目次
はじめに:配当目当てで買った「日産株」が大赤字に…
私は日産株を600株保有しています。購入当初は高配当利回りを魅力に感じ、安定したインカムゲインを狙って投資をしました。
しかし、結果は真逆。株価は下落し、評価損は大きく膨らんだまま。
そして本日2025年7月30日、日産の決算が発表されました。その内容は、高配当株を選ぶうえでの警鐘とも言えるものでした。
🔻 2025年4~6月期(第1四半期)決算のポイント

| 指標 | 実績(前年同期比) |
|---|---|
| 売上高 | 2兆7,069億円(▲9.7%) |
| 営業利益 | ▲791億円(前年 +10億円) |
| 経常利益 | ▲1,092億円(前年 +651億円) |
| 純利益 | ▲1,158億円(前年 +286億円) |
| フリーキャッシュフロー | ▲3,905億円 |
| 減損損失(特別損失) | 406億円 |
📌 最終赤字は1,158億円、営業損失も大幅赤字。まさに総崩れの決算。
📌 減損の詳細は、日本国内の固定資産が対象とのこと。
⚠ 高配当銘柄投資としての失敗の構図
日産はここ数年、**「高配当利回り」**を売りに個人投資家を集めてきました。
しかし、実態はどうか?
2025年度の配当予想は「ゼロ円」。
**2024年度も無配(0円)**です。
✅ 高配当株投資の鉄則を再確認
-
配当利回りは「実績」ではなく「予想」を見るべき
-
業績悪化や構造改革中の企業は、減配・無配リスクが極めて高い
-
キャッシュフロー(現金余力)を見極める力が必要
🔧 決算の中身をもう少し詳しく見る
▶ 地域別の販売実績
-
日本:▲11.1%
-
北米:▲2.4%
-
中国:▲27.5%
-
世界的に販売台数が減少。中国市場の落ち込みが深刻。
▶ 売上減の主因
-
円高・関税の影響
-
ノート・セレナなど国内主力車の販売不振
-
新型車投入の遅れ
▶ コスト削減策は進行中だが…
-
生産拠点の統合、早期退職制度、変動費・固定費の削減など実施中
-
しかし、成果はこれから。短期的には業績を押し下げる一因にも
日産の問題として欲しいと思われる車がないと言う事と、昨今の業績不振でちゃんと保守がされるのかと言う不安を出ており、ダブルパンチですね。。

📉 私の保有状況(600株)と現在の損益
以下は私の実際の保有記録です:
-
保有株数:600株
-
平均取得単価:不明(※ただし損益は大幅なマイナス)
-
配当目的での購入 → 2024年度無配、2025年度も無配予定
「安いから買った」「配当がいいから買った」——そんな判断がいかに甘かったか、今となっては痛感しています。
🔮 今後の見通しと投資家への提言
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 今後の回復策 | 新型「リーフ(SUV型)」や「エルグランド」など26年度以降のモデル刷新 |
| 中期計画 | 「2026年度営業利益黒字化」へ向けてコスト再構築中 |
| 投資判断 | 短期的には厳しい。損切り or 塩漬け判断が問われる局面 |
✅ 高配当株を選ぶ時に見るべきポイント(再掲)
-
直近の業績の安定性
-
フリーキャッシュフローがプラスか
-
配当性向が無理のない水準か
-
将来の事業計画が実現可能か
📝 最後に:これは「反面教師」だと思って記録します
株式投資にはリスクがあります。
高配当利回りに惹かれても、業績悪化・配当カットのリスクは常にある。
今回の「日産株」は、自分自身の投資判断の甘さを痛感する案件でした。
この失敗を今後の投資に活かしていきたいと思います。
以上です。




コメント