【初心者向け】なぜ金利が下がると債券価格が上がる?金利と債券を計算式で理解しよう!

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コラム

皆さんこんばんは。

私だけかもしれませんが、政策金利が上下したときに債権価格がどうなるかが

いつも上がるのか下がるのかわからなくなってしまいます。。

そこで本日はまとめとして金利と債券価格の原則をまとめていました。

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1. 金利と債券価格の関係をシンプルに理解しよう!

債券投資の基本ルール:

  • 市場金利が下がる → 既発債の価格は上がる
  • 市場金利が上がる → 既発債の価格は下がる

これは、「新しく発行される債券」と「すでに発行された債券(既発債)」の関係から生まれます。
この仕組みを、簡単な計算式 を使って説明します!


2. 【具体例】金利が下がると既発債の価格が上がる!

📌 例:あなたが持っている「5%の債券」の価値が上がる場合

【前提】

  • あなたは2年前に「額面10万円・年利5%・償還まであと1年」の債券を持っている。
  • しかし、市場の金利が3%に下がった!
  • つまり、新しく発行される債券は「年利3%」になった

【計算式で価格を求める】

あなたの債券は、1年後に 額面10万円+利息5,000円 = 105,000円 受け取れます。
しかし、市場金利が3%に下がったので、市場の投資家は3%の利回りでこの債券の価値を計算します

101,942円

つまり、あなたの持っている債券の価格は101,942円(約102,000円)に上昇!

📌 理由:
新しい3%の債券では10万円の投資で 3,000円の利息 しかもらえません。
それなら「5,000円もらえるあなたの5%の債券を、高くても買いたい!」と考える人が増えるからです。

✅ 結論:「金利が下がると、既発債の価格は上がる!」


3. 【具体例】金利が上がると既発債の価格が下がる!

📌 例:あなたの「5%の債券」の価値が下がる場合

【前提】

  • あなたは同じく「額面10万円・年利5%・償還まであと1年」の債券を持っている。
  • しかし、市場の金利が7%に上昇!
  • つまり、新しく発行される債券は「年利7%」になった

【計算式で価格を求める】

あなたの債券は、1年後に 額面10万円+利息5,000円 = 105,000円 受け取れます。
しかし、市場金利が7%に上がったので、市場の投資家は7%の利回りでこの債券の価値を計算します

≈98,131円

つまり、あなたの持っている債券の価格は98,131円(約98,000円)に下落!

📌 理由:
新しい7%の債券では10万円の投資で 7,000円の利息 がもらえます。
それなら「わざわざ5,000円しかもらえないあなたの5%の債券を、額面通りに買うのは損!」と考える人が増えるからです。

✅ 結論:「金利が上がると、既発債の価格は下がる!」


4. 変動金利の債券はどうなるの?

ここまでの例は 「固定金利の債券」 の場合です。
しかし、「変動金利の債券」は、市場金利が変わると支払われる金利(クーポン)が変動する ため、価格の変動が小さくなります。

📌 変動金利の債券の特徴

  • 市場金利が変動すると、支払われる利息(クーポン)が変わる
  • そのため、基本的に債券価格はあまり変動しない(市場金利に合わせてクーポンも変わるため)

【例:変動金利の債券】

  • あなたが持っている「変動金利で年利+2%の債券」。
  • 今、市場金利が3%なので、現在の利率は 5%(= 3% + 2%)
  • もし市場金利が5%に上がると、次回のクーポン利率は 7%(= 5% + 2%) に上昇する!
  • 逆に、市場金利が2%に下がると、次回のクーポン利率は 4%(= 2% + 2%) に低下する。

このように、変動金利の債券は市場金利に合わせて金利が変動するため、価格自体はほとんど変動しません。


5. まとめ:債券価格と金利の関係をしっかり理解しよう!

  • 市場金利が変動すると、新しく発行される債券の利回りが変わる!
  • 既発債(すでに発行された債券)はクーポン利率が固定のため、価格が変動する!
  • 変動金利の債券は、市場金利に連動してクーポンが変わるため、価格変動は小さい!

🔹 金利と債券価格の関係

市場金利 既発債の価格 変動金利の債券
金利が下がる 価格が上がる(約102,000円) クーポンが減る
金利が上がる 価格が下がる(約98,000円) クーポンが増える

6. おわりに

債券投資をするなら、市場金利の動向をチェックすることがとても重要!
特に、「金利が下がると既発債の価格が上がる」 という関係を理解すると、より良い投資判断ができるようになると思います!

以上です。

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