【書評】意味ある読書のために【年収が10倍になる速読トレーニング】

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コラム

こんにちは😃
今日は、AmazonのKindle unlimited無料で読める、苫米地英人 著の年収が10倍になる速読トレーニング Kindle版を読んで感じたことをまとめてみました!

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認知科学から速読にアプローチした書籍!

この本は、認知科学者である著者が書いた本ということで、一般的な速読の本と異なります。

一般的な速読の本では、
・眼球を早く動かすトレーニング
・視線の移動トレーニング
・早く読むことが最終目的

となっていることが多いように感じます。

本書ではそういったアプローチではなく、
・速読意識の醸成(なぜ速読が必要か)
・先読みのテクニック(前提知識・1行先読み)
・ハイサイクル化(行動加速・並列化で、直イメージできるように)

といった認知科学の視点から意味付け・速読術を解説しているのが特徴です。

また、速読ができるようになることは手段であり、目的としては、
・速読で得た著者の思考、知識を自分の血肉にすること
・知識をつなげて新しいものを作れるようにすること(上記イメージ化)
・人の役に立つ「二足のワラジ」ができるようにすること

を掲げている点もわかりやすかったです。

読書の真髄は、新しい知識に触れることであり、新しい考え方に触れること。

通常の速読の本では、早く読むことが目的で、
・読書の楽しみ
・知識

にはならないでしょう。

速読意識の醸成、読書は収入に直結

本書は2013年出版なので、データも古いですが、月に5冊も本を読めば日本では上位10%の読書家です!

・いまの日本人のほぼ半数が月に一冊すら本を読んでいない
・いまの日本人の中では月に三〜四冊読めば、読書量トップ十%に入る

また、年収と読書量は正比例していることを挙げています。

「年収と読書量は正比例する」は、その状況を打破するうえで、とても示唆に富んでいます。どうやったらいまの困窮状態から抜け出せるのかと、誰もが模索している中で、「ともかくむさぼるように本を読め、そうすれば出口は必ず見つかる」といっているわけですから。

つまり、意味のある読書をしておれば、IQがよくなり自分の可能性を広げることができます。

本書では、まずこのようにまず読書をすることでどのような結果が得られるかを上げて、
モチベーションを醸成しています。

文章をできるだけ早くイメージ化する

著者は読書のコツとして、文章を早くイメージ化(ゲッシュタルト構築)することが大切と述べています。

眼球を早く動かすのではなく、どれだけインプットした文章→早くイメージ化するかが鍵であると述べています。

物事を理解するうえで重要なのは、ゲシュタルトを構築することです。ゲシュタルトの構築とは、個々の情報の断片を統合することによって「意味のある全体像」を紡ぎ出すこと

速読をするためには、本末転倒と感じるかもしれませんが、知識量が大切としています。
そのため、わからない分野の本が早く理解できることはありません。

ゲッシュタルト構築をするためには、知識が必要であることが前提であり、
・【知識面】その知識を前提として身につけて読書すること
(著者の経歴、主張の立場を先に確認しておくなど)
・【技術面】イメージ化を早くするためのトレーニング、2行目を先読みする技術
の2つのうち、本書では後者の技術面について、いくつかトレーニング法を上げています。

詳細は、本書を買って読んでみていただきたいですが、ハイサイクル・リーディングとして、
・理解力
・判断力
・動き

を加速することで、書籍を読むクロックを上げること・そのトレーニング方法を紹介しています。

ハイサイクル・リーディングは、人間のクロックサイクルを加速させることで実現するメソッドです。 簡単にいえば、あなたの理解力、判断力、行動力、そして動きそのものを加速させることで、必然的に読む速度も速くなるというものです。

読書の最終的な目的は?

速読の技術を手に入れて、あなたは何がしたいでしょうか?
単純に知っているだけでは、Googleで検索すれば良いだけなので、そんな力は現代では求められていません。

必要なのは、
・個々の知識を関連づけて新しいものを作る力
・他人の視点で考える力

です。

本書では、速読でこれらを手に入れることをできるとしています。

「知識」とはデータとデータを意味づけしてつなげる力。つまり認識力です。

読書の真髄は、新しい知識に触れることであり、新しい考え方に触れること。

単純に本を早く読むだけでは、意味がありません。
読書して、著者の考え方を自分に取り入れる(自分の視点で読まず著者視点で理解する)ことを念頭におきましょう。

速読を身につけただけでは、何の意味もありません。多くの本を読んで得た知識をどう使うか、著者の人生のエッセンスが詰まった世界観をどう生かすか、これこそが重要なのです。

また、本書では、上記のイメージ化のトレーニングを実践することで、通常の仕事をしながらもう1つ並列してやりたいことを頭の中でイメージすることを提案しています。
それはお金を稼ぐためではなく、自分のやりたいこと・世の中の役に立つことを実践してみて、お金の奴隷にならない自由な気持ちでできることに取り組むことを薦めています。

ちょっと、速読の趣旨とは外れますが、副業の第一歩として実践してみるのもよいでしょう。

もう一つの職業。情報空間で働く人格のほうだけはせめてお金の奴隷はやめませんかといっているのです。

そうではなくて、会社で働きながら、頭の中でもう一つ違う仕事をするということです。

まとめ

この書籍を読んで、

・1行先読み法で速度アップできる。
・速読は結局、前提知識とイメージ化する速度が重要
・著者の視点で思考をインプットして自分の偏見で理解しないこと
・並列化できるようになった脳で、二足のワラジを実践する

ということが学びになりました。

本書を読んで、読書するモチベーションもついたので、今月から速読術を取り入れてチャレンジしていきたいと思いました!

▼書籍情報

今までの速読法はまったく間違っていた? 脳を活性化して速読する方法とは? 著者、苫米地英人が大学院時代に行った速読の方法とは? 著者が明かす究極の速読法とそれにより、年収が10倍になるというヒントを網羅、ファンならずとも必見です。

著者等紹介
苫米地英人
1959年、東京生まれ。

認知科学者(機能脳科学、計算言語学、認知心理学、分析哲学)。

計算機科学者(計算機科学、離散数理、人工知能)。

カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同CyLab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO、角川春樹事務所顧問、米国公益法人The Better World Foundation日本代表、米国教育機関TPIジャパン日本代表、天台宗ハワイ別院国際部長、公益社団法人自由報道協会 会長。

マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社。

2年間の勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。

同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学大学院計算言語学研究博士課程に転入。

全米で4人目、日本人としては初の計算言語学の博士号を取得。

帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、ジャストシステム基礎研究所・ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院NMRセンター合同プロジェクト日本側代表研究者として、日本初の脳機能研究プロジェクトを立ち上げる。

通商産業省情報処理振興審議会専門委員なども歴任。

現在は自己啓発の世界的権威、故ルー・タイス氏の顧問メンバーとして、米国認知科学の研究成果を盛り込んだ能力開発プログラム「PX2」「TPIE」などを日本向けにアレンジ。日本における総責任者として普及に努めている。

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