みなさん、こんばんは!
今日は、4 月 24 日に発表されたキヤノン(7751)の 2025 年 1Q 決算について解説します!

キヤノンの2025年第一四半期決算は、売上・利益ともに過去最高のスタートを切りました。
・ 1Q 売上 1 兆 584 億円/営業利益 965 億円 。
私は 計 200 株 を保有(平均取得単価 3,600 円台、含み益は約 20 万円)しており、配当金と値上がり益の両立を狙うホルダーとして、決算のツボと肌感覚をまとめます。
目次
1. 1Q の業績概要──「二桁増益」で見る復調の勢い
2025年4月24日に発表されたキヤノンの2025年1Q(1月〜3月)の決算は、増収増益という力強いスタートとなりました。
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売上高:1兆0794億円(前年同期比 +5.1%)
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営業利益:1299億円(前年同期比 +4.0%)
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純利益:930億円(前年同期比 +8.4%)
特に注目したいのが、主力のオフィス部門(複合機やプリンタ)や、堅調な医療機器事業の回復です。昨年はコスト高や世界経済の減速感が懸念されていましたが、円安効果や値上げによって収益性が改善しています。
とりわけ注目したいのは EPS(1 株利益)が 77.3 円(前年 60.7 円)まで伸びた点です。EPS の着実な積み上げは配当余力を高めるため、後述する 160 円配当の裏付けにもなります。
1-2. 私のキヤノン保有状況
私自身はキヤノン株を合計200株保有しています。以下が現在の保有状況です。
保有株数 | 損益 | 評価額 | 平均取得単価 |
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200株 | +201,800円 | 866,400円 | 約3,322円 |
私はキヤノン株を200株保有しており、評価益は20万円を超えています。
配当利回りも高く、安定感のある高配当銘柄としてポートフォリオに組み入れています。
今回の決算発表を受けて、株価は前日比+44円(+1.03%)の4,332円まで上昇しており、
安心感のある決算だったことが市場に評価された結果と言えるでしょう。
2. セグメントで見る“光と影”
プリンティング
商業印刷の imagePRESS V シリーズ が北米で大型案件を獲得し、ユニット売上は +5.3%。営業利益率は 12% に乗り、キヤノンの稼ぎ頭は実はプリンタ事業だと改めて実感しました 。
イメージング
カメラ市場はフルサイズ機 EOS R5 Mark II のヒットと若年層の動画需要で +20.8%。私自身、先日レンタルした EOS R8 の爆速 AF に驚き、製品体験が株主リターンへ直結する感覚を持ちました。ネットワークカメラも +30% の伸長で B2B 領域が下支えしています。
メディカル
欧州・中国の低迷は残るものの、新興国需要とサービス改革で +2.3%。営業利益率は 4.9% とまだ薄利ですが、事業革新活動の効果が見え始めました。
インダストリアル
半導体後工程露光装置は台数 +10% も、産業機器が端境期でユニット売上は横ばい。利益はプロダクトミックス悪化で減少し、ここが唯一の課題エリアです 。
3. 通期予測とリスク
会社側は 米国追加関税 10% が年末まで続く 前提で、
・売上高 4 兆 6,500 億円(▲1.8% 下方修正)、
・営業利益 4,660 億円(▲530 億円)
と見通しを引き下げました 。
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関税コスト増 560 億円 → 428 億円を値上げで吸収、数量減 205 億円を営業改革でカバー
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ドル前提を 150 円→142 円へ円高修正し営業利益▲193 億円
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それでも営業利益率 10% をキープし、ROE は 9.9% まで改善見込み
この強気の背景にあるのが、販売・生産・メディカルの 3 本柱構造改革。
年間 320 億円のコスト改善効果を見込み、関税逆風を“ドーピング”でねじ伏せる計画です 。
4. 配当と株主還元──160 円配当は堅持
フリー CF 見通しは 2,790 億円。その中から
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年間配当 160 円(+5 円)
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自社株買い 2,000 億円
を継続するとしています 。私の 200 株だと手取り配当は約 3.2 万円。配当性向 50% 方針を明言している上、自己株を進めるため EPS もさらに底上げされる見立てです。
配当金嬉しい限りですね!
5. 投資家としての所感
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業績モメンタムは継続:関税・円高を織り込んでも増収増益ガイダンス。ROE 10% 超えが見えれば株価 5,000 円台も射程とみます。
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複合事業体の強み:プリンタが稼ぎ、カメラが伸び、半導体露光が将来を担う“3 つの柱”は他社にないポートフォリオ。ディフェンシブと成長を同時に持てるのは魅力。
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製品体験が納得感を高める:株価チャート以上に、実際にカメラを手にして“撮る喜び”を感じることでホールドの心理的ハードルが下がります。
おわりに
キヤノンは“古い巨人”から「自前で再成長できる Tech コングロマリット」へ変貌しつつあります。関税リスクで業績変動はあり得ますが、構造改革効果と株主還元策を見る限り、2025 年も「稼ぐ力」のモメンタムは続くと判断し、私は当面ホールド継続です。
以上です!
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