こんにちは。
本日、下記ニュース記事で「飲食店の店長が年収1,000万円を超える時代が来た」という話題を目にしました。
率直に言って、驚きとともに「本当にそんなことが可能なのか?」と疑問も湧きました。

そこで今回は、実際に年収1,000万円を達成するためにはどれくらいの手取りが必要なのか、
またそれを実現する背景として、ガストを運営するすかいらーくホールディングスの決算状況を詳しく分析してみたいと思います。
目次
💰 年収1,000万円の手取りはどれくらい?
まず、年収1,000万円の場合の手取り額をシミュレーションしてみましょう。
年収1,000万円の手取り計算(概算)
項目 | 金額(円) |
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年収 | 10,000,000 |
所得税・住民税 | 約1,500,000 |
社会保険料 | 約1,500,000 |
手取り額 | 7,000,000 |
※上記は概算であり、実際の税額や保険料は個人の状況により異なります。
手取りが7,000,000円となると、月々の生活費が200,000円×12ヶ月=2,400,000円であれば、年間で約4,600,000円の貯蓄が可能となります。
📊 すかいらーくホールディングスの決算状況
次に、ガストを運営するすかいらーくホールディングスの最新の決算情報を見てみましょう。
2024年12月期 決算実績
指標 | 金額(百万円) |
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売上収益 | 401,130 |
営業利益 | 24,184 |
経常利益 | 21,470 |
当期利益 | 13,965 |
1株当たり当期利益 | 61.38 |
近年、外食産業は「人手不足」「原材料の高騰」「光熱費の上昇」といったコスト増に直面しています。一方で、コロナ禍の制限が緩和され、インバウンド需要や内食から外食への回帰が進んだことにより、業績は徐々に回復基調にあります。
すかいらーくHDはこの流れを受け、以下のような取り組みを強化しています。
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デジタル化とDX推進
モバイルオーダーや配膳ロボットの導入など、省人化を進めて人件費を抑制しつつ、サービスの質を維持しています。 -
宅配・テイクアウト強化
コロナ以降も需要が続く宅配市場に力を入れ、Uber Eatsや自社デリバリーを活用して収益源を拡大。 -
コスト管理とメニュー戦略
値上げを適切に行いつつ、セットメニューや季節限定商品などで客単価の維持・向上を図っています。
決算実績のポイント(2024年12月期)
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売上収益は前年比+8.5%増の4,011億円
→ 外食需要の回復と新店舗効果により堅調に推移 -
営業利益は241億円で前年比+30%超の増益
→ 店舗運営の効率化と客単価の上昇が寄与 -
当期純利益は139億円(前年比+35%)
→ 増収増益の流れが続いており、財務体質も改善傾向
2025年12月期 予想
すかいらーくホールディングスは、2025年12月期についても引き続き増収増益を見込んでいます。
指標 | 金額(百万円) |
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売上収益 | 445,000 |
営業利益 | 25,000 |
経常利益 | 22,300 |
当期利益 | 14,800 |
1株当たり当期利益 | 65.1 |
企業側は以下のような成長要因を挙げています:
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インバウンド需要のさらなる回復
→ 外国人観光客の増加がファミレス需要を押し上げると予測されています。 -
新規出店ペースの加速
→ 国内で60〜70店舗、海外ではマレーシア・台湾などを中心に展開を拡大。 -
DXによるコスト構造の改善
→ 自動精算機、ロボット導入などにより人件費抑制&オペレーション効率向上。
また、食品価格・光熱費・人件費などのコスト増は依然としてリスク要因として存在していますが、それらに対しても「値上げを含む価格戦略」や「業務効率化」で対応していくと説明しています。
出典:すかいらーくホールディングス 決算短信
🏢 なぜ飲食店店長の年収が1,000万円を超えるのか?
すかいらーくホールディングスは、以下のような取り組みにより業績を向上させています。
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新規出店の加速:2025年度は約65~75店舗の新規出店を計画。
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海外展開の強化:台湾やマレーシアへの進出により、売上を拡大。
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デジタル化の推進:デジタルプロモーションや宅配サービスの強化。
これらの戦略により、売上高や利益が増加し、従業員の待遇改善にもつながっています。
📈 高配当銘柄としての魅力
すかいらーくホールディングスは、安定した利益を上げており、株主還元にも積極的です。
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2024年12月期 配当金:1株当たり11.0円(前期比1円増)
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2025年12月期 予想配当金:1株当たり20.0円(連結配当性向約30%)
出典:すかいらーくホールディングス 決算短信
これらの配当は、長期的な投資家にとって魅力的なリターンを提供しています。
📝 まとめ
年収1,000万円だと、手取りで約7,000,000円です。
手取り7,000,000あれば、結構自由な生活が気づけそうですね。
すかいらーくが今回このような決断をしたのは、現在の人手不足の背景があってのことでしょうか。
記事のコメントでもある通り、ガストなど各店舗はIT技術を使って省力化効率化を進めてるように感じます。
どちらかと言うと、それを使いこなせる人材やコアとなる要所に店長を据えて行こうという感じですかね。
以上です。
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