2025年5月15日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が2025年3月期の決算を発表しました。
日本最大のメガバンクの動向は、株式市場でも常に注目されています。
今回はその内容をわかりやすくまとめていきます。

目次
2025年3月期 決算ハイライト
-
営業純益:1兆5,911億円(前年同期比▲2,525億円)
-
親会社株主純利益:1兆8,629億円(前年同期比+3,721億円)で過去最高益を更新!
-
ROE:MUFG定義で9.9%、東証定義でも9.3%と高水準
営業純益は減益でしたが、これは将来に備えた債券ポートフォリオの組み替えに伴う一時的な減少。一方で、顧客部門の利益が前年から約3,600億円も伸びており、本業は絶好調です。
セグメント別の利益動向(2025年3月期)
MUFGは多くの部門を抱えていますが、主な好調セグメントは以下のとおりです。
-
リテール・デジタル事業:営業純益が+621億円と堅調。カードや住宅ローンが好調。
-
法人・ウェルスマネジメント事業:当期純利益が+737億円と大幅増。事業承継や資産運用ニーズを着実に取り込んでいます。
-
グローバルCIB事業:欧米・アジアともに好調で、営業純益+574億円、当期純利益は+2,994億円と爆増。
-
市場事業:トレジャリー部門の売却損により営業純益は▲6,417億円と大幅減少も、将来収益性のための戦略的な判断です。
配当と株主還元
-
年間配当:70円(前年度比+6円)
-
自己株取得:上期で2,500億円を上限とする買付を決議
-
総還元性向:61.3%
MUFGは「累進配当(減配せず、増配を目指す)」を掲げており、今回も増配を実施。配当利回りで見ても、投資家にとって魅力的な水準です。
2026年3月期 業績予想
-
親会社株主純利益:2兆円(+1,371億円)
-
ROE目標:東証定義で10%以上
米ドル金利や円相場、地政学リスクなど不確実性は残るものの、
通商交渉の進展などを前提に強気の業績見通しを出しています。
今後の注目ポイント
-
ROE中長期目標を12%へ引き上げ
-
成長投資:アジア展開や資産運用ビジネスの拡大に注力
-
AIの活用:CopilotやAIエージェントによる業務効率化も進行中
-
社会課題への対応:GX(グリーントランスフォーメーション)領域での取り組みも本格化
私のMUFG保有状況(2025年5月15日時点)
私は当社の株式を100株だけ買っております。
2月のかなり調子の良い時に買ったのですが、やっと評価損− 400円まで戻ってきました。。
-
評価額:193,000円
-
損益:-400円(-0.21%)
-
保有株数:100株(買付日:2025年2月3日)
まとめ
MUFGは、堅実な顧客部門の成長に加えて、将来を見据えた戦略的な損失処理も行いながら、過去最高益を達成しました。ROE水準や還元姿勢も非常に良好です。
今後も日本の金融を牽引する存在として、アジア展開やデジタル戦略を中心に成長が期待できそうです。私としては、配当利回りと安定性を評価して中長期で保有を続ける方針です。
コメント