【2025年6月】米FRBは利下げするのか?用語と日本市場への影響を理解しよう!

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コラム
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はじめに

2025年6月、米FRB(連邦準備制度理事会)は政策金利を4会合連続で据え置きました。

FRB、利下げ年内「なし」「2回」が拮抗 関税・原油高の壁 - 日本経済新聞
【ワシントン=高見浩輔】米連邦準備理事会(FRB)は18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を4.25〜4.5%とし、4会合連続で据え置いた。米政府の関税政策を背景に早期の利下げに慎重で、年後半の利下げ回数を巡っても見方が分かれた...

この記事では、FRBの判断材料となる「PCEコア」や「CPI」の違いを初心者向けに解説しつつ、今後の利下げの可能性と、
それが日本の株式市場や為替にどう影響するかを整理します。


🟨 「利下げ」とは何か?なぜ注目されるのか

FRBの「利下げ」とは、政策金利を引き下げること。
企業や個人の借入コストが下がるため、景気刺激策としての役割を持っています。

  • ✅ 借金がしやすくなり、企業は投資しやすくなる

  • ✅ 銀行預金の利息が減るため、株式などリスク資産に資金が流れる

  • ✅ 一方で、金利が下がるとドルの魅力が薄れ、**ドル安(円高)**が進みやすい


🟨 PCEコアとCPIの違いをわかりやすく解説

🔹 CPI(消費者物価指数)とは?

  • 都市の家計が購入する商品の物価変動を測る指標

  • 一定の「買い物カゴ」に基づき、定点観測

  • 📌 一般的なニュースや生活実感で用いられる

🔹 PCE(個人消費支出)物価指数とは?

  • 米国民全体の実際の支出データをベースに物価動向を把握

  • 商品の買い替えやクーポン使用など、現実の行動を柔軟に反映

  • 📌 FRBが金融政策の判断に使うのはPCEコア

指標 説明 特徴 主な用途
CPI 定点の買い物カゴの価格を追う わかりやすいが柔軟性に欠ける 生活者の実感・報道向け
PCEコア 実際の支出を分析 柔軟で経済実態に近い FRBが重視する物価指標

🟨 なぜ今「利下げ」が議論されているのか?

2025年6月のFOMC(連邦公開市場委員会)では、FRBメンバーの間で次のように意見が割れました:

  • 「年内利下げなし」:7人

  • 2回利下げ」:8人

  • 3回利下げ」:2人

これは、インフレが再加速する懸念と、景気後退を警戒する意見が拮抗しているからです。

🔸 インフレ再燃の要因

  • トランプ政権の関税引き上げ

  • 中東情勢の悪化による原油高

特にPCEコアが再び3%台まで上昇予測となったことで、FRBは慎重姿勢を崩していません。


🟩 日本の株式市場や為替への影響は?

🔻 為替市場:円安か円高か?

  • 米国が利下げすれば → ドル安・円高

  • しかし、FRBが利下げを見送る場合 → 金利差が維持され、円安が続く可能性も

📌 今のところ、FRBは「まだ様子見」という姿勢。円安トレンドは当面継続の可能性あり。


📈 日本株への影響

  • 為替が円安に向かえば、トヨタなど輸出企業が追い風

  • 一方で、米国の景気が減速すれば、世界経済全体のリスクオフが進み、日本株にも下落圧力がかかる可能性も。


🟧 投資家として何に注目すべきか?

観点 チェックポイント
🔍 FRBの次の会合 7月・9月のFOMCでの発言・経済見通しに注目
📊 米PCE・雇用統計 インフレ再燃か減速かを見極める材料
🛢 原油価格 中東リスクにより大きく変動、CPI・PCE双方に影響
💬 トランプ発言 FRBへの圧力が政策変更を促す可能性も(リスク要因)

🟦 おわりに:経済を読むには「指標の意味を知る」ことから

CPIとPCEは似て非なる物価指標です。FRBの利下げ判断がなぜ難しいのか、背景には「再びインフレが燃え上がるかもしれない」という強い警戒があります。

私たち日本の投資家も、金利・為替・インフレの連動を意識して、自分の資産運用や生活防衛を考える必要がある時代です。

以上です。

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