2025年5月、興味深いニュースが報じられました。

東京23区の新築マンション価格が、実に3年ぶりに下落。価格は前年同月比で7.2%下落し、1戸あたり平均8,546万円となりました(不動産経済研究所調べ)。
一見、ようやくマンション価格に調整が入り「買い時到来か?」と思わせる動きですが、正直なところ「それでも高すぎる」という印象を私は持っています。
なぜ私がそう感じるのか。そして、なぜいまだに賃貸暮らしを続ける選択が「あり」だと考えているのか。この記事では、住宅購入と賃貸のメリット・デメリットを比較しつつ、「あえて買わない」という合理的な選択について私なりの意見を述べていきます。
目次
マンション価格の下落は「一時的な調整」か
今回のニュースによると、下落の背景には「売れ行きの鈍化」や「高値疲れ」などがあるようです。
しかし、都心部の再開発需要やインフレに伴う建築費の上昇、海外投資家による買いも根強く、本質的な価格是正とは言いがたいのが実情でしょう。実際、首都圏全体ではなお平均7,000万円を超えています。
「価格が下がった」といっても、あくまで8,000万円台から7,000万円台への微調整であり、一般庶民には依然としてハードルが高い水準です。
住宅購入 vs 賃貸 それぞれのメリット・デメリット
【住宅購入のメリット】
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老後の住まいの心配が減る
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資産として残せる
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家賃支払いからの解放感
【住宅購入のデメリット】
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初期費用(頭金・諸費用)が大きい
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固定資産税・修繕費などの維持費が継続的に発生
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将来的に売却できるとは限らない(流動性リスク)
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ローン返済のプレッシャーが重い
【賃貸のメリット】
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ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる
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初期費用が抑えられる
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面倒な修繕対応が不要
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浮いた資金を投資に回せる(←これが最大の強み)
【賃貸のデメリット】
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老後に「借りられない」リスク
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資産として残らない
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生涯支払い続ける必要がある
私が「賃貸派」でいる理由
私は、住宅購入に必要な資金を投資に回した方が、はるかにリターンが大きいと考えています。例えば8,000万円でマンションを買う代わりに、その一部を株式・ETF・REITなどに分散投資すれば、年利3〜4%でも数百万円のキャッシュフローを得ることが可能です。
これは、いわば「家を買う」のではなく「家を借りながら、もう一つの収入源を築く」戦略とも言えるでしょう。
老後の住まいはどうするのか?
もちろん「賃貸で老後は住まわせてもらえない」という意見もあります。
確かにその可能性はゼロではありません。
しかし、
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老後資金が十分にあれば交渉の余地はある
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最悪、地方に行けば空き家・格安物件も選べる
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最悪、ホームレスになってもいい。そう思える覚悟もある
私はそういうスタンスです。
体が動くうちは働いて、お金を生み出しながら自由に生きていく。
「所有すること」に縛られず、身軽に生きていきたい。
それが、私が「賃貸派」を選ぶ一番の理由かもしれません。
まとめ:マンション価格の下落に飛びつくな
東京23区のマンション価格が下がったからといって、焦って購入する必要はまったくありません。
※そもそも飛びついて買えるような金額ではありませんが笑
むしろ、「買わない自由」「投資に回す自由」を活かす生き方も、十分に価値があると私は考えます。
これからの時代、「買う/借りる」ではなく、「どう生きるか」が問われているのかもしれません。
以上です。
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