皆さんこんばんは。
今日はどんどん値上がりしているゴールドの話題です。
目次
いま金が強い理由
世界的に金(ゴールド)価格が上昇しています。
背景には、いくつかの要因が重なっています。
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安全資産需要の高まり:地政学リスクや政治の不確実性が続き、世界的に“逃避先”として金が買われています。
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金利・為替の影響:ドル安観測や、実質金利(名目金利−インフレ率)の低下余地が意識されています。金は利息を生まない代わりに、実質金利が下がる局面で魅力が増します。
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中央銀行の買い増し:世界の中銀が金準備を増やしており、金ETFにも資金が流入しています。
一言でいえば、**“不安定な時代の中で安定を求める動き”**が金価格を押し上げています。
私の実績:ロボアド「THEO」での金保有
私自身も分散投資の一環として、ロボアドサービス「THEO」で金を少しだけ保有しています。
THEOでは資産を「グロース」「インカム」「インフレヘッジ」の3スリーブに分けて運用しており、そのうちインフレヘッジ枠に金ETF(IAU)が自動で組み込まれています。
現在の運用状況(2025年10月時点)
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総資産:1,870,543円
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評価損益:+672,513円(+56.0%)
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分配金累計(参考値):115,626円
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スリーブ別収益率:
- グロース:+152.1%
- インカム:+63.8%
- インフレヘッジ:+126.2%
このインフレヘッジ枠の中に、**IAU(金ETF)**が含まれています。

つまり、自分で直接金を買わなくても、ロボアドが自動で金ETFを組み込み、リバランスしてくれる仕組みになっています。
買い方①:実物(地金・コイン)
メリット
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所有の実感:目の前に現物がある安心感。
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信用リスクが小さい:発行体や金融機関が破綻しても影響を受けにくい。
デメリット
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購入手数料:1〜2.5%程度のプレミアムが乗ることが多い。
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保管コスト:金庫や貸金庫、保険料などが必要。
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売却時の手間:店舗や業者を通す必要がある。
向いている人
「分散の一部を現物として手元に残したい」というタイプ。
特にリスク分散や“最後の資産”として少量保有するスタイルに向いています。
買い方②:ETF・投信(国内外)
代表例
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国内ETF:純金上場信託(1540)
→ 円建てで国内保管。為替リスクを抑えたい人向け。 -
海外ETF:IAU、GLDなど
→ ドル建てで世界的に取引量が多く、価格連動性が高い。
メリット
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売買が簡単:株と同じように証券口座で取引可能。
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少額から可能:1万円前後からでも購入できる。
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保管不要:現物の管理が不要。
デメリット
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信託報酬:年率0.3〜0.4%程度の運用コスト。
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為替の影響:円高になるとドル建てETFは目減りする可能性。
向いている人
「手軽に分散したい」「保有比率を機動的に動かしたい」人。
初心者ならまずこのETFから始めるのが無難です。
買い方③:ロボアド(例:THEO)
仕組み
AIが投資家のリスク許容度に応じて自動的に金ETF(例:IAU)を組み込み、リバランスまで行ってくれます。
メリット
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完全自動運用:放置で分散・再配分が完了。
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リバランス効果:金価格が上昇すれば自動的に利益確定して他資産へ再配分。
デメリット
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手数料が二重構造:ロボアド手数料(約1%)+ETF信託報酬。
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中身の選択は自分でコントロールできない。
向いている人
「時間をかけずに分散投資したい」「金を含む国際分散をAIに任せたい」人。
THEOのようなロボアドは“投資の習慣化”にもつながります。
株式投資と金の違い:利回りを生まない資産をどう位置づけるか
高配当株投資をしている人にとって、金は利回りを生まない資産という点がネックです。
しかし、金の役割は「増やす」よりも「守る」にあります。
| 比較項目 | 株式(配当株) | 金(現物・ETF) |
|---|---|---|
| リターン源 | 配当+値上がり益 | 値上がり益のみ |
| 景気との関係 | 景気拡大で上昇しやすい | 景気悪化時に強い傾向 |
| インフレ耐性 | 物価上昇でコスト増 → 減益リスクも | インフレ局面で価格上昇しやすい |
| キャッシュフロー | 定期的な配当収入 | なし |
| 分散効果 | 業種・地域分散 | 株と逆相関の局面が多い |
つまり、**株と金は「補完関係」**にあります。
株式でリターンを狙いながら、金を少し加えることでポートフォリオ全体の安定性が増します。
ポートフォリオの中で金をどう組み込むか
一般的な目安としては、全資産の5〜10%程度を上限にするのが妥当です。
特に、株式中心のポートフォリオでは以下のような効果が期待できます。
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株価下落局面で損失を和らげるクッション。
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為替・インフレのヘッジ。
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世界経済の不確実性に対する保険的役割。
私自身もTHEOでの金保有はあくまでサブ的なポジションです。
しかし、2020年以降のようにインフレ懸念が高まる局面では、この金枠がポートフォリオ全体を支えてくれる存在になっています。
初心者におすすめのステップ
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まずはETFから
→ 純金上場信託(1540)やIAUなどで少額から始める。 -
“現物の安心感”をプラスしたい場合はコインを少量
→ 1〜2万円分を目安に、資産の一部として保管。 -
完全放置型ならロボアド
→ THEOやWealthNaviなどを利用し、自動的に金を組み入れる。
いずれの場合も、「比率10%前後を上限」としてポートフォリオ全体のリスクバランスを意識することが重要です。
まとめ
高配当株投資家にとって、金は“メインではなくサポート役”です。
利回りはないものの、資産の安定化や心理的な安心感をもたらします。
私自身もTHEOで少量の金ETFを保有し、長期的な分散の一部として機能していると感じています。
「配当をもらいながら、資産を守る」——その両立を目指すなら、
今こそポートフォリオに金を“ほんの少し”組み込むタイミングかもしれません。
以上です。




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