中国と米国に端を発する貿易摩擦とFRBの利上げに伴い、2018年12月21日の東京株式市場では多くの銘柄が年初来安値を更新し、日経平均も20,000円を割り込む目前で落ち込みました。
同日、年初来安値を更新したオリックスは、1,545.5円まで下げてPERなどテクニカルな指標からかなり割安と思われます。
今回はオリックス株が買いかどうか分析してみました。
目次
2019年5月15日追記
1単元=100株購入しました。
オリックス (8591)100株を1株1,525円で購入しました。配当利回りは5.14%予測です。
— ファーストペンギン@利回り4%を目指す (@l07Z3mvmhd9oxmI) May 15, 2019
2018年12月21日終値のオリックスの株価
2018年12月21日終値でオリックス株は、一時1,539 (12:56)円をつけ、終値は1,545.5円となり3日間を通して300円程度下落しました。
2016年後半の株価水準まで低下しており、直近2年間での最安値を更新しました。
オリックスの株価基本情報
オリックスの株価は、国内・海外の多様な案件に投資を行なっている投資会社としての側面が強く、ほぼ日経平均株価と連動しています。
▼1,545.5円まで落ち込んだ株価の基本情報
予想PER:6.09倍
予想EPS:253.6
実績PBR:0.71倍
実績BPS:2,187.55
予想配当利:4.92%
予想1株配当:76
株価収益率PERが6倍ということは、6年で株価分の利益が出せるということでかなり割安であることがわかります。
オリックスのテクニカル分析
次にみんかぶのデータをもとに、オリックス株のテクニカルな分析を見ていきます。
下記5つの指標で売られすぎとなっています。
オリックスのRSI
オリックスのRSIは、売られ過ぎの基準となる20を下回っており買いのシグナルです。
オリックスの25日・75日移動平均
オリックスの移動平均株価は、25日・75日ともに大きくマイナス方向に乖離しており、買いのシグナルです。
オリックスのボリンジャーバンド
オリックスのボリンジャーバンドについても、25日線で−2αを下回っており、買いのシグナルが出ています。
オリックスの業績は?
今期のオリックスの業績予測は下記の通りです。
■売上高:2,862,771百万円(前期比6.9%増)
■営業利益:336,195百万円(前期比2.1%増)
■経常利益:435,501百万円(前期比2.5%増)
■当期利益:313,135百万円(前期比14.8%増)
オリックスはリーマンショックの際にも純利益を出すことができており、手堅い事業戦略を取っており好感が持てます。
オリックスの事業戦略は下記の記事でもまとめていますので、よろしければご覧ください。
オリックスの株主還元は?
オリックスは、配当金と株主優待で株主への還元を行なっています。
配当金:今期76円/配当利回り4.92%
オリックスの現在株価に対して、配当金は今期76円予測となっており、配当利回り4.92%でかなり高還元です。
ただし、純利益に対する配当性向は30%程度と決して配当に無理をしてキャッシュを割いているわけではありません。
1株あたりの収益(EPS)が253円程度と株価に対して高い純利益が出せているため、配当も高い状況です。
株主優待:人気のふるさと優待、株主カード
オリックスは「ふるさと優待」として、オリックスグループの全国の取引先が取り扱う商品を厳選してカタログギフトにしたものを優待として行なっています。
また、株主カードとしてオリックス関連のサービスが割引価格で受けられるカードの発行も行っており、個人株主に人気があります。
オリックス株は買ってもいい?
私は今年のNISAの残り枠(およそ20万円分)でオリックス株の購入を検討していましたが、購入は見送ることにしました。
ここまでみてきたようにオリックス株は、株価のテクニカルな指標を見る限り、売られ過ぎとなっており株主還元からみて買いたいと思える株価です。
ただ、日経平均株価と連動している点から今後さらに下落のおそれがあり、また現時点で業績は好調ですが、第二四半期時点の業績予測と状況が変わってきているので、この点注意が必要と考えています。
もし、1株1,200円程度まで直近で落ち込むことがあれば、即購入に踏み切ろうと思いますが現時点では不確実性が高く、購入は見送りたいと思います。
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