2019年の株価の動向について四季報22年間・85冊読破した複眼経済塾 代表取締役・塾長 渡部 清二氏がSBI証券で無料セミナー動画が掲載されており、その動画を視聴してまとめてみました。
四季報2019年新春号から、今後の投資スタンス・注目銘柄が紹介されていました。
目次
会社四季報 2019年新春号の俯瞰
会社四季報 2019年新春号の俯瞰した総評として、下記のポイントが指摘されました。
合計3295社が掲載されており、見た目は変わらないが、株価の下落という事実に加え、
■マイナスコメントの増加
■減益業種が増加
している点で、転換点にあることを指摘されています。
新興市場の業績に注意
全体3295社の今期・来期予測は、増収・増益が継続だが、新興市場260社は今期減益予測であり注意です。
来期以降も現状増益の予測だが減益に転換する可能性があり、警戒が必要です。
今期:5.7%営業増益
来期:7.5%営業増益
▼新興市場260社
今期:▲10.9%営業減益
来期:44.2%営業増益予測だが怪しい。
新興市場の今期の落ち込みは、RIZAP、メルカリの下方修正によるものが大きいようです。
株価の下落を先行指標として捉える
新興市場株に限らず、12月に株価が大きく下落しました。
会社四季報新春号時点でのコメントはまだポジティブなものがありますが、安値だと思って購入することは注意が必要です。
今回の新春号以降の四季報でネガティブなコメントに改められる可能性あるためです。
日経平均株価は2019年12月以降が底値
詳細は動画内でご確認いただきたいですが、東京エレクトロンの株価は半導体銘柄として全体の景気動向を占う先行指標となることが紹介されており、今年底値をつけたタイミングから計算すると日経平均株価は2019年12月以降で底値になる見込みだそうです。
業績悪化局面で取るべきスタンス?
業績悪化局面で取るべきスタンスとして、下記3つの視点を動画内で推奨しています。
■潤沢な自己資本(70%以上)、PBR0.7倍未満などバリュー株投資
・松本油脂製薬 4365
■高配当利回り投資(3%以上、配当性向50%未満、できれば営業利益率も高い)
・ミクシィ 2121
一方で損益計算書の増収・増益などの業績に注目するグロース投資は、転換点に来ているため逆風になります。
また、新興市場株も上記の2019年12月をめどに下がりきったポイントを見計らって購入することが必要です。
2019年以降のイベントと銘柄
最後に2019年のイベントと、注目の銘柄が紹介されました。
■改元
改元に加えて、ゴールデンウィークが10連休となることから消費が活発になる可能性があります。
一方で昭和、平成の改元タイミングでは、世界的に戦争の勃発や、ベルリンの壁崩壊などが起こる傾向にあるため注意が必要です。
■キャッシュレス
増税によりキャッシュレス決済を行なった場合2%をポイントとして還元する政府方針を受けて、ポイントカードをリアル店舗向けに制作する下記銘柄に注目されているようです。
・バリューデザイン3960
■ネット広告の拡大
アメリカではテレビをインターネットが抜いたが、日本では高齢者社会のためテレビがまだ強いです。
ただ世界的な潮流ではインターネット広告が主流になってくる伊藤忠商事と提携し傘下のファミリーマートの店頭でデジタルサイネージを計画している下記銘柄は注目する価値があります。
・フリークアウト6094
まとめ
SBI証券のWebサイトで掲載されている会社四季報2019年新春号をもとにした無料動画セミナーをご紹介してきました。
今回の動画を見て、2019年12月まで様子見をすべきかなと判断しており、下落した銘柄が割安と判断できれば、購入していきたいと思います。
以上です。
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