【2026年1月24日】ドル円155円急騰!?米国まで警戒する理由解説

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コラム

直近で、

  • 直近で1ドル157円台→155円台へ急変

  • 日本国債10年の長期金利が2.23%近辺まで上振れ

  • 米国まで「日本発の金利上昇」を警戒している

というニュースが流れましたね。

一見すると難しい金融の話に見えるが、実は出発点はかなりシンプルです
今回の騒動の根っこには、総選挙を前にした政治の「ばらまきコース」がある。

今回の記事では、選挙でのバラマキと金利上昇、為替、米国が警戒する理由までわかりやすく解説していきます。


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1. 今回のそもそもの原因は「選挙モードの財政不安」

高市早苗政権は衆院解散を決断し、短期決戦の総選挙に突入した。
その過程で、

  • 食料品の消費税を2年間ゼロにする案

  • 物価高対策としての給付・支援策

といった話が前面に出てきた。

短期的には家計に優しそうに見える。
しかし、市場(投資家)が見ているのは別の点だ。

「その分のお金は、どこから持ってくるのか?」

この問いに明確な答えがないとき、市場は必ず次を考える。

「結局、日本政府は借金を増やすのでは?」


2. 国債とは何か(※注釈:超重要)

ここで一度、用語を整理しておく。

日本国債=日本政府の借金

  • 日本政府が
    「お金を借ります」
    と発行する借用証書が国債

  • 国債を買う人は
    「将来、元本と利息を返してもらう権利」を持つ

つまり国債とは、
政府の借金を金融商品にしたものだ。


3. なぜ「国債が売られる」と金利が上がるのか

ここが一番わかりづらいので、丁寧にいく。

国債は発行後も売り買いされる

国債は、一度発行したら終わりではない。
株と同じように、市場で日々売買され、値段が変わる

これを
既存の国債(すでにある政府の借金)
と考えるとわかりやすい。


価格と金利は逆に動く(例)

  • 年1万円の利息が出る国債があるとする

100万円で買えた場合

  • 1万円 ÷ 100万円
    → 利回り1%

人気がなくなり90万円でしか買えなくなった場合

  • 1万円 ÷ 90万円
    → 利回り約1.11%

👉 利息は同じでも、価格が下がると「金利(利回り)」は上がる


今回起きていること

今回ニュースになっている金利上昇は、

  • 新しく発行した国債の話ではなく

  • すでにある日本政府の借金(国債)が市場で売られ、値下がりした結果

つまり、

日本の長期金利が上がった

日本政府の借金の「信用コスト」が上がった

という意味だ。


4. なぜ市場は日本国債を売ったのか

理由はシンプル。

選挙前の減税・給付の話

財源がはっきりしない

「借金が増えそうだ」という不安

今の条件では日本国債を持ちたくない

国債が売られる

金利が上がる

市場は感情ではなく、条件反射で動く


5. 円が急に動いた理由(レートチェック)

国債が売られ、金利が荒れると、為替も不安定になる。

  • 財政不安

  • 金利変動

  • 円安が加速しやすい状況

この「行き過ぎ」を警戒して、

米国の中央銀行(NY連銀)が
ドル円の水準を市場に確認した

という報道が出た。

これは実際に為替介入したわけではない。
しかし市場にとっては、

「当局が見ている」
「行き過ぎたら止める気がある」

という強いメッセージになる。

その結果、ドル円は一気に155円台まで円高に振れた。


6. なぜ米国まで警戒するのか

ここが今回のポイント。

日本の問題は、日本だけで終わらない。

日本国債が売られ

日本の長期金利が上がる

世界の投資家が
「米国債と日本国債、どちらを持つか」を比較し始める

条件次第で米国債も売られる

米国の長期金利が上がる

米国の長期金利が上がると、

  • 住宅ローン金利が上がる

  • 企業の借入コストが上がる

  • 景気が冷えやすくなる

つまり米国民の生活コストに直撃する。

だからアメリカは、
「日本発の金利ショック」を非常に嫌う。


7. 私たちの生活への影響(日本側)

今回の減税議論は、
短期の安心と引き換えに、別の請求書を呼び込む可能性がある。

影響の流れはこうだ。

国債売り

長期金利上昇

住宅ローン(固定)や企業金利の上昇

景気の重さ

最終的に、どこかで財政の帳尻合わせ

「税が下がって得した」だけで終わらない点が重要だ。


8. 投資家目線:日本株・高配当銘柄はどう見るか

最後に投資の話。

金利が上がる局面では、高配当株は“選別”が命

比較的プラスになりやすい

  • 銀行

    • 貸出金利の改善が追い風になりやすい

    • ただし、債券評価損や景気悪化には注意

注意が必要

  • REIT

    • 借入コスト上昇で分配余力が圧迫されやすい

  • インフラ系高配当株

    • ディフェンシブでも金利上昇には弱い場面がある

重要なのは、

配当利回りの高さ
ではなく
配当の原資(利益・キャッシュフロー)と財務の強さ

金利が荒れる局面ほど、雑に買うと危ない状況です。


最後に:この局面で、私たちはどう行動すべきか

今回の円急騰と金利上昇が示しているのは、
「目先の得を取りに行くほど、中長期の負担が大きくなりやすい局面に入った」
という現実だ。

消費税の一時的な減税や給付は、確かにその瞬間の家計を助ける。
しかし、その裏側で日本政府の借金(国債)に不安が広がれば、
金利上昇・為替変動という形で、より大きな影響が生活と資産に跳ね返ってくる。

だから、いま重要なのは「得か損か」ではなく、
どれだけ“耐えられる構造”を持っているかだ。

生活面では、

  • 住宅ローンや大きな支出を
    「金利が低い前提」で考えない

  • 円安・円高の振れがあっても
    生活が破綻しない支出水準を保つ

  • 一時的な減税を
    恒久的な可処分所得増と勘違いしない

つまり、
「今は楽になる」より「後で苦しくならない」設計を優先することが重要になる。

投資面でも考え方は同じだ。
金利が上がる局面では、

  • 高配当だから安全

  • ディフェンシブだから下がらない

といった単純な判断は通用しにくい。

見るべきなのは、

  • 配当の原資となる利益やキャッシュフロー

  • 借入の多さと金利上昇への耐性

  • 金利や景気が変わっても稼ぎ続けられるか

**「配当利回り」ではなく「事業と財務の耐久力」**だ。

政治イベントや短期的な相場変動は、株価を大きく動かす。
だが、それに振り回されて売買を繰り返すより、
最終的に残るのは、
金利が上がっても、為替が荒れても、淡々と稼げる企業であることが多い。

今回の一連の動きは、
政治・財政・金利・為替・米国経済が、
もはや切り離せない段階に入ったことをはっきり示した。

だからこそ、

目先の甘さに飛びつかず、
金利と借金を前提に、
生活も投資も「壊れにくい形」にしておく

これが、2026年初頭の環境で取れる、
最も現実的で、最も再現性の高い行動だと思います。

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