付)株探+1
これだけを見ると「証券会社の一声で7%も上がったの?」と思いたくなりますが、実際には次のような“地ならし”が効いています。
-
すでに11月時点で大和証券が格上げ
-
レーティングを「2(アウトパフォーム)」→「1(買い)」
-
目標株価を2,500円→3,500円に引き上げ
-
構造改革の進展を踏まえ、営業利益予想を790億円→890億円に上方修正。Yahoo!ファイナンス+1
-
-
会社自身が通期見通しを上方修正&増配
-
決算短信・決算説明会で、売上・利益をそろって引き上げ
-
NAS電池撤退で収益性改善を図る方針を明示
-
年間配当も+10円の増配を発表。Yahoo Finance+2NGK+2
-
-
アナリストコンセンサスもじわじわ上向き
-
26年3月期経常利益のコンセンサスは、82,094百万円 → 83,344百万円へ1.5%上昇
-
前年比の増益率も4.9%→6.5%へ引き上げ
-
レーティングコンセンサスも3.1→3.4へ改善。Yahoo!ファイナンス
-
結論として、
先日の7%高は「みずほの格上げが最後の一押し」であって、それ単体で説明できる動きではないと思っています。
-
構造改革(NAS電池撤退・事業ポートフォリオ見直し)
-
AI半導体・データセンター関連の需要取り込み(デジタルソサエティ事業)
-
自動車排ガス規制強化とEV化鈍化という追い風(エンバイロメント事業)NGK
-
安定収益源としてのがいし事業
こうしたストーリーを市場が評価し始め、複数の証券会社が「買い」に揃ってきた結果としての年初来高値だと見ています。
事業構造:どこで稼ぎ、どこを切るのか
決算説明会資料を見ると、会社は明確に「選択と集中」を打ち出しています。NGK
-
エンバイロメント
⇒ ICE車向けの排ガス製品は、EV化が進んでも規制強化と“残存者利益”で稼ぎ切る戦略。 -
デジタルソサエティ
⇒ AI向け半導体製造関連・電子デバイス向けの高付加価値セラミックスに資源を集中し、成長エンジンに。 -
エネルギー&インダストリー
⇒ 不採算のNAS電池は撤退。一方で世界的な電力需要増を背景に、送電線向けがいしで安定収益を稼ぐ。
個人的には、
「環境+AI+電力インフラ」に集中していく構造は、長期のテーマ性・分散のバランスが良いと感じています。
投資スタンス:私はホールド継続、押し目あれば買い増し候補
現状の指標をざっくり整理すると(株価3,291円前提):
| 項目 | 水準(概算) |
|---|---|
| 予想PER | やや割安〜妥当レンジ |
| 予想配当利回り | 約2.3% |
| 私の取得時利回り | 約3.8% |
| PBR | 1倍台前半レベル |
※PER・PBRは決算短信・会社予想ベースのざっくり感覚です。
利回りだけ見ると「高配当株」というよりは、成長+安定配当の中間くらいのポジション。
私個人のスタンスは、
-
既に含み益も大きく、配当も増配基調なので 基本はホールド
-
ただし利回りが2%前半まで下がってきているので、新規で全力買いする水準ではない
-
もし相場全体の調整などで「株価3,000円割れ」「利回り3%近辺」まで落ちてくれば、押し目買い候補として真剣に検討
といった感覚です。
まとめ
-
日本ガイシから中間配当7,600円を受け取り、200株保有で評価益+25.6万円と、高配当投資の成功例になっている。
-
中間決算は増収・増益で、売上・営業利益・経常利益は過去最高水準。NAS電池撤退に伴う特損で純利益は一時的に減少。
-
通期計画は売上・利益を上方修正、年間配当も76円(+10円)に増配。
-
株価急騰の背景は、みずほ証の格上げだけでなく、11月以降の複数証券の「買い」評価、業績上方修正、構造改革ストーリーへの評価が積み上がった結果と見ている。
-
私のスタンスは引き続きホールド。利回り水準を見ながら、相場の調整局面では押し目買いも検討したい。
高配当投資は「高利回りだから買う」だけだと失敗しますが、事業構造が変化し、稼ぐ力がきちんと伸びているかまでセットで見ると、今回の日本ガイシのように、配当と値上がりの両方を取りに行けるケースも出てきます。
引き続き、こうした「配当+構造改革+成長テーマ」を兼ね備えた銘柄をコツコツ追いかけていきたいと思います。



コメント