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Xで見た「変動金利きつい」をきっかけに、港区・駅近1Kで本気で比べてみた
最近、Xを見ていると住宅ローンの変動金利がじわじわ上がってきた、という話をよく見かけます。
変動金利で住宅ローンを組んでいる方々、毎月の返済額が6万円増えるみたい… pic.twitter.com/601yFIE5ms
— のびた (@8mXJvt4ZidmemYc) March 24, 2026
少し前までは「変動ならかなり低金利で借りられる」という空気がありましたが、今はその前提が崩れ始めています。住宅ローン金利が上がれば、これまで何となく「家賃を払うくらいなら買った方が得」と思っていた人ほど、一度立ち止まって考えたくなります。
特に悩ましいのが、独身・都内在住のケースです。
家族がいるなら話は比較的シンプルです。広さが必要になるので、持ち家を選ぶ理由も見えやすい。でも、独身で駅近重視、仕事優先、投資にもお金を回したいとなると、一気に話は変わります。
「賃貸はドブに捨てる金」
そう言われることは多いですが、本当にそうなのか。今回は感情論ではなく、港区の現実的な単身向け中古マンションを1件取り上げて、買うのか借りるのかを比べてみます。
今回の比較モデル
今回の比較対象は、港区・三田駅徒歩3分クラスの単身向け中古マンションです。
- 価格:約3,000万円
- 間取り:1K
- 広さ:約28㎡
- 立地:港区・駅徒歩3分
独身で都内在住、しかも駅近を重視するなら、かなり現実的なラインだと思います。
一方で、同じ三田駅周辺の賃貸1Kは、管理費込みでおおむね月12万円前後が相場感です。つまり今回は、
「港区の駅近1Kを買うか、それとも同じエリアで賃貸に住むか」
という、かなりリアルな比較になります。
買った場合、毎月いくらかかるのか
まず、物件価格を約3,000万円、35年ローンで固定金利2.49%と仮定します。この場合、毎月返済額はざっくり10万円台後半です。
ただし、持ち家はローンだけでは終わりません。中古マンションなら、ここに管理費と修繕積立金が乗ります。単身向け区分マンションでも、合計で月1万〜2万円台は普通です。
さらに固定資産税もあります。これもゼロではありません。
ざっくり置くと、
- ローン返済:約10.6万円
- 管理費・修繕積立金:約1.8万円
- 固定資産税相当:約0.8万円
合計で、毎月約13.2万円くらいになります。
つまり、港区駅近1Kを買うと、体感としては月13万円台の固定費を背負うイメージです。
借りた場合はどうか
一方、同じ三田駅周辺の駅近1K賃貸は、管理費込みでだいたい月12万円前後です。
かなり単純化すると、こうなります。
| 住まい方 | 月額イメージ |
|---|---|
| 賃貸 | 約12万円 |
| 購入 | 約13.2万円 |
この時点で、「家賃を払うくらいなら買った方がいい」という話はかなり怪しくなります。
少なくとも、独身で港区の駅近1Kを買うケースでは、買った瞬間に毎月安くなるわけではありません。むしろ高いです。
住宅ローン減税を入れても逆転しにくい
もちろん、持ち家側にもメリットはあります。住宅ローン控除です。
ただ、ここで勘違いしやすいのは、控除があるから持ち家が得になるわけではないことです。住宅ローン控除は、あくまで買う不利を少し和らげる制度です。
毎月の持ち出し差額、固定資産税、管理費、修繕積立金、将来の売却コストまで含めると、独身向けの都心1Kでは、賃貸優位が崩れにくいです。
特に今のように金利が上がり始めている局面では、なおさらです。
「賃貸はドブ」は本当か
ここが一番よくある論点です。
確かに賃貸は資産になりません。払った家賃は戻ってこない。これは事実です。
でも、だからドブというのは雑です。
賃貸で払っているお金は、単に消えているのではなく、次の価値を買っています。
- 駅近に住めること
- 住み替えやすさ
- 修繕リスクを自分で持たなくていいこと
- ライフスタイル変更への柔軟性
- 大きな頭金を固定しなくていい自由
三田のような都心駅近で暮らす場合、この価値はかなり大きいです。
転職するかもしれない。結婚するかもしれない。独身のままかもしれない。勤務地が変わるかもしれない。そういう不確実性がある人ほど、賃貸の柔軟性は強いです。
独身にとって本当の論点は、家賃ではなく資金拘束
独身の住まいで一番大きいのは、実はここだと思っています。
家を買うと、ローン返済だけでなく、諸費用や場合によっては頭金でまとまった現金が消えます。しかも、そのお金は株や投資信託のように流動的に動かせません。
今回のような港区駅近1Kを買う場合、物件価格は約3,000万円です。頭金を入れれば、その資金は住宅に固定されます。頭金を入れなければ、毎月の返済負担が重くなります。どちらにしても、投資に回せるお金が減るのは避けられません。
独身で、まだ家族構成も固まっていない。今は仕事を頑張りたい。投資にお金を回して、時間を味方につけたい。そう考えるなら、現役期の住まいは「所有」より「可動性」の方が価値を持ちやすいです。
老後に賃貸を借りにくくなる問題はある
ここは持ち家派の主張にも一理あります。
高齢になると、賃貸を借りにくくなる問題は確かにあります。だからこそ、「老後の住まいをどうするか」は考えておいた方がいいです。
ただ、だからといって今すぐ都心の単身向け1Kを買うべきかというと、話は別です。
むしろ独身なら、
- 現役期は賃貸で柔軟に暮らす
- 投資で資産を積み上げる
- 老後が近づいた段階で、住みやすい場所の小さい住まいを選ぶ
この順番の方が合理的だと思います。
今の働き盛りの時期に、港区の駅近1Kを無理に買って資金を固定するより、賃貸で住みながら資産形成を優先する方が、リスクは低く自由度も高いです。
家族がいるなら話は変わる
ここは誤解がないようにしておきたいところです。
持ち家がダメだと言いたいわけではありません。
家族がいる。広さが必要。子どもの学区を重視したい。同じ場所に長く住む覚悟がある。そういう人にとっては、持ち家は普通に合理的です


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