2025年10月20日(月)、ついに日経平均株価が49,185円50銭と史上最高値を更新しました。
年初からの上昇率は25%を超え、国内株式市場は再び活況を取り戻しています。
今日はこの上昇の背景と、市場全体の動き、そして私の保有銘柄の動向を振り返ってみたいと思います。
目次
日経平均が上昇した背景
今回の上昇は、経済的な要因に加えて政治的な安心感も大きく影響しています。
まず、自民党と日本維新の会が連立に合意する見通しが示されたことで、
「政局の不透明感」が後退しました。市場では、政治の安定がリスク資産への回帰を促すとの見方が広がり、
株式全体に買いが入りました。
さらに、首相指名選挙で高市氏が首班となる可能性が高まったことも材料視されています。
高市氏が掲げる「積極的な財政政策」への期待が高まり、円は一時1ドル=151円台まで下落。
これが輸出関連株や半導体株の追い風となりました。
経済要因も引き続き追い風に
政治の安定に加え、次のような経済的要素も上昇を支えました。
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円安進行による企業収益押し上げ
輸出比率の高い自動車・機械株が買われました。 -
企業決算の好調
価格転嫁や需要回復により、製造業を中心に利益率が改善。 -
AI・半導体分野への投資拡大
生成AIやデータセンター関連が再び資金を集めました。 -
金利上昇懸念の後退
日銀の政策が急変しないとの安心感から、金融・商社株も上昇。 -
インバウンド消費の持続
旅行・小売関連への買いも入りました。
こうした要素が重なり、政治・経済の両面でリスクオンムードが強まった一日でした。
セクター別の動き
日経平均について各セクターほぼ上昇でした。
主要なセクターの動向は下記の通りです。
| セクター | 傾向 |
|---|---|
| 金融(銀行・保険) | 政治安定と金利観測の落ち着きで買い。 |
| 機械・自動車 | 円安追い風で好調。 |
| 通信 | 安定配当銘柄として堅調。 |
| 小売・ホテル | 政治安定・観光需要で底堅い。 |
| 外食・サービス | 利益確定売りで一部軟調。 |
私の保有銘柄の動き
本日終値ベースでの主要銘柄の状況をまとめると、以下の通りです。
| 銘柄 | 終値 | 前日比 | コメント |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ | 2,325円 | +4.14% | 政治安定+金利観測後退で買い集まる。 |
| KDDI | 2,417円 | +2.07% | 通信株全体がディフェンシブ買い。 |
| キヤノン | 4,507円 | +2.29% | 配当利回りの高さが引き続き評価。 |
| ブリヂストン | 6,705円 | +2.90% | 為替と決算期待の両面で上昇。 |
| JT | 5,020円 | +0.26% | 高配当の受け皿として底堅い。 |
| イオン | 2,247円 | +3.07% | 政治安定+消費関連に資金回帰。 |
| 日本ガイシ | 2,504円 | +1.87% | 環境・素材分野の注目続く。 |
| オリックス | 3,741円 | +1.03% | 高配当再評価の流れに乗る。 |
| 日産自動車 | 365円 | +3.90% | バリュー株買い戻し顕著。 |
| トリドールHD | 4,647円 | -1.55% | 外食株は利益確定売り優勢。 |
全体的には上昇基調。
特に金融・輸出・通信といった「安定感×成長性」を併せ持つ銘柄が、今日の主役でした。
トリドールHDは逆行安 — 優待投資の落とし穴
一方で、**トリドールHD(丸亀製麺)**は逆行安となりました。
最近、株主優待目的で購入した銘柄ですが、今回は完全に裏目に出ました。
要因としては、
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優待狙いの短期資金の流出
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コスト上昇への懸念
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権利取り後の需給悪化
などが挙げられます。
今後は「優待」だけでなく、企業の収益構造や成長ストーリーを重視していきたいと思います。
優待はあくまで“おまけ”であり、事業への信頼が先ですね。
今日のまとめと今後の方針
本日は政治・経済の両面から追い風が吹いた一日でした。
自民・維新の連立見通しで政治不安が解消され、円安・好決算・AI関連の強さが重なり、
株式市場全体が“全面高”の展開に。
私のポートフォリオも恩恵を受けましたが、トリドールのような短期志向の銘柄には注意が必要です。
今後も、
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高配当・大型株を中心に安定運用
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為替・金利・政局の三要素を意識
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優待よりも「成長×配当」のバランスを重視
という方針で進めていきます。





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