【日経平均高値圏】高配当株は”いま買うか or 待つか”を数字で判定!

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コラム

皆さん、こんばんは。

日経平均株価が上昇する中高配当株をいつ買うべきかっていうのは悩みですよね。

今回はそれについての私の回答をしようといます!

結論:私は「いまは待ち」が適切と考えます。
その理由は明快です:

  1. 指数のバリュエーションが歴史的な上振れ圏にある

  2. 配当利回りが低下しており、株価が先行している

  3. 高配当を狙うには、自分の利回り基準に届いていない銘柄が多い

本記事ではその根拠を数字で示しつつ、対象を「大型かつ流動性の高い東証プライム市場の高配当銘柄」に絞り、「次回下落時にどこをどれだけ安い価格で拾えばいいか」の指値目安まで提示します。初学者でも再現できるように、見るべき指標や考え方も併せてご紹介します。


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1|まず相場観:指数は“やや上振れ”レンジにある

  • 日経平均フォワードPERは約20倍前後。これは、過去10年平均(おおむね14倍前後)を明らかに上回ります TIKR.com
    → 将来利益への期待が織り込まれすぎている「割高」ゾーンと言えます。

  • 日経平均の配当利回りは約2.0 %(最新値では2.02 %)と、過去より低下しています 日経予想
    → 「株価先行で配当が追いつかない」状況です。

ワンポイント:PERが高いことは「将来利益の織り込みが厚い」、配当利回りが低いことは「今買うと配当効率が劣る」ことを示しています。

もちろん、企業の改革や還元強化など「高くとも妥当な理由」がある場合もあります。

しかし、買いの勝率を高めたいなら、自分の利回り基準を満たすまで待つのが基本戦略です。


2|今回の記事で使う“配当投資家向け基準”

対象銘柄:大型・流動性の高い東証プライム銘柄の中から、特に長期の「高配当の柱」となり得る企業。

買い判断の軸

項目 内容
利回り基準 セクターごとに目安を設定(例:ディフェンシブ 3.3〜3.5 %、金融 3.5〜4.0 %、景気敏感 3.8〜4.5 %、資源・海運 4.5 %以上)
配当の質 増配の継続性/配当性向 40 %前後/営業CF > 配当+投資
財務健全性 ネット有利子負債、LTV/EBITDA、金利感応度など
株主還元政策 増配や自社株買いの明文化、継続性の有無

3|「連動度マップ」で全体像を把握(今は“指数≒外需”が先行)

セクターごとの所感です。

セクター 連動度 読み(配当投資家目線)
商社・機械・タイヤ ★★★ 円安・設備投資回復に強い。増配と自社株で指数に連動しやすい。
電機(複合・周辺テック) ★★☆ テック地合の恩恵は受けやすい。増配の継続が鍵。
通信・たばこ・住宅 ★★☆ 爆発力はないが「遅れてついてくる柱」。押し目狙いに最適。
銀行・リース ★☆☆ 利下げ観測 → 利ざや懸念で重くなりがち。
資源・海運 ★★☆ 市況連動。増配や自社株に期待できるが、目標利回りは高めが基本。

4|“次の下落で拾う”具体銘柄と指値目安

では、具体的に今買うべきではないとして下落したタイミングで、どの金額であれば買っても良いかどうか目安を持っておくと良いと思いました。下記私が検討している目安の株価です

下記の金額以下になれば購入を検討します。

計算方法
買い目安株価 = 「会社予想の年間配当金(円/株)」 ÷ 「私の利回り基準」

注記:配当額は会社公表値や主要メディア予測を使用。将来修正の余地あり。

銘柄(コード) セクター 予想配当(円/株) 利回り基準 買い目安株価 現状判断コメント
JT(2914) たばこ 208 5.0 % 4,160円 利回りは約4.8 % → もう少し押し目が欲しい
KDDI(9433) 通信 80 3.5 % 2,300円 配当性向40 %、増配継続。3 %前後 → 押し目待ち
ソフトバンク(9434) 通信 8.6 3.8 % 225円 配当性向70 %台。利回り3.8 %以上で検討
三井住友FG(8316) メガバンク 136 4.0 % 3,400円 利下げリスクあり。慎重に
三菱UFJ(8306) メガバンク 70 3.5 % 2,000円 2,000円前半で利回り3.5 %水準に
キヤノン(7751) 電機 160 4.0 % 4,000円 テック地合の恩恵あり。4 %回復は初回エントリー
ブリヂストン(5108) タイヤ 230 3.8 % 6,050円 増配継続。6千円前後が狙い目
オリックス(8591) リース 120.01 3.6 % 3,330円 配当性向39 %、120円下限。3,300円台で妙味
INPEX(1605) 資源 100 4.5 % 2,220円 市況依存。利回り4.5 %以上まで待ちたい

5|まとめと投資スタンス

  • 現状は「待ち」が正解:割高圏にあるため、今すぐ買いは割安には映りません。

  • しかし準備は大事:下落時に備えて「利回り基準」を明確化しておくことが、買い判断のブレを防ぎます。

  • 対象銘柄は妥当な理由あり:大型・流動性・高配当・還元の継続性がある銘柄に絞っているため、調整局面で拾えば長期保有に適したものばかり。

以上です。

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