最近、高配当株への注目が高まり、「日経平均高配当株50指数」が約8カ月ぶりの高値を更新しました。

本記事では、日経平均高配当株50指数の特徴や構成銘柄の傾向を解説し、この指数に連動する 「Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)」 のメリット・デメリットを整理します。
目次
日経平均高配当株50指数とは?
特徴
✅ 日経平均株価の構成銘柄のうち予想配当利回りの高い50銘柄で構成
✅ 配当利回りのウエート方式を採用(単純な時価総額加重平均ではない)
✅ 年1回(6月末)に定期見直し
✅ 採用銘柄のウエートは5%以内(特定銘柄に依存しない)
この指数は、日本経済新聞社が算出し、 高配当株に特化 したインデックスとして人気を集めています。
採用銘柄の傾向
高配当株50指数に採用される銘柄の特徴を見てみましょう。
業種構成(上位)
- 銀行業(12.0%)
- 海運業(9.3%)
- 保険業(8.9%)
- 鉄鋼(8.7%)
- 輸送用機器(8.0%)
銀行、海運、鉄鋼、保険など 景気敏感セクターが多い のが特徴です。
市況による株価変動は大きいですが、高配当を出しやすい業種が並びます。
上位構成銘柄
銘柄 | 業種 | 配当利回り |
---|---|---|
武田薬品工業 | 医薬品 | 4.6% |
日本製鉄 | 鉄鋼 | 5.0% |
みずほフィナンシャルG | 銀行業 | 3.3% |
日本たばこ産業(JT) | 食料品 | 4.7% |
ソフトバンク | 通信 | 4.3% |
商船三井 | 海運業 | 5.4% |
高配当で有名な JTや商船三井、日本製鉄 などが含まれており、 配当利回りは4%〜5% の銘柄が中心です。
Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)の特徴
この指数に連動する投資信託として 「Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)」 があります。
✅ 日経平均高配当株50指数に連動するインデックス型投信
✅ 奇数月(年6回)に分配を実施
✅ 信託報酬は年率0.10725%と低コスト
✅ 配当利回り4.0%(2024年12月時点)
✅ 購入時手数料なし
奇数月分配型 なので、定期的に分配金を受け取れるのが特徴です。
メリット・デメリット
✅ メリット
✅ 高配当銘柄に分散投資できる(個別株よりリスク分散)
✅ 奇数月分配型なので定期的にキャッシュフローを得られる
✅ 信託報酬が0.10725%と低めで長期投資向き
✅ 購入時手数料が無料(コストを抑えて投資可能)
✅ NISA枠での投資が可能(税制メリット)
特に 「定期的な分配金」+「低コスト」 という点で、 配当狙いの投資家には魅力的 な選択肢です。
⚠️ デメリット
⚠️ 景気敏感株が多く、相場の影響を受けやすい
⚠️ 分配金の一部が元本払戻し(特別分配)になる可能性がある
⚠️ 分配金には課税されるため、個別株の配当より税制上不利な場合も
⚠️ 成長株に比べると、値上がり益は期待しにくい
景気敏感株の比率が高いため、 市況が悪化すると株価下落リスクが高まる 点は注意が必要です。
まとめ:このファンドはおすすめか?
✔︎ 高配当株投資をしたい人にはおすすめ!
- 定期的な分配金を得たい
- 低コストで分散投資をしたい
- NISA枠で税制メリットを活かしたい
✔︎ 値上がり益を狙う人には向かないかも
- 成長株中心の投資をしたいなら他の選択肢も
日経平均高配当株50指数は、高配当株投資に適したインデックスですが、 景気敏感株が多い点はリスク要因です。「Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)」は 分配金を重視する投資家 にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
つみたてNISAにも対応しているので、高配当株に興味がある人にはオススメですね。
以上です。
コメント