【書評】いいか悪いかでなく、好きか嫌いかで判断してみる – 『すいません、ほぼ日の経営。』 (川島蓉子; 糸井重里著)を読んで。

株式会社ほぼ日は、コピーライターの糸井重里氏が設立した会社で、『ほぼ日刊イトイ新聞』の運営やほぼ日手帳など自社でコンテンツを企画や商品の紹介、販売を行う会社です。

今日は、糸井重里氏とジャーナリストでかつ伊藤忠ファッションシステム株式会社の取締役である川島蓉子さんが対談した内容が収められた『すいません、ほぼ日の経営。』を投資家目線で読んだ書評を書いてみたいと思います。

結論として感じた点を挙げると
・上場に対して偏見を持たず、よりより体制を築き良いコンテンツを提供するために上場を目指したという考え方
・個人で仕事をすることの限界とチームで仕事をすることの大切さに気づくこと
・管理をする経営ではなく、楽しんでもらう・いい時間を提供するコンテンツを作るにはどう知ればよいかの仕組みを作ることが社長の仕事

などいい時間を提供するコンテンツを作り出す仕組みに構築することを糸井重里氏は念頭に置かれている点が印象的でした。
個人投資家として、投資する会社の数字が良いか悪いかではなく、自分が本当に好きと思えるかどうかという視点を持つことも、大切な判断基準にすべきだなと感じました。

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『すいません、ほぼ日の経営。』 を読んで

本書の内容は、もともと組織に属さず、個人でコピーライターとして成功された糸氏重里氏がなぜ上場にしたのか、を対談形式で紐解いています。
また、事業とは?そこで働く人とは?社長とは?について考えていることが語られており、印象に残った内容を引用しつつ書評していきたいと思います。

おもしろいと思ったからなんでもいいわけではなくて、じぶんがおもしろいと考えた要素はなんなのかを深く考えたり、 探ったりしておくことは大切ですね。

ほぼ日では、糸井重里氏のトップダウンで企画が決まるわけではなく、社員の中から企画の芽が出てきて同じく興味が人たちでチームを組み実現していきます。義務ではなく本当にやりたいことかが重要視されます。

本人や周囲が 「本当におもしろい 」と感じているかどうかが 、大切な判断基準になる 。

クリエイティブは 、ひとりの人間が本気で 「好き 」 「嫌い 」の正体を探っていくところから生まれる

いい時間を提供するコンテンツを作り出すために、糸井重里氏は好きか嫌いか、本当におもしろいかという判断基準で社員から上がってくる企画と対峙しています。

これは私のような個人投資家に置き換えて考えても、自分が本当に好きといえる事業を行う会社に投資できているのか、その会社に対して応援したいという気持ちを持って投資ができているのかを考えさせられました。

給料だけを目標にして 、眉間にしわを寄せて働くのが 、ぼくはあまり好きではないんです 。伸び伸びと働いていたら業績が上がって 、じぶんの安心や安定が生まれて 、人のことを考えられる余裕ができる 、というのがいいんでしょうね 。

単純なマネーゲームとして儲けが出ればそれで良いという考え方も、もちろんあるとは思います。

ただ、誰かが不幸になっている状況で自分だけが利益を得るような投資では、お金儲けができたとしても本当にそれで良いのかと考えさせられます。
好きな銘柄に投資を行い、そのサービスが生み出す価値に貢献している点に人の幸せを見出すという考え方もあるのだと思います。

じぶんひとりの欲望が満たせればいい 、というのはなんだか不自由な気がしました 。

もともと個人でコピーライターを行なっていた糸井重里氏ですが、東日本大震災で個人でできることの小ささを目の当たりにしました。
個人でできることは限られており、また、自分だけが評価されることだけでは満たされないことに気づかれたそうです。
他の人と考えを共有し目的に向かって進んでいくことで本来やりたかったことができるようになったと語っています。

個人投資家としても、どれだけの方の役に立っているかはわかりませんが、自分の考え方をブログで発信することで少しでも投資の参考になればと思いました。

ほぼ日の事業内容は?

書籍の紹介は以上ですが、そんなほぼ日の事業内容もまとめてみましたので、ご紹介します。

ほぼ日は、事業内容を下記のようにWebサイト上で定義しています。

株式会社ほぼ日
ほぼ日刊イトイ新聞、ドコノコなどを運営する株式会社ほぼ日のコーポレートサイト
株式会社ほぼ日は、
人々が集う「場」をつくり、
「いい時間」を提供するコンテンツ*を
企画、編集、制作、販売する会社です。

*コンテンツ(contents)とは、演目(番組・出し物・たのしみ)と考えます。
クリエイティブの集積は、読みもの、キャラクター、画像、イベント、モノのかたちの商品、すべてがコンテンツであるととらえます。

これを体現する具体的な内容として無料のWebサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』で情報発信を行い、そこで企画したほぼ日手帳をはじめとする商品の紹介・販売で収益を上げています。
売上高のおよそ60%がほぼ日手帳ということで、とても人気のあるコンテンツを扱っている一方で、糸井重里氏とほぼ日手帳がなければ成り立たない会社では?というのが初見でした。

ほぼ日の業績は?

ほぼ日の2018年8月期本決算の業績は、売上高・各種利益ともに2桁の大幅達成を果たしています。
売上高は前年比で、5,037,940千円(前期比25.4%増)となっており、米国のAmazon、中国のWeChat上にそれぞれオフィシャルショップを開設するなど、海外ユーザー向けの販売強化により『ほぼ日手帳』全体の売上は前年比15.7%増加したとのことで、引き続きほぼ日手帳が売上の主力です。
その一方で、ほぼ日刊イトイ新聞で紹介した商品などをそろえリアルで行ったイベントである「生活のたのしみ展」での売上も貢献しているようです。

■直近の決算状況(単位:百万円)

項目 売上高(前期比) 営業利益(前期比) 経常利益(前期比) 当期利益(前期比)
2018年8月期 本決算 5,037 (+25.4%) 562 (+12.4%) 567 (+17.6%) 389 (+14.4%)
2017年8月期 本決算 4,016 (+6.6%) 500 (+0.2%) 482 (-4.0%) 340 (+11.5%)

まとめ

投資指標は下記の通りで、株価も6,000円程度で安定しています。
ただ、当ブログで投資対象にしている配当利回り4%以上にあたるわけではありません。
そのため、直近では購入は考えておりませんが、このような理念を持った会社がどう成長するかは見ていきたいなと思える銘柄です。

予想PER:32.56倍
予想EPS:185.5
実績PBR:4.21倍
実績BPS:1,434.46
予想配当利:0.75%
予想1株配当:45円

以上です。

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