【防衛関連株】買いの銘柄はあるか?次期政権と防衛予算から読む!

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コラム

日経平均株価は過去最高値を更新しました。

一方で世界的な自国第一主義・保護主義の流れ、そして国内政局では高市早苗氏が次期首相候補の一人として取り沙汰され、防衛力強化への政策継続が意識されています。

そこで今回は、防衛関連株の投資に魅力があるか?をまとめてみました。


1|なぜ今、防衛関連株なのか(政策・予算の前提)

  • 2023~2027年度の5カ年で総額43兆円規模の防衛力整備計画が進行中。

  • 2025年度(26/3期)の当初予算は約8.7兆円、2026年度の概算要求は約8.8兆円前後と過去最高圏が続く見通し。

  • 重点分野は、スタンド・オフ防衛(長射程ミサイル)、統合防空・ミサイル防衛、反撃能力、サイバー・宇宙・電子戦、防衛生産・技術基盤の強靭化など。

  • 総裁選後も防衛費が大幅縮小に転じる可能性は低いと見られ、政策の継続性が市場に織り込まれています。


2|国内企業への資金の流れ(調達・契約)

  • 中央調達額は年間5兆円超。契約方式は一般競争・随意・FMS(米政府対外軍事販売)が混在。

  • 大型契約例
     ・CH-47JA輸送ヘリ(川崎重工)約1,600億円
     ・12式地対艦誘導弾(能力向上型・三菱重工)約1,000億円
     ・03式中SAM改善型(三菱電機)改良費・初度費を含む大型案件

  • 国内企業が担う領域が拡大しており、長期受注の平準化・技術蓄積が期待される。


3|何が相場を押し上げている?主要セクターのドライバー

セクター アイコン 主なテーマ 国内キープレイヤーの例 今のモメンタム
スタンド・オフ/ミサイル 🚀 12式地対艦(能力向上)・島嶼防衛用滑空弾・弾薬増産 三菱重工・三菱電機 予算重点で継続性高い
防空・レーダー/電子戦 🛰️ 03式中SAM(改善)、統合防空、誘導兵器 三菱電機・NEC・富士通 国内比率高め、案件積み上がり
航空機・回転翼 ✈️ CH-47、哨戒機、整備・改修、将来戦闘機(GCAP) 川崎重工・三菱重工・IHI 設備負荷が長期化
艦艇・艦装 ⛴️ イージス・システム搭載艦、護衛艦、電子装備 三菱重工・造船各社 長工期で安定寄与
C2/サイバー・宇宙 🔒 指揮統制・通信・サイバー防衛・衛星利用 NEC・富士通・三菱電機 人材投資+高採算の色合い

4|メジャー防衛関連銘柄を9/11引け値で比較(配当と規模感)

基準:東証プライム上場・時価総額が大きい主力銘柄を中心に、9/11終値・会社予想の配当利回り・売上規模で比較。
注:配当利回りは総じて低め(研究開発・投資優先のため)。

※「配当性向」=利益に対する配当の割合、という意味です。

銘柄(コード) 事業ポジション 9/11終値 予想配当利回り 売上規模(会社予想・通期) 株主還元の特徴 当面の評価
三菱重工業(7011) 総合防衛・エネルギー中核 3,812円 0.6% 約5.4兆円 成長投資優先、配当性向低め 中立→押し目狙い(受注継続で基調強)
川崎重工業(7012) 航空・回転翼・潜水艦など 9,206円 1.6% 約2.3兆円 配当性向は安定的 中立(大型案件複数、工期長)
IHI(7013) エンジン・宇宙・防衛装備 16,085円 0.9% 約1.6兆円 増配余地は利益次第 中立(利益レバレッジは大)
三菱電機(6503) レーダー/誘導・防衛エレクトロニクス 3,766円 1.5% 約5.4兆円 安定配当+余力あり やや強気(高採算分野拡大)
NEC(6701) C2・通信・サイバー/宇宙領域 4,577円 0.7% 約3.4兆円 配当は抑制的・成長投資重視 やや強気(DX×安保の交差点)
富士通(6702) 指揮統制/サイバー・SI基盤 3,775円 0.8% 約3.5兆円 増配基調だが利回り低め 中立→一部組入れ(質的成長)

5|配当利回りは低め、その分「成長・株主還元の将来性」で見る

ポイント

  • 主力防衛関連株は配当利回りが総じて低め(0.6〜1.6%程度)。高配当狙い単独での投資妙味は薄い。

  • ただし、長期受注・政策継続・技術蓄積という三拍子がそろっており、値上がり益の狙い将来の配当性向引き上げ余地に注目するステージ。

  • 特に三菱電機・NEC・富士通のような防衛エレクトロニクス系は、高採算分野拡大に伴って中長期での増配が期待できる。

  • 成長投資が一巡する頃に配当利回りが高まる可能性があり、長期視点で“持ち続けて増配を享受”する戦略も検討できる。


6|結論:今の防衛関連株は「高配当目当て」より「長期成長・増配余地」で選ぶ

  • 短期的には株価に政策期待が織り込み済みの感が強く、値動きが荒くなる可能性あり。

  • しかし、政策の継続性×国内生産基盤強化という構造的な追い風はまだ続く公算が大きい。

  • したがって、今は「押し目待ちの選別買い」を基本にし、中長期で成長+増配余地を見込める銘柄を厚めに配するのが無難です。

  • 「配当利回りは今は低いが、将来の配当性向改善や増配を見込めるか」という視点が長期投資のポイントとなります。


本記事は情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。

投資判断はご自身の責任で行ってください。

以上です。

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