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史上初の「日経平均5万円台」へ
2025年10月27日(月)、日経平均株価がついに5万円を突破しました。
終値ベースで大台に乗せるのは史上初で、年初からの上昇率は25%を大きく上回っています。
先週末からの勢いを受けて、東京市場は引き続き活況。
その背景には、政治の安定化と円安進行による輸出企業の業績期待、そしてAI・インフラ投資関連への資金流入があります。
上昇の背景 — 政治安定と円安が引き続き追い風
先週、自民党と日本維新の会が正式に連立合意したことで、政局の不透明感が大きく後退しました。
「政治リスクの低下」は海外投資家の日本株買いを促し、株式市場のリスク許容度を押し上げています。
さらに、高市政権による積極的な財政政策への期待も続いています。
円相場は依然として1ドル=151円前後で推移しており、輸出関連企業には引き続き追い風。
この政治と為替の“安定トレンド”が、日経平均5万円突破の土台を作りました。
市場全体のムードとセクター別動向
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上昇セクター:機械・自動車・商社・銀行・インフラ関連
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軟調セクター:一部の外食・医薬・内需系
とくに、円安で恩恵を受ける輸出関連や高配当の金融・通信株には買いが続いています。
一方、外食や医薬などは利益確定売りに押される展開となりました。
私の保有銘柄の動き(最新ポートフォリオ分析)
直近のポートフォリオ総額は約1,645万円。
前回(10月20日時点)の評価額と比較して若干の下落。
全体としては、先週末の急上昇→本日やや反落という流れを反映しています。
評価益率上位の銘柄
| 銘柄 | 評価益率 | コメント |
|---|---|---|
| コマツ | +66.7% | 円安・インフラ投資テーマで堅調。 |
| 日電産(日本電産) | +93.6% | 半導体需要回復と円安で追い風。 |
| 積水ハウス | +90.2% | 内需・建設関連でも堅調。 |
| JT | +69.3% | 高配当+為替メリットで安定上昇。 |
| KDDI | +67.5% | 通信安定銘柄として再評価。 |
いずれも為替・インフラ・高配当の三本柱に沿った構成で、今回の相場の“本命”銘柄が多く含まれています。
一方で下落が目立った銘柄
| 銘柄 | 評価損益 | コメント |
|---|---|---|
| キヤノン | -25,400円 | 決算後に利益確定売り。想定より保守的な見通しが嫌気される。 |
| ブリヂストン | -16,400円 | 前週の上昇分を一部戻す展開。 |
| トリドールHD | -10.3% | 外食セクター全体が軟調。 |
| 日産自動車 | -42.5% | 業績の回復遅れが継続懸念。 |
| 星野リゾート・リート | -24.5% | 分配利回り面で資金流出。 |
キヤノンは昨日の決算発表を受けて反落しました。
個人的には中長期での安定成長を期待しているため、下落時は買い増しも検討範囲と考えています。
一方で、トリドールは引き続き優待狙いの需給に振らされており、投資タイミングの見直しが必要です。
前回からの変化点と気づき
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全体の含み益率はやや低下(+50%台→+45%前後)
→ 銘柄個別では一部の調整が影響。特にキヤノン・ブリヂストンの下落寄与が大きい。 -
為替の円安進行が続き、輸出・インフラ株は堅調維持
→ コマツ・日電産・商船三井が引き続き強い。 -
外食・REITは引き続き調整局面
→ 優待銘柄や高利回りREITに短期資金の出入りが多く、方向感に欠ける。 -
ポートフォリオの構成比が「輸出:内需=6:4」に変化
→ 政策期待や為替トレンドを反映した構造に自然シフト。
投資家としての今後の見方
日経平均5万円突破は象徴的な節目ですが、一気に買い上がるよりも“次の軸”を探すフェーズに入っています。
特に注目しているのは次の3点です。
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① 政策の実行力:高市政権がどこまで具体的な経済対策を打ち出せるか。
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② 為替の持続性:151円前後の円安がいつまで続くか。
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③ 決算発表シーズンの本格化:今後のEPS成長が株価上昇に追いつくかどうか。
これらが揃えば、5万円台を「一過性」ではなく「新たな相場ステージ」として定着できるでしょう。
まとめ
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日経平均は史上初の5万円台に到達。政治安定と円安進行が主因。
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私の保有銘柄も先週末は全面高だったが、本日はキヤノン決算の影響でやや反落。
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コマツ・JT・KDDIなどの主力高配当株は引き続き堅調。
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トリドールなど一部の内需株は調整続く。
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今後は政策の実効性と為替動向を注視しつつ、冷静にポートフォリオを運用していく予定。



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