キヤノン(7751)2025年3Q決算を深掘り|関税逆風下でも増配160円。高配当株としての現在地と今後

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キヤノン

私はキヤノン株を200株保有しています。
今回の2025年3Q決算を通しての結論は明確です。

短期は逆風を受けているが、高配当株としての基盤はむしろ強化されている。
派手さはないものの、「配当をもらいながら安心して保有できる銘柄」という評価は変わりません。

決算短信・説明会資料 | キヤノングローバル
キヤノンの「決算短信・説明会資料」についてご紹介しているページです。

以下、決算資料の一次情報をもとに整理します。


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1. 2025年3Q決算の全体像(累計ベース)

2025年3Q累計の実績は以下の通りです。

  • 売上高:3兆3,029億円(前年同期比 +2.1%)

  • 営業利益:3,024億円(+1.9%)

  • 純利益:2,196億円(+0.5%)

第3四半期単体では、米国の追加関税影響により減益となりました。
ただし重要なのは、3Q累計では増収増益を維持している点です。

売上の増加に加え、前年に実施した販売構造の見直し効果が効いており、
関税という逆風下でも収益性は改善傾向にあります。


2. セグメント別に見る事業の実力

イメージング:現在の成長エンジン

イメージング事業は引き続き好調です。

  • 年間売上高:前年比 +12.0%

  • ネットワークカメラ:+16.8%

  • 営業利益率:15%台

特にネットワークカメラは、BtoB・セキュリティ用途を中心に安定成長
景気変動の影響を受けにくく、キヤノンの収益の柱になりつつあります。


インダストリアル:将来の安定収益源

インダストリアル事業も堅調です。

  • 年間売上高:+4.0%

  • 半導体露光装置(KrF・i線)が中心

  • 営業利益率:17%前後

最先端EUVではなく、成熟プロセス向け装置に強みを持つのがキヤノンの特徴。
半導体投資の波が落ち着いた局面でも、比較的安定した収益が期待できます。


プリンティング:成長より「稼ぐ」事業

プリンティングは売上こそ微減ですが、

  • 営業利益率は11%台を維持

  • 新製品投入によるシェア拡大を継続

この事業は成長よりもキャッシュ創出が役割
高配当を支える屋台骨として、依然重要なポジションです。


3. 2025年通期業績予測をどう読むか

会社が示している2025年通期の最新見通しは以下です。

  • 売上高:4兆6,160億円(前年差 +2.4%)

  • 営業利益:4,510億円(+1.4%)

  • 純利益:3,255億円(+0.1%)

注目点は、下方修正の理由が明確なこと。
8月に追加された米国関税や市況悪化を織り込んだ結果であり、
「想定外の悪化」というより、リスクを織り込んだ保守的な修正です。

第4四半期も投資の先送り傾向が続く前提で見通しを立てており、
会社としては無理に数字を作りに行っていません。


4. キヤノンが目指している方向性

決算資料から読み取れる、経営の軸は以下です。

① 5年連続増収増益と構造改革

2025年は5カ年計画の仕上げの年
5年連続の増収増益を達成し、構造改革を加速させることで、
次の5年間の成長につなげると明言しています。

② ROE10%以上の達成

2025年のROE見通しは9.8%
資本コスト(WACC)5〜6%を上回る水準を意識し、
早期にROE10%以上を達成する方針です。

これは高配当株投資において非常に重要なポイントです。


5. 株主還元は本気

今回の決算で最も評価できるのが株主還元です。

  • 年間配当:160円(前年差 +5円)

  • コロナ前2019年水準へ完全回復

  • 自社株買い:3,000億円 実施済み

キャッシュフローを見ても、

  • 営業CF:5,240億円

  • フリーCF:2,690億円

配当と自社株買いを無理なく両立できる体力があります。


6. 私の保有状況と配当見通し

私はキヤノン株を200株保有しています。

  • 年間配当(税引前):160円 × 200株 = 32,000円

  • 税引後(約20.315%控除):約25,500円

株価4,700円前後で見ると、配当利回りは約3.3〜3.4%
高配当株として十分な水準です。


7. 今後のリスクとチェックポイント

決算資料が示している主なリスクは以下です。

  • 米国追加関税の長期化

  • 世界的な投資先送りの長期化

  • 為替(円高)

一方で、投資家として注視すべき指標はシンプルです。

  • 関税影響が一過性で終わるか

  • ROE10%に到達できるか

  • 配当160円が維持・増配されるか


おわりに|高配当株としての最終評価

キヤノンは、

  • 派手な成長はない

  • 短期で株価が跳ねる銘柄でもない

しかし、

  • 財務は極めて堅実

  • 配当は回復・増配

  • 事業は分散され、リスク管理が効いている

「配当をもらいながら安心して長期保有する銘柄」として、
私は引き続き200株ホールド継続
です。

高配当ポートフォリオの中核として、今後も定点観測していきます。

日経新聞の私の履歴書で、御手洗さんの連載が行われており、興味のある方は合わせてみてもいいかもしれませんね。

波瀾万丈な人生と力でハラハラドキドキです。

御手洗冨士夫(キヤノン会長兼社長CEO) 私の履歴書(15)USA社長 - 日本経済新聞
「AE-1」が大ヒットし、北米の一眼レフ市場で販売首位となった翌年、私はキヤノンUSAで5代目の社長に就任した。1979年1月、43歳のときだった。前任の鈴川溥さんは、かつて35ミリカメラや8ミリシネカメラ、複写機の開発を指揮した「キヤノン...

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