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エクソンモービル(XOM)から配当金が入金されました。今回の受取日は2026年3月11日、保有数は100株、税引後の受取額は74.06ドルでした。XOMは足元でも高い収益力と株主還元を維持しており、私の保有銘柄の中でも「含み益が大きく、なおかつ配当も積み上がる」優等生銘柄のひとつです。
今回の配当について、会社が公表した2026年1Q配当は1株あたり1.03ドルです。100株保有なら本来の配当総額は103.00ドルになります。今回の証券口座画面では「配当金単価0.92ドル」「配当金総額92.7ドル」と表示されていますが、これは米国源泉税10%控除後の金額が国内課税前のベースとして表示されているためと見るのが自然です。103.00ドルに対して米国で10%引かれると92.70ドルとなり、そこから国内課税分18.64ドルが差し引かれて、最終受取額74.06ドルになります。数字はきれいに一致しています。
つまり今回の配当を整理すると、会社の正式な配当は1株1.03ドル、100株ベースの宣言額は103ドル、米国課税後92.70ドル、最終的な手取りが74.06ドルという流れです。証券会社の表示だけ見ると「0.92ドル配当なのか」と誤解しやすいですが、実態としてはXOMは増配後の1.03ドル配当をしっかり出していると理解しておけば問題ありません。
目次
2025年決算はどうだったか
エクソンモービルが2026年1月30日に公表した2025年通期決算では、純利益288.44億ドル、営業キャッシュフロー520億ドルを計上しました。さらに株主還元総額は372億ドルに達し、その内訳は配当172億ドル、自己株買い200億ドルです。単に高配当なだけではなく、稼ぐ力と還元余力の両方が大きいのがXOMの強さです。
セグメント別に見ると、2025年はUpstream(上流)利益が246.59億ドルと圧倒的で、全体収益を強く支えました。一方で、Energy Productsは17.07億ドル、Chemical Productsは13.95億ドル、Specialty Productsは28.57億ドルでした。要するに、今のXOMは「総合エネルギー企業」ではあるものの、利益の柱は依然として上流事業です。原油・ガス価格や生産量の影響を受けやすい構造は残っているので、そこは高配当の裏側として冷静に見ておく必要があります。
ただし、財務はかなり強いです。2025年末時点で負債資本比率は14.0%、ネット有利子負債比率は11.0%、現金残高は107億ドルでした。さらに2026年の現金ベース設備投資は270億〜290億ドルを見込んでいます。無理な借金で配当を維持している会社ではなく、投資・還元・財務のバランスを崩していないのがポイントです。
配当の強さと連続増配
配当面では、XOMは43年連続で年間配当を増やしていると会社が明示しています。2025年10月には4Q配当を4%増配して1.03ドルに引き上げ、その水準が今回の2026年3月支払いにも反映されました。エネルギー株は景気循環の影響を受けやすい一方、XOMはその中でもかなり明確に「連続増配」を経営の柱に置いている銘柄です。
私の利回りはどれくらいか
私の投資成績に落とすとかなり優秀です。平均取得単価は78.20ドル、足元の四半期配当は1.03ドルなので、年間配当のランレートは4.12ドル/株です。これを取得単価ベースで見ると、表面利回りは約5.27%になります。米国課税後ベースなら約4.74%、今回と同じ税率前提での最終手取りベースでは約3.79%です。取得単価が低いため、今のXOMは私にとってかなりおいしいインカム資産になっています。
さらに株価面でも、現在のXOMは153.53ドル前後で推移しており、私の平均取得単価78.20ドルに対して約96%の含み益水準です。口座画面でも評価損益は+1,166,962円となっており、配当だけでなくキャピタル面でも大きく貢献しています。逆に言えば、今から新規で買う人の利回りは取得単価ベースの私よりかなり低く、現在株価ベースの年間配当利回りは約2.68%にとどまります。昔より「高配当株としてのうまみ」は薄くなっているのも事実です。
今後の見通し
今後の見通しについては、会社自身が2025年12月のCorporate Plan Updateで、2030年までに2024年比で利益成長250億ドル、キャッシュフロー成長350億ドルを目指すと示しました。さらに2030年の総生産量は日量550万石油換算バレル、うち65%を優位資産が占める計画です。加えて、2026年まで年間200億ドルの自己株買いペースを維持する方針も示しています。会社の公式メッセージをそのまま読む限り、XOMは「配当維持」どころか、依然として増配と総還元拡大を狙う姿勢です。
とはいえ、楽観だけで見るのは雑です。XOMの利益の中心が上流にある以上、原油価格下落・天然ガス市況悪化・景気後退による需要減速の影響は避けられません。会社の中計はあくまで一定の前提価格やマージンを置いた計画であり、市況が崩れれば短期利益は普通にぶれます。つまり、XOMは「絶対安全な債券代替」ではなく、高品質だが景気循環の波を受けるエネルギー株です。そこを誤解すると痛い目を見ます。
今の評価
そのうえで、私の現時点の評価はシンプルです。取得単価78.20ドルの既存保有分は、かなり強いポジションです。利回りも十分、含み益も大きく、会社の財務・還元姿勢も依然として堅い。一方で、今の株価水準から新規で大きく買い増すかというと、配当利回りは2%台後半まで低下しており、以前ほどの妙味はないと感じます。保有継続にはかなり向いていますが、新規投資はタイミングを選びたい銘柄です。
今回の配当を年換算すると、同水準が続けば税引後で年間約296.24ドルの受取ペースです。円換算は為替次第ですが、ドル建てで不労所得が積み上がる感覚はかなり強いです。XOMは「爆発的な高配当」ではありませんが、超大型・高収益・連続増配・自己株買いが揃っており、長期保有の安心感は高い銘柄だと思います。
まとめ
エクソンモービル(XOM)は、今回も安定して配当を出してくれました。100株保有で税引後74.06ドルを受け取り、取得単価ベースでは高い利回りを維持できています。足元の業績、財務、株主還元方針を見ても、既存保有分については引き続き安心感のある銘柄です。
一方で、現在の株価水準では新規投資の配当妙味はやや落ちています。高品質なエネルギー株であることは間違いありませんが、原油価格や景気循環の影響を受ける銘柄である以上、買い増しは水準を見極めながら進めたいところです。私としては、今のXOMは「売る理由は薄いが、飛びついて買い増す価格でもない」という評価です。



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