最近、自分の食生活をちょっと見直しています。外食でも「体にやさしいものを選びたいな」と思うようになった中で、足を運ぶ回数が増えてきたのが「大戸屋ごはん処」。焼き魚定食、五穀米、野菜たっぷりのメニュー……なんというか、「ジャンクじゃない外食」としての立ち位置が絶妙なんです。
そんな「大戸屋」は実は上場企業。コロワイド傘下に入って再出発を図る外食チェーンとして、着実に回復しつつあります。本記事では、「食生活とリンクする株」をテーマに、高配当・優待・成長性の3軸から投資判断を整理してみました。
目次
🏢 会社の概要と“今”の大戸屋
大戸屋ホールディングスは、国内外で「大戸屋ごはん処」を展開する持株会社です。特に注目すべきなのは、2020年に親会社となったコロワイドとの関係性。牛角・かっぱ寿司などを手がける巨大外食グループの一員となったことで、これまでの「手作り調理中心の個店主義」から、「効率化・収益改善型モデル」へと大きな転換を遂げようとしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 上場市場 | 東証スタンダード |
| 証券コード | 2705 |
| 主なブランド | 大戸屋ごはん処(国内外に直営・FC) |
| 親会社 | 株式会社コロワイド(2020年TOB) |
| 特徴 | 手作り感×健康メニュー×女性支持の強さ |
モバイルオーダー導入やセルフレジ化が進み、現場のオペレーションもかなりスマートに。**「丁寧な外食」×「IT効率化」**のバランスを取りながら、再成長フェーズに入っているように感じます。
📊 業績推移:売上は堅調、利益はまだ課題
大戸屋の直近の通期決算(2025年3月期)は、コロワイド傘下での“再建5年計画”の4年目に当たります。
| 指標 | 2025年3月期 | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 313.9億円 | +12.5% |
| 営業利益 | 16.6億円 | +0.9% |
| 当期純利益 | 12.2億円 | -12.7% |
売上高は着実に伸びており、店舗数・客数の回復が見て取れます。ただ、原材料費や人件費の上昇が重荷となり、最終利益は前年比で減益という結果に。利益面の回復には、まだもう一段の工夫が必要な段階です。
📈 足元の勢い:8月の月次が強い!
注目したいのは、直近(2025年8月)の月次データです。
| 指標 | 数値(前年比) |
|---|---|
| 既存店売上 | +19.1% |
| 客数 | +9.8% |
| 客単価 | +8.5% |
コロナ禍を経て、外食需要が戻る中、大戸屋は「来店数×単価アップ」の両軸でしっかりと数字を出しています。健康志向・女性支持という強みが、単なる“定食チェーン”にとどまらない価値を持ち始めている証拠と言えるでしょう。
🧮 今期予想(2026年3月期)と1Q実績
| 指標 | 通期予想 | 1Q実績(4–6月) |
|---|---|---|
| 売上高 | 337.3億円 | 87.0億円(+17.5%) |
| 営業利益 | 17.3億円 | 4.53億円(+23.1%) |
| 純利益 | 10.5億円 | 2.57億円(-11.8%) |
売上・営業利益の伸びは好調ですが、純利益はまだ減益。販促費や店舗改善費などのコスト先行が影響しており、利益面の本格回復にはもう少し時間がかかりそうです。
💹 株価とバリュエーション:高めの評価
2025年9月4日時点の株価は5,570円。これに対する指標は以下の通りです。
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| PER(予想) | 約38倍 |
| PBR | 約13倍(BPS 約422円) |
| ROE | 約6〜7%(参考) |
PBRが10倍を超えているのは、「ブランド価値」や「回復期待」へのプレミアムが織り込まれている証。とはいえ、資本効率(ROE)とのギャップを考えると、やや過剰評価の感もあります。
🟡 今の株価には「かなり期待」が織り込まれている。
🎁 株主還元:配当は物足りないが、優待は強力!
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 配当金 | 年10円(予想)=利回り 約0.18% |
| 株主優待 | 年2回、100株で各4,000ポイント(年間8,000円分) |
| 優待利回り | 約2.90%(株価5,490円で試算) |
| 実質利回り | 配当+優待で 約3.08% |
コロワイドグループの「牛角」「かっぱ寿司」などでも使える共通ポイント型優待のため、生活圏にこれらの店がある人にとっては、かなり使い勝手が良い優待です。
🔍 定性分析:強みとリスクを整理
✅ プラス材料
-
健康志向メニューが時代に合っている
-
客単価の上昇で売上改善
-
コロワイド傘下の効率化が徐々に成果に
-
女性顧客に強く、客層が安定
⚠️ マイナス材料
-
材料費・人件費の上昇リスク
-
PBRが高く、割高感あり
-
利益率の改善にはまだ時間がかかる
-
優待を使いきれない層にはメリット薄
💡 投資戦略:どの水準なら「買い」か?
配当目的での購入にはやや不向きですが、優待まで含めて考えると**“実質利回り”で逆算した株価水準**が参考になります。
| 実質利回り目標 | 適正株価 |
|---|---|
| 3.0% | 3,000円 |
| 2.5% | 3,600円 |
| 2.0% | 4,500円 |
| 現在 | 5,570円(約1.6%) |
📌 株価5,000円台では「割高ゾーン」。
💬 優待をフル活用できる人にとっては “少量保有でOK”。
📝 総合評価とコメント(★5段階)
| 評価項目 | スコア | コメント |
|---|---|---|
| 配当利回り | ★☆☆☆☆ | 高配当投資には不向き |
| 優待の使い勝手 | ★★★☆☆ | グループ店が近くにあれば◎ |
| 成長性 | ★★★☆☆ | 月次データは強く期待感あり |
| 割安度 | ★★☆☆☆ | バリュエーションは高め |
| 総合 | ★★☆☆☆ | “押し目で拾いたい優待株” |
✍️ まとめ:日常使いできる“優待株”として候補に
大戸屋は、「おいしくて、健康的なごはんを食べながら、優待でお得に楽しむ」──そんなライフスタイルと相性の良い銘柄です。
高配当投資を目指す人にはやや物足りないかもしれませんが、実際に店舗を使う人にとっては、実質利回り3%前後を目指せる“生活密着型”の優待株として注目に値します。
📎 参考データまとめ(2025年9月時点)
| データ | 内容 |
|---|---|
| 株価 | 5,570円 |
| 配当 | 年10円 |
| 優待 | 年2回 4,000pt(100株) |
| 実質利回り | 約1.6% |
| ROE | 約6〜7% |
| PER | 約38倍 |
| PBR | 約13倍 |
※本記事は筆者個人の投資メモです。株価は日々変動します。最終的な判断はご自身の生活導線・投資方針と照らし合わせてご検討ください。



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