【参院選後でも日経平均上昇？】政局不安と株価の関係、高配当株への影響は？

2025年7月20日（日）、第27回参議院選挙が行われ、自民・公明の与党連立が改選過半数を割り込む結果となりました。この結果、政局の不安定化が懸念されましたが、翌21日の東京市場では、意外にも日経平均株価が一時400円高となり、予想外の回復を見せました。
※終値は微減になりましたが。

ただし、政局の不安定化だけでなく、8月1日から予定されている米国の関税引き上げに関する懸念も、今後の市場に大きな影響を与える可能性があります。今回は、選挙結果と米国関税政策がどのように株価に反映されているのかを詳しく分析し、投資家としてどのように対応すべきかを解説します。

▼2025年7月23日(水)版はこちら！▼

【2025年7月23日(水)】日経平均大幅上昇！私の高配当株ポートフォリオを分析！

2025年7月23日（水）、日経平均株価は前日比1,396円高の41,171円で取引を終えましたね！これに伴い、私のポートフォリオも大幅にプラスとなり、前日比で+200,000円超！これだから現物株投資はやめられませんね🤤特にリートと日本タ...

first-penguin.tokyo

2025.07.23

📉 参議院選挙後の市場反応と関税の影響

参議院選挙の結果が与えた影響は限定的だったものの、米国の新たな関税引き上げが株価に及ぼす影響は、すでに市場で注視されています。米国政府は8月1日から、特に中国や一部の貿易相手国に対して関税を引き上げる方針を示しており、この動きが市場に与える影響については大きな懸念があります。

• 米国の関税引き上げ： 8月1日からの関税引き上げが決定的となれば、輸出関連企業や貿易に依存するセクターには大きな影響を及ぼす可能性があります。特に、自動車や素材産業、そして輸出依存型の製造業などが直面する影響は顕著です。

• 為替と輸出業のリスク： 関税引き上げが通商摩擦を再燃させ、円安の加速や貿易不均衡の拡大を引き起こす可能性があります。円安は日本企業の輸出競争力を高める一方で、原材料費の上昇や海外市場での不安定な需給状況を招く恐れがあります。

米国の関税政策に対する反応としては、すでに市場で織り込まれている部分も多いですが、関税引き上げの規模や範囲によっては、選挙結果とは別に株価に新たな影響が及ぶ可能性も残っています。

📊 筆者の保有銘柄の前日比と米国関税への影響

選挙結果と米国の関税政策の影響を踏まえて、筆者が保有する高配当銘柄の前日比を分析し、どの銘柄が特に影響を受けやすいかを見ていきます。

保有してる高配当現物株の一覧と前日比

✅ 上昇・堅調な銘柄（内需、商社、通信、リート）

コメント：
米国関税引き上げが関与しにくい内需関連や通信業界は安定して強い動きを見せている。特に住友商事やKDDIなどの商社や通信株は、内需の強さや安定した配当を提供しているため、市場のボラティリティに対して強い抵抗力を持っています。

❌ 下落・軟調な銘柄（輸送、素材、自動車、金融）

コメント：
日産自動車や日本電気硝子などは、米国との貿易摩擦や関税引き上げの影響を最も受けやすいセクターである。特に、自動車業界は関税の影響を直接的に受ける可能性が高く、日産自動車やトヨタ自動車などは価格競争力を失うリスクが高まっている。さらに、あおぞら銀行のような金融株も、金利上昇や貿易摩擦による不確実性から売り圧力を受けやすい。

🔍 今後の展望と投資戦略

参議院選挙結果の影響は一旦織り込まれたものの、8月1日からの米国関税引き上げが市場に与える影響は今後さらに注目すべきポイントです。関税引き上げが実行されれば、特に輸出依存型の企業や自動車業界に大きな打撃を与える可能性があり、株価の不安定化を引き起こすかもしれません。

🧭 投資戦略

• 内需関連銘柄：米国の関税引き上げには直接的な影響を受けにくい。安定した配当と成長性を兼ね備えた商社や通信業の銘柄を積極的に保有することが推奨されます。

• 輸出依存型銘柄：米国との関税問題が解決しない限り、自動車業界や素材産業の株は短期的にリスクが高くなる可能性があるため、慎重に対応すべきです。

• リート関連：利回り重視の投資家にはREITも引き続き注目。米国の金利や通商政策に影響されにくい安定した収益を提供する銘柄を選ぶことが重要です。

📝 まとめ：今後の投資戦略を見極める時期

参議院選挙の結果に関する市場の反応は予想通り冷静でしたが、米国の関税引き上げは今後の市場に対してリスク要因となる可能性があります。特に、輸出関連企業や金利に敏感な銘柄は注意が必要です。高配当銘柄を中心に、引き続き業績や政策に注目して投資戦略を見直していくことが大切です。

今後の動向を見極めつつ、安定した配当を享受できる銘柄を選定し、リスクを分散させる投資戦略を構築することが、長期的に資産を守り、成長させる鍵となります。

• 📊 参議院選挙の結果

  • 市場は冷静に反応、政局不安定化による影響は限定的でした。

• 🌍 米国関税引き上げの影響

  • 8月1日からの関税引き上げが、輸出依存型企業や自動車業界に影響を与える可能性あり。

• 💡 投資戦略

  • 内需関連銘柄（商社、通信業）は引き続き安定的な成長が期待でき、積極的に保有を検討。

  • 輸出依存型銘柄（自動車、素材産業）は、関税問題に敏感。リスク管理を徹底。

  • リート関連は、利回り重視の投資家におすすめ。安定した収益を狙える銘柄を選ぶ。

• 🔄 リスク分散と長期視点

  • 安定した配当と成長性を兼ね備えた銘柄を選定し、リスクを分散させることが重要。

以上です。