こんにちは!今回は、私も保有している商船三井(9104)の決算発表について解説します。
2025年4月30日に発表されたばかりの決算は、
増益&好調な配当方針にもかかわらず、株価はまさかの10%超下落…。このギャップを読み解いていきます!
目次
1. 2024年度(2025年3月期)決算の概要
指標 | 2024年度実績 | 前年度比 | 前回見通し比 |
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売上高 | 17,754億円 | +1,475億円 | △145億円 |
経常利益 | 4,197億円 | +1,607億円 | +97億円 |
純利益 | 4,254億円 | +1,638億円 | +254億円 |
特に利益面は、コンテナ船や自動車船、ケミカル船事業の好調により大幅増益。円安の追い風(平均為替¥152.79/$)も影響しました。
2. セグメント別のポイント
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コンテナ船事業(+1,660億円)
紅海情勢でスエズ運河が使えず、アジア→欧米の運賃が急騰。これが収益を大きく押し上げました。 -
自動車船事業
輸送台数は減少したものの、需給バランスと円安がプラスに働きました。 -
エネルギー事業(+367億円)
ケミカル船・タンカー・LNG船いずれも市況堅調。Fairfield Chemicalの貢献もあり。 -
ウェルビーイングライフ事業(-9億円)
不動産は堅調だったが、クルーズの就航準備費用などが足を引っ張りました。
3. 配当・株主還元策
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年間配当:360円(前年度比+20円)
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配当性向:30%
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自己株式取得:1,000億円(2024年11月~2025年10月予定)
2025年3月期は好業績を受けた株主還元となりますが、今期は一転して年間配当210円減の150円予測です。。
4. 2025年度(2026年3月期)業績予想と株価下落の理由
来期は利益半減以下の見通し。その主な理由は:
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コンテナ船の運賃低下(新造船増+関税政策による荷動き停滞)
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自動車船も新造船供給過多で減益
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円高(想定¥140.78/$)と燃料単価下落
この大幅な減益予想が、本日10%以上の株価下落を招いたと考えられます。
5. 私の保有状況とひとこと
実は私も商船三井(9104)を100株保有中です。
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取得日:2023年4月3日
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評価額:473,900円(本日時点)
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評価益:+146,200円(+44.61%)
本日▲10.11%と大きく下落しましたが、それでもまだプラス圏。配当も大きく得られたので、長期目線で継続保有中です。今後のリバランス戦略や非海運分野の成長に期待しています。
6. まとめ
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2024年度は絶好調な決算
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しかし2025年度は一転して減益見通し
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株価は将来を織り込んで急落
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中長期の成長ストーリー(BLUE ACTION 2035)を信じられるかが投資判断の分かれ目
来期の数字は厳しいですが、それでも堅実な還元策と新分野への投資を継続している点は評価できます。
焦らず冷静に、企業の本質を見極めていきたいですね。
以上です。
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