KDX不動産投資法人(8972)は、オフィスを中心に投資するJ-REITの一角。
私は2023年11月に1口購入し、現在は評価額157,600円で含み益+6,171円(+4.08%)と順調な推移を見せています。
今回は、2025年4月期の決算内容を見て、今後の見通しや投資妙味について考えてみたいと思います。

目次
■ 2025年4月期 決算ハイライト
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営業収益:104.9億円(前年同期比 +1.2%)
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営業利益:45.2億円(同 +2.5%)
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当期純利益:40.1億円(同 +2.6%)
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一口当たり分配金(予想):3,180円(前年同期比 +60円)
今回の決算では、オフィス需要の底堅さと、稼働率の安定がプラスに働きました。2023年10月に取得した「KDX川崎駅前ビル」が通期で寄与しており、増収・増益となりました。
■ 稼働率の安定とPM強化がカギ
期末時点のポートフォリオ稼働率は97.8%と高水準を維持しています。エリア別に見ると、都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)への集中投資が奏功しており、賃料も安定傾向に。
また、物件運営コストの最適化(PM費用の見直しや省エネ対策)も進められており、内部成長が着実に積み上がっています。
■ 2025年10月期予想と分配金見通し
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通期営業収益:419.2億円(前年比 +0.5%)
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一口当たり分配金(予想):上期3,180円/下期3,180円 → 年間6,360円(前年比 +120円)
オフィス市況の緩やかな回復を前提に、通期では前年を上回る業績と分配金を見込んでいます。分配金利回りは、現在の投資口価格(約157,600円)に対して約4.03%と、依然として高水準です。
■ 今後の注目ポイント
✅ 都心オフィス需要の回復に伴う稼働率維持
✅ 外部成長(物件取得)のタイミング
✅ 金利動向と借入コストの影響
✅ 分配金の安定性と増配余地
不動産市況全体としては、リモートワークの定着でオフィスの再構築が求められていますが、都心の好立地物件は底堅い需要があります。KDXはこのニーズをしっかり捉えており、今後も安定した運用が期待できそうです。
■ まとめ:REITは「配当×安定性」の魅力
KDX不動産投資法人は、オフィスREITの中でも堅実な運用姿勢と安定した分配金が魅力です。含み益が出ている今、保有継続を前向きに検討中。REITは株式と比べて値動きが穏やかなので、配当収入を求める投資家にはおすすめの選択肢です。
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